ブログでレポート(ネタに)してきた、現・国公立大工学部1年のZくんは、高2の2月から、進学塾に通いはじめました。
のんびりしているようにも見えますが、実は、東京の公立中高生の場合、地方とは事情がかなり違います。
当ブログでは、昨年の秋から、国公立大学受験には「戦略」が必要だ という趣旨で、いろいろな記事を書いてきましたが、これも「田舎の進学校」出身の筆者と、Zくんとの違いに驚いたのが、一つのきっかけになっています。
ご本人たちはまったく意識していないと思いますが、東京の中高生は、知らず知らずのあいだに、「いくつかの決断」を経て、国公立大学受験を迎えます。地方のみなさんとの質的な意味での「差」は、インターネットが発達し、「受験サプリ」が利用できる現在でも、あまり縮まっていないと思います。
その「差」を、今回は俯瞰して、今後の当ブログの新シリーズ、「理工系Vくん」の序章にします。

●中学生Zくん、まずは「グループ作成問題高校」をめざす
東京某地域の公立小の小学生は、Zくんの小学生時点で、クラスの3割くらい、今は半分くらいが、中学受験(公立一貫校もあります)をするそうです。
⇒Zくんは、ここで第一の決断=中学受験はしない を選択しました。この時点でも、将来はばくぜんと「ロボットとか」ものづくりをする大学に行きたいと考えていたようです。
代わりに、公立中学に入ってすぐに、高校受験のための進学塾に通いはじめました。
東京の都立高校は、大きくわけて、共通テスト問題で入試を行う高校と、独自の問題を出題してきた高校(15校)の2パターンあります。2014年から制度がかわり、15校が3グループにくくられて、グループ作成問題 (詳細はα ↓ )
  http://benesse.jp/juken/201401/20140129-4.html
になりましたが、これらの独自問題と、共通問題の質的な違いは、大学入試の2次(記述)と、センター試験(マークシート)を思い浮かべてもらうと、良いでしょう。
  参考 ↓
 http://allabout.co.jp/gm/gc/439254/
⇒Zくんは、ここで第二の決断=大学進学をみすえて、グループ作成問題高校を受ける を選択しました。
すると、東京の場合は、学校の授業の補習塾ではなく、「グループ作成問題高校に進学するための塾」に通うのがセオリーだそうです。
当ブログでは、学校や塾などを、戦略/作戦/戦術のうち、「作戦」レベルに位置付けていますが、東京の場合は、すでに塾選びの段階で、「戦略にもとづく作戦」を考えているわけです。
ちなみに、公立高校の受験問題が2段階というのは、現在ですと、
北海道 や岡山県とかにもあるようですね。
で、下記の札幌の塾の方のご意見
  http://aporia.jp/koukou.html
 「独自問題対策が、大学受験対策に直結している」
が、東京にも(あと、他の府県でも実施されていれば)当てはまると思います。※ついでに言えば、国語の記述式対策は、のちのち「論文」作成のときに役立つと思いますよ、

グループ作成問題高校生Zくん、校内でペースを計る
無事、グループ作成問題高校に入ったZくん。この段階で、すでに、将来は首都圏の国公立大学工学系を目指すことを考えていましたが、1、2年のうちは、大学受験対策塾には通わず、学校の授業と宿題、予復習(必要があれば)だけで過ごしたそうです。
その秘密は、「東京のグループ作成問題高校」というしくみ自体にあります。
15校の入学時の難易度は、県レベル(政令指定都市はのぞく)の1,2位校とたぶん同じくらいだと思いますが、入学後さらに、東京都の教育委員会が上記15校について、進学塾をしのぐ国公立大学受験に向けた「重点指導体制」をとっているためです。(例 ↓ 新宿高校)
  http://blog.jyukeho.jp/entry/shinjyuku
入学した高校の、過去の進学実績を見れば、「校内の何位くらいなら、このレベルの大学に入れる」と、ほぼ推測できますので、Zくん、まずは定期テストでの校内順位を目安にしたそうです。
あと、クラスメートとの会話。自慢でも謙遜でもなく、事実として「1日の勉強時間は何時間くらい」と言ってくれるので、これも目安になったそうで。
そして、クラスメートの目の色が変わってきたな? と思ったのが、2年生の文化祭終了後から。2学期の定期テストの順位が下がったのをみて、理系大学受験塾を探しはじめたそうです。
Zくんはここで、第三の決断=戦闘態勢(大学受験モード)に一気に切り替える
をしました。

理工系Vくん
Zくんの場合は、クラスメートもみんな、グループ作成問題高校受験の修羅場をくぐり抜けてきた面々なので、「周囲の様子見作戦」で、ペース配分を決めて良かったわけですが、田舎の「進学校」の場合は、見比べる周囲も、たよるべき先生(高校・塾)にもばらつき(はっきり言えば、当たりはずれ)があります。
地方のみなさんが、首都圏の大学を受ける場合、このようなハンデがある事実は、意外と話題になってこなかったと思います。
これから、当ブログでは、地方の公立進学校の生徒Vくん(中学で上位20位以内、高校受験で苦労はしなかった。理工系志望。親は地元の国立大学を勧めるが、本人は東京に行ってみたいと思っている)を、ペルソナ-モデルとして設定しまして、Vくんのとりうる「戦略」を考えていく予定です。

まずは、視点を拡げよう
で、今回記事の頭に、謎の写真がありますが、これは「東京・夢の島植物園」周辺の一部を切り取ったものです。※下記写真をクリックすると拡大
下にはヨットハーバーもあります。
新高3生の方も、今ならまだ調べる時間とチャンスはありますので、現在の「大学」の状況を、WEBページ(某掲示板はあまり参考にしないように)、とくに大学公式ページを見比べるだけで、けっこう情報は得られますので、その「見方」を次回は記事にしますか。