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PEROの映画狂人日記

町山智浩様を神と崇め、ライムスター宇多丸先生を師とするサブカル重症腐女子がヒマつぶしで見ていた映画の数が年に200本を超えて来たので、
これだけ見てるゾという自慢と自己顕示欲を満足させる為だけの映画日記ですがよかったら暇つぶしに。

この18日間に見た映画。
「トロピック・サンダー 史上最低の作戦」DVD
「ミスト」DVD
「スモーキング・エース」DVD
「市民ケーン」DVD
「河童のクゥと夏休み」DVD
「ハング・オーバー3」
「悪い男」DVD
「クレヨンしちゃん/嵐を呼ぶモーレツ大人帝国の逆襲」DVD
「バンクジョブ」DVD
「ビッグ・ショット・ダディ」DVD
「ウソから始まる恋と仕事の成功術」DVD
「地球にやさしい生活」DVD
「恋する宇宙」DVD


やっぱり夏は映画。
という感じで


俳優バカ映画、



怪獣映画、



殺し屋大集合映画、



金持ち傲慢映画、



妖怪映画、



飲酒映画、



不器用すぎる男映画、



エロガキ映画、



ほんとにあった王室エロ画像流失クライム映画、



父親映画、



都会で本気のエコ挑戦映画、



人の気持ちがわからない人の恋愛映画、



をクーラーの効いた部屋で見ました。

全部ハズし無しのいい映画だったけど、この中で一本選べと言われたら「河童のクゥと夏休み」を。この煽り文句は嫌いなんだけど、泣ける一本です。












想田和弘監督、観察映画第五弾「選挙2」
前回の「選挙」では小泉政権真っ只中の自民党推薦でドブ板選挙をした山内和彦、通称山さんが震災直後に原発事故を経て政府への怒りを爆発させてまた選挙に出馬した。その選挙方法は前回の反省を踏まえ選挙カーも事務所もタスキも握手も無し。なんと選挙の総予算はポスターとハガキの印刷代として8万4720円。選挙活動はポスター張りとハガキのみ。めくれたポスターを毎日直す山さんに勝利の女神は微笑むのか?

前作「選挙」は昔ながらのドブ板選挙を観察するという形で、日本の選挙の滑稽さを描き出したが、今回は出馬している人も街の人々も前作の存在を知っているので従来の観察映画では決して撮れなかったものが映し出される。
前作があることで言い訳する人、怒る人、選挙に出た人。
その中で山さんだけ何もせずのんきにポスターを貼り直し、自分の当選を信じている。その山さんの無邪気な姿はまるでホラ吹き男爵のよう。
前回の選挙では自民党のあやつり人形だった山さんが、今回はとても饒舌に原発の事を熱く語る。3.11と原発事故が山さんを本当の政治家にしてくれたかの様に。

想田監督は山さんが何もしないので街に出て、他の候補者をカメラに収めていく。
朝の街頭に立ちおはようございますと挨拶する候補者、街を歩き有権者一人一人に握手して回る人、名前を言いながら選挙カーで街を回る候補者。
日本でおなじみの選挙活動だからか街行く人々は無関心に通り過ぎて行く。
政党ビラは避けてもティッシュ配りのお兄さんからティッシュはもらうのに。
映画は最後に山さんの選挙演説で終わるのだが、誰も聞いていない。
そしてその無関心さが反映したかのような投票率。
けれど、選挙事務所も選挙カーも使わずにポスターだけを作って選挙に臨んだ候補者がトップ当選した事にかすかな光が見れる。
え、それって山さんと一緒じゃないかって?
彼は朝の4時から街頭に立ち誰よりも遅くまで立ってました(あと、イケメン…)。

「選挙2」はコメディー、ホラー、そして(精神的な)アクションを楽しめる傑作です!!
これを見たら選挙行く人じゃなくて出る人が増えるかも。
参議院選挙前に是非見て下さい。




山さんのブログ


トップ当選した竹田のぶひろさんのブログ



選挙 [DVD]/出演者不明

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前日にトラブルがあったものの、いつもと大して変わらない金曜日のファストフード店の店長サンドラのもとに警察を名乗る男から一本の電話が入る事から物語は始まる。
その警察官はレジ係のベッキーが客の財布を盗んだので捜査に協力して欲しいとサンドラに色々な指示をして行くが、その指示はだんだんとエスカレートしていく…

この映画はアメリカのケンタッキー州で本当におこった事件を題材にしている。その事件は少女に窃盗の罪をなすり付け、彼女を身体検査の名の下に裸にし性行為まで強要させたというもの。とても信じられないような出来事だがなんとアメリカ国内で70件も同じ事件が起きていた。

映画では人が電話一本で支配されていく様がリアルな映像で綴られていくのだが、とてもその心理は信じられない。その信じられない心理をこの映画はイェール大学心理学者S.ミルグラムの実験を基に事件を描いていく。
ミルグラムとは実験は権威と服従の実験。組織に属する人は組織の命令とあらば個で考える事を止め残虐行為にまで手を染めるというもの。

店長のサンドラが警察を名乗る男どのように支配されていくのか、そして回りの人達はなぜそれを止められなかったのか.
この映画が不快なのは私が同じ状況になった時にサンドラと同じ事をしないと言い切れないところ。サンドラほどではないが回りで見ていた店員達のように少しおかしいなと思っても日常の業務を優先して働き続けてしまうんじゃないかと思うことによって、自分の愚かさが露見するところ。

私が見ていて思ったのは、大きな組織に属する事でマニュアルが出来そのマニュアルに従う為に人は思考停止するという事。
この事件におかしいと思う人物は大人はくだらねぇと思っている少年だったり、ゴス姉ちゃんだったり、アウトローなじいさんだったりする。
個人、個人が組織の中で好きな事を言いあったらその組織はまとまらない。けれどそういう人がいないと組織は暴走する。
人が暴走しない為に必要なのは想像力だと思う。想像力があるから人殺しをしないし、簡単に喧嘩したりもしない。
けれど組織に組み込まれた途端に人は想像するのを止めはホロコーストを起こし、原爆を落としたりする。

そうならないために楽しくないから、泣けないからと遠ざけずに見るべき映画。


Imagine
Imagine there's no Heaven
It's easy if you try
No Hell below us
Above us only sky 
Imagine all the people 
Living for today...

Imagine there's no countries 
It isn't hard to do
Nothing to kill or die for
And no religion too 
Imagine all the people
Living life in peace

You may say I'm a dreamer
But I'm not the only one
I hope someday you'll join us 
And the world will be as one 

Imagine no possessions 
I wonder if you can 
No need for greed or hunger 
A brotherhood of man
Imagine all the people
Sharing all the world

You may say I'm a dreamer 
But I'm not the only one 
I hope someday you'll join us 
And the world will live as one 

想像してごらん 天国なんて無いんだと
ほら、簡単でしょう?
地面の下に地獄なんて無いし
僕たちの上には ただ空があるだけ
さあ想像してごらん みんなが
ただ今を生きているって...

想像してごらん 国なんて無いんだと
そんなに難しくないでしょう?
殺す理由も死ぬ理由も無く
そして宗教も無い
さあ想像してごらん みんなが
ただ平和に生きているって...

僕のことを夢想家だと言うかもしれないね
でも僕一人じゃないはず
いつかあなたもみんな仲間になって
きっと世界はひとつになるんだ

想像してごらん 何も所有しないって
あなたなら出来ると思うよ
欲張ったり飢えることも無い
人はみんな兄弟なんだって
想像してごらん みんなが
世界を分かち合うんだって...

僕のことを夢想家だと言うかもしれないね
でも僕一人じゃないはず
いつかあなたもみんな仲間になって
そして世界はきっとひとつになるんだ

http://ai-ze.net/kanrinin/kanrinin5.htm



服従の心理 (河出文庫)/河出書房新社

¥1,365
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ミルグラム実験と似たような実験を扱った映画。
こっちらは被験者を看守と囚人に分けて行った、スタンフォード監獄実験を基にしている。

es[エス] [DVD]/モーリッツ・ブライプトロイ,クリスティアン・ベッケル,ユストゥス・フォン・ドーナニー

¥2,625
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イマジンと合わせて読んで欲しいオノ・ヨーコのグレープフルーツジュース。


人のブログでこの映画の感想を見ていたら、表面ばかり見てあまりにもテーマが分かっていなかったので書く気に。
映画としてはいつものウディ・アレン節で誰にでも進められる当たり障りの無い秀作。

この映画は4パートに分かれているけれどそれを繋ぐテーマはセレブという病。
建築家の卵が彼女の友達に恋してしまうが、その女の子はエキセントリックな女優。普通の家庭的な父親がある日突然何の理由もなしに有名人になってしまいパパラッチに追われるはめになる。田舎から出て来たばかりの新婚夫婦の若妻を口説くのは名前を聞けば誰しも分かるセクシー俳優。そしてウディ・アレン演じるオペラ演出家は自分の娘の婚約者の父親をオペラの舞台に出そうと奮闘する。

友達の彼氏を誘惑するエレン・ペイジは女優という観念に囚われ自分をエキセントリックに見せようと必死に見える。急に有名人になってしまうロベルト・ベニーニは最初はファンやパパラッチに追われて迷惑そうだが、有名人という特権階級を満喫していく。セクシー俳優と浮気しそうになる若妻は彼と寝る事で末代まで自慢出来ると一線を超える決意をする。ウディ・アレンは娘の婚約者の父親を舞台に上げたくて、有名人になれるんだぞと口説く。

そこには誰しも持つ自分は有名だからなんでもできるという自意識、有名になりたいという欲望、有名人と一体化する事で自分も特別な存在になるという幻想が入っているが。ウディ・アレンの力の抜けた演出とコミカルさで隠されている。

ウディ・アレンは有名人という観念的な存在をたびたび作品に出している。98年にはまんま「セレブリティ」という有名人に巻き込まれる人々の作品を撮っている。「セレブリティ」では傲慢なセレブリティ達に振り回される主人公がドタバタとウディ・アレン節で動き回るコメディになっている。
以上を分かって見ると「ローマでアモーレ」で起きるドタバタが、いかに今のセレブ崇拝を皮肉っているかが分かる。この作品を本当に面白がるには一定の教養と世間を斜めに見る目が必要だけど、ウディ・アレンの映画はいつもそれが鼻につくのが玉にキズ。





セレブリティ [DVD]/松竹
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この10日間で見た映画。
「グレート・ギャツビー」
「スパイナル・タップ」DVD
「スプリング・ブレイカーズ」
「ホステル」DVD
「ブレイキング・ニュース」DVD
「ミュンヘン」DVD
「ファントム・オブ・パラダイス」DVD
「嘆きのピエタ」

今週は一部を除き豪華絢爛バカ、音楽バカ、スプラッターバカ、長回しバカのバカ映画ばっかり。先週見すぎた疲れが出てます。

ド派手で空虚なバズ・ラーマン映画、ギャツビーは酔っぱらって見てちょうどいい感じ。
映画館で見ないとつまらないと思うけど…





「スパイナル・タップ」
一回見たのを忘れて見たけれどやっぱり面白い。
どう見てもドキュメンタリーにしか見えないけど、コメディーなので歌の内容もやってる事もめちゃくちゃ。ずっとニヤニヤしながら見ちゃう。
でもミュージシャンてこういうイメージあるなーと唸らされる。
影響を受けて作ったキュメンタリー映画「アンヴィル」は落ち目のミュージシャンの本当の世界ツアーに着いてく話だけど笑って泣ける名作です。




「スプリング・ブレイカーズ」
町山様がたまむすびで、薬物とかをやってないと楽しめないと言っていたので期待せずに見に行ったら町山様言ってた通りでトホホ…
カワイイアイドル、ドラッグパーティ、イケメンギャング、おっぱい、マシンガンと良くなる要素しかないのにアートムービーにして映画として崩壊。
でもハーモニー・コリンは大好きなので、我慢してダメな彼氏と思って付いて行きます。




「ホステル」
スプラッター苦手だけど勉強の為に見たら最高だった。
三池崇史はどれぐらい楽しんだのかなぁ。




「ブレイキング・ニュース」
人生初ジョニー・トー作品。いやぁ、いいとは聞いてたけどこんなにいいとは。
私の大好きな長回し、ビルでの銃撃、侠気ある男達の三つ巴。
じゅるり、ヨダレが出る。
「踊る大走査線 THE MOVIE」とかを作ってる監督にジョニー・トーの爪の垢を煎じて飲ませたいと思いながら見てたら、最高の映画なのに腹が立って、腹が立って。


「ミュンヘン」が最高なのは誰でも知ってる話なので飛ばして。




「嘆きのピエタ」
実は恥ずかしながらキム・ギドク作品も初見。
ハネケ映画を見たような後味の悪さ。
変なズームを繰り返すカメラがいい意味で気持ち悪くて神経に障る。
映画見て夕ご飯一緒にしようと言ってた友達と、内容を思い出すから韓国料理だけは止めようと言われた。


「ファントムパラダイス」の感想だけ無いけれど今日はこの辺でさよなら、さよなら、さよなら~。