溜めすぎて書くのが嫌になってました…
NetflixとAmazonビデオを導入したら文明開化がウチに来ました。
今年最後のブログです。
映画館

「キングスマン」
★★★☆☆
イギリス人のマシュー・ヴォーン監督(「キック・アス」「Xメン:ファーストジェネレーション」)が昔のボンド映画に対する愛と今のボンド映画への憎しみを込めて俺のスパイ映画を作ったらこうなった。
スパイ映画なのに後味はサシャ・バロン・コーエンの映画を見た後みたいな感じでやっぱりイギリス人て意地が悪くて最高。
アメリカを体現するIT成金の過激なエコロジスト(サミュエル・L・ジャクソン)が悪役というのに、悪役の未来を感じた。

「ピクセル」
★★★★☆
期待しないで行ったら面白かった。
後で調べたら監督は「グレムリン」「グーニーズ」の脚本を書き「ホーム・アローン」を監督した名将クリス・コロンバス‼︎
ヒット作請負人というのはこういう人の事を言うんだなぁ。

「彼女は秘密の女友達」
★★☆☆☆
幼なじみの大親友ローラを亡くしクレール。ローラの死の淵で誓ったローラの夫ダヴィッドと赤ん坊を守ると誓ったクレールは彼女のウチに様子を見に行くがそこにいたのは女装したダヴィッドで…実はダヴィッドには結婚する前から女装壁がありローラも知っていたという。悲しみを癒すように女装にのめり込んでゆくダヴィッドをヴァルジニアと名付け彼女と秘密を共有していくうちに自分の隠された性癖を発見してしまうクレールはそんな自分にとまどう…
ってフランソワ・オゾン監督(「8人の女」「スイミングプール」)の最初作は腐女子感満載のハーレークィーンロマンスな映画。
間違っても「私はロランス」みたいな映画だと思って見ないように。
ロラン・デュリスの女装が美しくなくてリアル。

「マッドマックス 怒りのデスロード」
目黒シネマで爆音上映やってるって聞いたら行かないわけには行かないでしょ。
目黒シネマのスタッフがみんな手作りコスプレしていたりとお祭り上映で7回目でも楽しかった。

「ロバート・アルトマン ハリウッドに最も嫌われ、そして愛された男」
★★★☆☆
確か、初めて見たロバート・アルトマン監督の映画は「M★A★S★H」。戦争映画なのに、主人公の軍医がナースといちゃついたりとずーっとふざけていて、いい意味でなんじゃこりゃと思った記憶がある。
次に見た「ショートカッツ」でその後の群像劇を変えた作品だと思っていたら、その20年前に作った「ナシュビル」で24人のメインの登場人物を完璧に動かしていて驚いた。
と、アルトマンについて語り出したらキリがないけれど彼は死ねまで映画を作り続けた人で作品も多作で良作が多いので仕方がない。
この映画はそんなアルトマンがウソ八百でハリウッド入りし成功し落ちぶれまた復活。映画に全てを捧げた男とそれを支え続けた奥さんと子供達、そして映画を一緒に作っていたスタッフとの愛の話。
ヒッチコックの影にも奥さんがいたが、いい監督の裏には最高の理解者がいる。
またアルトマンの映画を見返したくなった。
「ジョン・ウィック」
★★☆☆☆
裏社会から足を洗い病気の愛する妻看取ったジョン・ウィック(キアヌ・リーブス)喪失感と向き合いながらも彼女が残してくれた仔犬を可愛がっていたが愛車を盗まれたことでまた裏社会の闇に飲まれてしまう…
大好物の舐めてたヤツが殺人鬼だったムービーなので、期待してい見に行ったのだけど、あれなんか違う…
「イコライザー」「ヒストリー・オブ・バイオレンス」と比べると薄味。
犬の描写、車使い、映像、アクションのキレはいいので本当に残念…
ただしこのジャンルが好きな人は見なきゃいけない一本!
「駆け込み女と駆け出し男」
★★★★☆
時は江戸、男から離縁を言い渡せても女からは言えなかった時代。その寺で2年修行すれば離縁が成立するという幕府公認の駆け込み寺、鎌倉の東慶寺。そこに駆け込んだ女の悲喜こもごも。
落語を聞くようにテンポ良く冒頭の江戸のシーンからグイグイと世界に引っ張ぱられていき、女が所有物として扱われていた時代に女が自分の生き方を貫く大変さそして潔さを見せてくれた。
お歯黒で眉を剃り落とした満島ひかりが江戸のさっぱりした芯の強さに色気を孕んだお吟を演じているのだけれど、上手過ぎてずっと見ていたかった。
井上ひさしの原作も気になる。
「百日紅」
★★☆☆☆
葛飾北斎の娘、お栄。画号を葛飾応為と言う。北斎曰く美人画は娘に及ばないと言わしめた人物。彼女を中心にした絵から始まる怪奇話のオムニバス。
杉浦日向子の原作は読み切りなので読後は余韻が残るのだけれど、映画版は余韻がなく次の話、次の話と進んでしまうのでそっけ無く感じる。
好きな原作に原恵一監督と期待していただけに残念。

「海街ダイアリー」
★★★★☆
父親が亡くなったことで出会った腹違いの妹すずと鎌倉で暮らす事になった三姉妹の物語。
丁寧に丁寧なエピソードを重ね美人女優達が普通の女の子にしか見えないのは是枝裕和監督流石の手腕。
綺麗なだけのイメージだった綾瀬はるか、長澤まさみ、夏帆を女優にし、そして広瀬すずの思春期独特の大人になる寸前の美しさを焼き付けた映画だと思う。周りを囲むキャストを含め(風吹ジュン、大竹しのぶ、樹木希林)女優を見る映画。
そして、家族が集まる理由に食卓があると思った。
それほど食事のシーンの多い映画。
腹ペコで行くと地獄です。
最後に最近思っている事を一つ。どの映画もお婆さん役は樹木希林さんで今の日本映画の幅の狭さを感じます。もちろん希林さんは上手いのですが…頼りすぎ!

「エベレスト3D」
★★★☆☆
エベレストの偉大さと恐怖を体感したかったのでIMAX3Dで鑑賞。
山岳パニックムービーなのに、それが世界イチだったらこんなにエンターテイメントになる映像の進化の極北。世界イチの山エベレストは登山家たちの理想と期待を全て飲み込み今日もそそり立っている。
原作は「イン・トゥ・ザ・ワイルド」のジョン・クラウカワーで物語的な内容はきっと本の方が面白いと思う。

「コードネームU.N.C.L.E」
★★★★☆
ガイ・リッチーの新作は60年代にやっていたドラマ「0011ナポレオン・ソロ」のリメイク。
バカバカしくも愛おしい60年代スパイアクションをガイ・リッチーが自分のスパイ愛を詰め混んで作ったとしか思えないスパイ物好きにはたまらない仕上がり(最近の「007」のシリアス路線が好きな人にはオススメしません)。同じく今年公開のスパイアクションの「キングスマン」のマシュー・ヴォーンは「ロック・ストック~」時代からの盟友だしね。
ゼヒ、二本まとめて見てほしい。
腐女子もヨダレなイケメンバディ物なのも最高!
「グリーン・インフェルノ」
★★★★☆
高橋ヨシキ先生のラジオを聞いて自分のテンションを上げて行ったら新宿武蔵野館は満員。否が応でも盛り上がるテンション↑
過激なエコサークルにシンパシーを感じ彼らと共にペルーの密林を守る行動に参加したジャスティン。抗議行動を成功させたのも束の間、ヘリコプターの事故でアマゾンに落ちてしまう。そして彼らは原住民に囚われてしまうが…彼らは食人族だった‼︎
イーライ・ロスが映画「食人族」への愛を込めて、ヘルツォーク監督が72年に「アギーレ」で撮影したジャングルのもっと奥地で原住民と作り上げた俺の「食人族」映画は自分たちの奢りを全て食い散らかしてくれる快作!

「美術館を手玉に取った男」
★★★★★
バンクシーが美術館に自分の作品を勝手に持ち込んで世界に物議を醸したのが2005年。
そのずっと前から自分の模写した作品を美術館に寄付という形で全米の46の美術館に100点以上持ち込んでいた男マーク・ランディス。彼はなぜその行為を繰り返したのか…
予告で見る限りはシニカルな映画かと思ったら内容は「クラム」のように重く私にのしかかった。美術の専門教育を受けずに育ったランディスの生き甲斐は、自分の模写の寄付。価値史上主義のカチカチの美術界を彼は善意でかき回す。けれどその行為は本人の思惑とは違った形で現代アートとも取れる。アウトサイダーアーティストは自分の衝動を抑え切れず自分の作品を作り続ける。小さな部屋のベッドで殉職者のようにその行為に没頭する彼の姿は崇高で哀しい。

「ヴィヴィアン・マイヤーを探して」
★★★★☆
街のオークションで380ドルで落札した大量の写真。その落札者、ジョン・マルーフはその写真があまりにも良かったのでブログにアップすると世界中から反響が、そして彼はこの大量の写真を撮ったヴィヴィアン・マイヤーズとは誰だったのか調べ始める。住み込みの乳母をしていた彼女はナゼ15万点にも及ぶ大量の写真を発表しなかったのか…
アート映画という裏にヴィヴィアン・マイヤーズの人生を探る事で普通の日本人には親しみの無い乳母という職業、雇い主と家政婦という特殊な関係を浮き彫りにしている。
不幸な子供時代から家族を追い求め続けた彼女は、乳母として他人の家族に入り込むが結局本当の家族にはなれない…情操教育を受けアートにも造詣があっただろう雇い主達が何故彼女の作品に価値を見いだせなかったのかは彼女が使用人だったから。その無関心が彼女の晩年に重くのしかかる。そしてその写真に作品性を見出したのがシングルマザーに育てられたジョン・マルーフ監督だったというのはとんだ皮肉だ。
初監督作品なのになんでこんな多層的になっているのかと思ったら、共同監督にマイケル・ムーアの「ボウリング・フォー・コロンバイン」のプロデューサーをしたチャーリー・シスケルが入っていた。納得。

「メリルモンタン2つの秋と3つの冬」
★★☆☆☆
美大を卒業後、定職にもつけずモラトリアムな生活を続けている33歳のアルマンは誕生日を境にジョギングを始めようと決意し、そこでアメリに出会う。
いい意味でも悪い意味でもフランス映画。男と女が出会い、デートしワイン片手に食事し、ソファでぎこちなくキスを交わし、同棲し、行き詰まる。リアリティはあるけれど盛り上がりに欠ける。けれど愛おしい。ずっとモラトリアムな人生な私には耳が痛い話でもありました。
DVD

「ゼイリブ」
一緒にラジオをやっている
mogragギャラリーの沖冲くんのオールタイムベストムービー。
なんで今まで見なかったんだという傑作!!!B級映画だけど社会批判力は超A級。
自分が今まで見てきた社会は醜いエイリアンに支配されていて、自分たちは全てコントロールされていたという物語はいつの時代にも受け入れられる不変のテーマ。

「グレムリン」
「グレムリン2」
高橋ヨシキ氏曰く最高の2映画の名に恥じない映画愛に溢れたてんこ盛り二郎系映画。
「毛皮のビーナス」
「ブレックファースト・クラブ」
「クラークス」
「ハピネス」
「ハードボイルド/新・男たちの挽歌」
「気狂いピエロ」
「黒猫・白猫」
「ガンモ」
「ウォーリー」
「ブルー・バレンタイン」
「チャーリーズ・エンジェル」
「マッドマックス3」
「ハンガー・ゲーム」
「ハンガー・ゲーム2」
「マーズ・アタック」
「ローズマリーの赤ちゃん」
「イグジステンズ」
「未来世紀ブラジル」
「フィルス」
「死霊のはらわた」
「デス・プルーフ」
「12モンキーズ」
「バンデットQ」
「ネットワーク」
「THE WAVE」
「ノーコメントbyゲンズブール」
「ヴィダル・サスーン」
「細雪」
「八つ墓村」
「黒い10人の女」
「悪魔の手毬唄」
「炎上」
「ミスター・ノーバディ」
「最後の一本」
「極道の妻たち」
「アルマジロ」
「黒い家」
「ラブ・アゲイン」
「宇宙戦争」
「エル・ブリの秘密」
「トゥルーコスト」
「ゴーイン・クリア/サイエントロジーと信仰という監禁」
「二郎は鮨の夢を見る」
「サスティナピリティ」
「アイム・ノット・ゼア」
「きっとここが帰る場所」
「バック・イン・タイム」
「アフターショック」
「キッズ・フォー・キャッシュ」
「ラバー」
「ファインディング・フェラ」
「パンズ・ラビリンス」
「her」
ウチのテレビが新しくなってネットにつないでしまったので廃人感が増しています。
でも、ネットで観れる映画は少なくて選んでいるつもりが選ばされているのではと疑心暗鬼に陥っていてメンド臭くこじらせてます。
それでもNetflixのオリジナルとAmazonビデオの古い日本映画は最高なワケで、今日もネットの海を漂ってしまうワケで…
最後にmogragギャラリーの沖冲くんとやっているラジオでオールタイムベストムービーについてとこれからの映画館とネット配信映画についてギャーギャー話しています。よかったらアーカイブから聞いてください。
http://mograg.com/artist.shtmlそれではみなさん良いお年を。さよなら、さよなら、さよなら。