(1) 「東京都」の採用新方式? 「1類B採用試験(新方式)」

P: 昨年(25年)12月の初めに東京都の市で人口最多の八王子市が、令和8年度新卒(27年卒~)採用で、入庁年次を3年(令和9年=27年4月、令和10年=28年4月、令和11年=29年4月)選べる方式の募集を開始しましたので、その内容をZくんと、チェックしました。

Z: なんで師走のこの時期に? と思いましたが、27卒のとくに機電、土木、建築系は、民間だと水面下でいろいろあって、もう2月だと…。
P: 大手ゼネコンの熊谷組は、ネットにイベント情報を公開していまして、

 

昨年の6月から見学会を開催しはじめ、8月からインターン、11月からセミナーなど、そして2月はまだ各種イベントを開催中です。

Z: 職種の土木系の中に、「機械電気職」があって、これは4月30日まで「仕事体験」受付中ですね。

「情報(東京都)」職だと2月7日終了でしたが。

P:ゼネコンなら建築・土木系の学生の応募が多くて、逆に機電系の学生は集まりにくいんでしょうね。

一方で、自治体は、建築・土木系、機電系のどれも採用に苦労している状況は、これまでも何回かご紹介してきました。 ※1

それは、「東京都」も例外ではないようで、すでに令和7年度から「1類B採用試験」(新方式)を始めていたんですよ。

Z: 対象は22歳~29歳なんですね。

で、従来の「1類B採用試験」(一般方式)と違って、適性検査と口述試験(プレゼン/グループワーク)で合否を決めるということで、いわゆる公務員試験対策は不要。

そして、1類B採用試験だと、採用候補者名簿の失効までの期間が、
 行政、土木、建築、機械、電気:3年
 (上記以外の試験区分については、名簿確定日から1年を経過すると失効)
つまり、この区分の試験に合格すれば、「行政、土木、建築、機械、電気」は3年間、採用候補者のリストに入っていると。
P:ちょうど、26年2月13日に、令和8年度の試験日程・採用予定人数が公表されました。

●1類B採用試験(新方式)の試験日

 第1回  3月11日(水)~3月24日(火)までの間で受験者が選択する日
 第2回 9月18日(金)~10月8日(木) 〃

■採用予定人数

 

ただし、令和8年度の試験内容はまだ公開されていないので、以下の試験内容等は25年の
  案内文書(PDF):25年2月14日 
の情報です。

Z:昨年(25年)2月の都の募集数は

 行政(新方式)⇒採用予定者数 : 210人
 土木・建築・機械・電気・ICT(新方式)⇒あわせて45人
25年12月の八王子市(令和8年度新卒枠)だと、技術職あわせて55人>行政50人でした。

都の行政職採用210人が多いのか? 八王子市が少ないのか?

P:それが、上の図のように26年1回目の募集では、25年にくらべて、土木・建築・機械・電気・ICT(新方式)がそれぞれ増えて、逆に行政は20人減(190人)ですね。

Z: 25年7月の(新方式・第2回)の募集では

 行政(新方式)⇒採用予定者数 : 111人
  土木・75人、建築・7人、機械・ 25人、電気18人(新方式)

 行政の募集数が2月の約半分ですが、逆に技術職は増えて、土木だけで75人ですか!

なにか、首都圏の一部国立大学で「後期試験」の方が募集人数が多いのと同じ感じですね…。

土木・建築・機械・電気系のみなさんは、たとえ民間企業の就活がうまくいかなくても、こういう選択肢もあるということで。

P: 今年の第2回の募集人員は後日公表となっていますが、おそらく1回目で埋まらない職は募集人数を増やすでしょうから、技術系は25年(2回目)よりさらに増えるかな?

東京都の募集はほかに何種類もあるので、いちがいに言えませんが。

ICT職(東京都)・デジタル職(八王子市)とは?

P: ちなみに、筆者は上に挙げた25年(2回目)の募集をみて「あれ? ICT職の追加募集はないんだ」、そして「そもそもICT職って?」と思ったんですよ。

Z: 八王子市の募集には「デジタル職」がありましたが、こちらは「行政・デジタル・社会福祉…」の並びで、どちらかと言えば文系よりという印象をもちました。

でも、「八王子市・デジタル職」の受験資格は、IPAの情報処理試験の「基本情報技術者試験、応用情報技術者試験」ほかに合格していることなんですよね~。

情報工学系の学生なら、持っていておかしくない資格かもしれませんが…。

P: いや、平成時代の話ですが、情報工学科の院生で就活のためにわざわざIPAの資格を取ろうとした人はいなかったな。

たとえ趣味? で取っても周囲には言わず、そっとエントリーシートに記入したくらいだと思いますよ。

私立大学では、学生に基本情報技術者試験などのサポートをしているところもあるようなので、資格をとった方はデジタル職をめざしてみては?

一方で、都のICT職は、必要な資格・免許はありません(土木・建築・機械・電気も)。

Z: 土木・建築や機械・電気だと、工学部の土木・建築工学科、機械・電気電子工学科の学生が受けるでしょうが、ICT職だと何学部・何学科なのかな?

P: 「情報系」は、昨今の「データサイエンス系」も含め大学によって、いろいろ呼び方が違うので、学部・学科はとわず受験申込時に提出する「スキル確認シート」で判断するのでしょうね。

この「スキル確認シート」について、生成AIに「ICT職 スキル確認シート」できいてみたら、

『ICT職のスキル確認シートは、実務経験、保有技術、資格、およびそれらを職場でどう活用するかを具体的に示す資料です。東京都職員採用(I類B新方式)などでは、従来の試験に代わり、これを用いてプレゼンテーションや面接を実施し、知識と実践力を一体的に評価します。 
・ICT職 スキル確認シートの主な構成要素
専攻学科・職務経験: 培ってきた知識や具体的な業務経験。
保有資格・技術スキル: 保持しているITスキルや資格(今後取得予定含む)。
職務への活用方針: 自己の強み(スキル)を活かして、組織で実現したいことや貢献できる内容。
プロジェクト実績(技術系): 役割、使用技術、成果(可能な限り定量的に)。 
<中略> 
※東京都の例では、このシートが口述試験(面接・プレゼン)の核となるため、自己アピールと実務経験の具体性が重視されます。 』
Z:  民間企業の就活(理系)で、こういう内容は準備しているのが当たり前なので、都のICT職をめざすみなさんは、あとは「東京都」で自分のITスキルをどう生かすか? を考えればよいわけですね。

P: たとえば、下記のような「隠れ情報系?」の学部・学科なら、

学校現場にこだわらず、都のICT職をめざしてもいいかな? とも思います。※2

 

今後、令和8年度の試験案内が公表されて、なにかあれば、追記します。

Z: 「新新方式」にバージョンアップする可能性は?

※1 当ブログのテーマSでお届けしています

※2 情報提供は、当ブログ監修/Tシリーズ共著者のSさん

 

【写真提供:Pixabay】①東京、③長崎県諫早市・メロンのバス停

②筆者撮影:虎ノ門ヒルズからの都心の眺め

 

【BGM】

Z選曲:Vaundey「呼び声」

P選曲:RADWIMPS カバー・米津玄師 「トレモロ」