美容皮膚科医の日常ーペルラクリニック神宮前院長 本田淳 -2ページ目

美容皮膚科医の日常ーペルラクリニック神宮前院長 本田淳

一美容皮膚科医の想い

東京都渋谷区 原宿 表参道
ペルラクリニック神宮前院長
本田淳のブログ

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以下本文となります。

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2025年の論文

 

Targeting Dermal Fibroblast Senescence: From Cellular Plasticity to Anti-Aging Therapies



緑字は私の低レベルなコメントですので、お読みになる必要はございません。
 

 

まず、abstract (これは論文のabstract部ではなく、全文に対する要約となっています)

  • イントロ
    真皮線維芽細胞は主要な間質細胞として高い可塑性を有し、外界刺激やサイトカインに応答して組織恒常性、創傷治癒、細胞外マトリックス(ECM)産生を制御する。加齢によりECM構造は破綻し、弾力低下や乾燥、創傷治癒遅延等を生じるが、その背景には線維芽細胞の可塑性低下と細胞老化が深く関与していると考えられる。
     
  • 目的
    本レビューは、線維芽細胞の可塑性を規定する分子機構を整理し、加齢に伴うECM合成・リモデリングの変化と細胞老化/SASPの寄与を明確化することで、抗老化治療の新たな戦略を提案する。
  • Scope
    ・線維芽細胞可塑性と分子機構:シグナル経路、エピジェネティクス、microRNAネットワーク
    ・加齢変化:コラーゲン・エラスチン・GAGs(グリコサミノグリカン)合成低下、MMP活性亢進、AGEsによるECM硬化・劣化
    ・細胞老化とSASP:慢性炎症誘発、組織恒常性破綻
    ・治療展望:senolytics・geroprotectorsなど分子標的治療薬
     
  • メソッド
    本稿はレビュー論文であり、分子生物学・老化研究・再生医療分野の最新知見を統合。既報のマウスモデルやヒト線維芽細胞研究の研究を整理し、シグナル経路やエピジェネティック変化の解説、治療薬の作用機序を比較解説。
     
  • 結果
    分子機構
    シグナル経路:TGF-β/SMAD(ECM合成促進)、Wnt/β-catenin(線維芽細胞分化)、FGF/PDGF(創傷治癒・線維芽細胞遊走)、補助的にHedgehog・Hippo/YAP・PI3K/AKT/mTOR。
    エピジェネティクス:DNAメチル化・ヒストン修飾・クロマチンリモデリングがCOL1A1, ACTA2などの発現制御。
    microRNA:miR-29(コラーゲン新生抑制)、miR-21(線維化促進)、miR-200ファミリー(EMT:Epithelial–Mesenchymal Transition関連)などが表現型を調整。

    加齢変化
    コラーゲンI/III比の変化、エラスチン断片化、MMP-1/-9過剰発現とTIMP低下、AGE架橋蓄積、ECM硬化。

    SASPの役割
    IL-6, IL-8, TGF-β, MMP群分泌→慢性炎症、線維化促進、近傍細胞の二次的老化。

    治療戦略
    Senolytics:ダサチニブ+ケルセチン、フェイセチン、ナビトクラクス。Geroprotectors:レスベラトロール、メトホルミン、ラパマイシン。
    併用療法によりSASP低減と組織再生促進が期待。
     
  • 結論
    線維芽細胞老化とECMの変化は皮膚老化の中心的ドライバーであり、治療標的としても妥当である。前臨床研究ではsenolyticsとgeroprotectorsの併用によりSASP抑制と組織再生促進が示唆されており、今後はヒト臨床試験への橋渡し研究が求められる。効果予測や治療反応性の評価には、標準化された老化バイオマーカーと個別化医療アプローチが不可欠であり、マルチオミクス統合やAIを用いたシステム生物学的解析が研究の推進と治療最適化に寄与すると考えられる。

     
  • 安全性
    Senolytic療法はマウスモデルにおいて老化細胞除去と機能改善を示す一方で、用量依存的な骨髄抑制や免疫抑制などの有害事象も報告されており、ヒトでの至適投与量・安全域の確立が今後の重要課題である。

    多くの記述がマウスモデルやin vitro研究に依拠しており、ヒト臨床データはごくわずかとなっています。細かい話をすると、バイオマーカーの標準化、治療介入の安全性評価そしてシステム生物学的な文脈が不足しているような印象です。個人的には、Geroprotector(メトホルミン、ラパマイシン等)の長期投与リスク、線維芽細胞老化と免疫系、および血管内皮細胞老化とのクロストーク、ECM力学特性の変化と線維芽細胞表現型のフィードバックループについて今少し勉強したかったですね。
 
今回はここまでとさせてください。
 

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2025年の論文

 

Microfocused Ultrasound With Visualization in Skin Quality: A Narrative Review

 

 

前回の続きです(全文からの抜粋です)

緑字は私の低レベルなコメントですので、お読みになる必要はございません。

 

  •  Skin Tone Evenness(皮膚のトーンの均一性)

    トーンの均一性は、主に色素沈着、色調、紅斑の3つの特性によって定義される [](以前、ブログでご紹介しています。国際的なエキスパートパネルが修正Delphi法を用いて、肌質に関するコンセンサスを策定。システマティックレビューではなく、参加者の臨床経験と一部文献に基づくコンセンサス報告)
    加齢関連の色素異常は老化線維芽細胞の蓄積も関与し、間質細胞由来因子1(SDF-1)を抑制し、メラニン産生の増加に寄与する []。(老化線維芽細胞が治療標的となり得るかを検証。日光性色素斑の領域ではp16INK4A陽性線維芽細胞が著増し、SDF1発現が低下(免疫染色・RNAレベルとも有意差あり)。SDF1欠損線維芽細胞はメラノサイトのメラニン合成(MITF/チロシナーゼ)を亢進、rhSDF1やSDF1過剰発現で抑制。生検は17例施行。SDF1低下を主因と主張しているが、HGF, KGF, SCFなど既知のプロメラノジェニック因子は検出感度や条件依存で変動しており、因果関係は不明瞭)。
    MFU-Vはメラニンを直接標的としないが、組織をリモデリングし、血管の外観や真皮の支持構造を改善することでトーンの改善に寄与し、全ての皮膚タイプにおいて高い安全性プロファイルを有する。

    Vachiramonらは、UVBで誘発した腕の色素沈着を対象に、前向き評価者盲検試験を行った。Fitzpatrick IVではMFU-V処置部位の明度指数が有意に改善(1.67 vs 0.83)、一方でFitzpatrick IIIでは、4週後フォローアップ時に、対照部位の方が高明度を示した(統計的有意差はなし)。組織学的解析(4週後フォローアップ時)では、Fitzpatrick IVの被験者およびFitzpatrick IIIの一部で、処置部位におけるメラニン量は対照よりも減少していた[]。(前向き、ランダム化、評価者盲検、対照内比較パイロットスタディ。n=20(FPT III:14名、FPT IV:6名)。アブストラクトのみ読めますが、組織学的解析の結果は記述されていませんでした

    Limらのパイロット研究では、混合型肝斑を有するアジア人20名に対し、10 MHz・1.5 mmトランスデューサーを用いた治療を1か月間隔で2回施行した。結果、平均MASIスコアは13.2から2.4へ有意に低下し、72.5%の頬部で明らかな色調改善が得られた。この効果は少なくとも5か月間持続し、患者満足度も全フォロー期間で高値を示した []。(単群、前後比較、パイロットスタディ。対照群なし。n=20  中国人。Fitzpatrick III–IV。主要評価項目:mMASI(modified Melasma Area and Severity Index)。副次評価:6段階スコアによる光学的評価(3人の治療に関与していない評価者)、肝斑面積の変化、sGAIS、満足度スコア、疼痛VAS。筆者考察:MFU-Vは機械的メラノソーム破砕と真皮リモデリングによる色素沈着軽減の可能性を示唆。基底膜修復や線維芽細胞リジュビネーション仮説を提示。画像解析による客観的メラニン定量はない。明度の改善について、改善率(%lightening)の層別も「1–25%」など比較的粗いカテゴリで定量精度に欠ける

    Chanらは、色素量の多い皮膚においても、MFU-Vは安全に使用可能であることを示した。治療を受けた中国人患者49名のうち、PIHは2例(前額部)に発生したのみで、9か月以内に寛解した。前額部治療に使用するトランスデューサーを4.5 mmから3.0 mmに変更した後は、PIHの発生は認められなかった[]。(アブストラクトのみ prospective  、オープンラベル、多施設研究。全顔に照射(7.0 MHz/3.0 mm、7.0 MHz/4.5 mm、4.0 MHz/4.5 mmの3種類トランスデューサー使用)。複数回治療を受けた者が含まれるため、総セッション数68回。治療プロトコルの詳細は不明。そもそも、額に4.5mm 以下略

    Schlessingerらは紅斑毛細血管拡張型酒さ(ETR)の成人91名対し、低〜高密度のMFU-Vを1〜2回施行した。90日までに75〜91.3%でCEA(Clinician Erythema Assessment)スコアが1ポイント以上改善し、この効果は12か月後まで維持された。炎症性疾患を有する患者群であるにもかかわらず、副作用としての紅斑は35%にとどまった []。(prospective  ランダム化 パイロットスタディ。 被験者:91名(CEA ≥3、PSA ≥2)PSA:Patient Self-Assessment of erythema。 治療成功率:75〜91.3%(群間差あり、最も高いのは高密度1回群)。紅斑改善プロセスにおける真皮リモデリングや血管収縮などのメカニズムは仮説段階であり、組織学的・分子生物学的証拠は提示されていない

    MFU-Vの副作用としては、一過性紅斑がしばしば報告されるが、通常は軽度で自然消退する。Kerscherらは、下顔面および顎下に対して4.5 mmと3.0 mmトランスデューサーを用いた単回治療(800〜900ライン)を施行し、生じた紅斑をMexameterで定量評価した。結果、治療後12週にわたり平均値が313.7→290.3 MUへ漸減することを示し、治療介入せずに消退することを示した []。(n=22。単施設、prospective  オープンラベル 対照群なし。目的:MFU-V治療が皮膚の生理学的パラメータ(表皮バリア機能、弾性、厚み等)に及ぼす短期・長期影響を定量的に評価する。何度かご紹介している論文です

    MFU-Vは、前臨床・臨床研究の両方で安全性と有効性が示されており、肝斑や炎症後色素沈着といった色素異常や紅斑を改善することで、皮膚のリジュビネーションに寄与する。表皮を温存しながら深部ターゲットに熱刺激を加えることが可能なため、皮膚の色調を問わず適用可能である。

     
  •  Skin Glow(ツヤ)


    これは、皮膚の輝度・光沢といった視覚的パラメータを総称し、皮膚の健康状態の総合的指標として用いられるが、明確な生物学的マーカーではない。表皮の透明度、真皮の健全性、表面の平滑性、均一な光の反射といった要素を総合的に反映している。これらの要素はメラニン分布の均一性、角質水分量、コラーゲン構造、微小血管の影響を受ける。皮膚のくすみ(dullness)は、トーンの不均一、粗造化、毛孔開大、弾性低下を原因とした光の不規則性な散乱で説明可能である。
     

    MFU-Vは、前節で示したように、色素沈着および紅斑の改善、コラーゲンリモデリング、皮膚表面の平滑化を促し、結果、皮膚の光学的特性(正反射率等)を改善する。

    現時点でMFU-VがGlowに及ぼす影響を直接評価した研究は存在しないが、関連性のある報告は見受けられる。
    Limらは、肝斑患者に対する前向き研究で、色素密度と病変面積が有意に減少し、GAISスコアおよび患者満足度が5か月間にわたり持続的に改善したと報告した [](n=20。uncontrolled case series。両頬に対しMFU-Vを2回(1か月間隔)施行。プロトコルは、 10 MHz, 1.5 mmトランスデューサーを用い、1部位あたり90–210ライン、格子状に照射。mMASI:13.2 → 2.4(4か月)、2.8(5か月), p<0.0001。多重比較補正なし。4か月時点で72.5%の治療部位が明度改善、70%で面積縮小。GAIS:5か月時点で85%が「改善〜非常に改善」。LOE IV)。
    Kerscherらは治療後12週・24週で皮膚弾性の有意な増加と表皮バリア機能の維持を確認しており、紅斑や水分量には変化がなかった[]。(これも当ブログで紹介したことがあります。n=22。 prospective  オープンラベル。TEWL:直後軽度上昇、4週でむしろ低下。統計学的有意差なし。角層水分量:12週時点で有意低下(p=0.0001)も生理的範囲内。紅斑指数(Mexameter):短期・長期とも有意差なし…等。多重比較補正なし


    MFU-Vは、CaHAやスレッドリフトとの併用治療も有効であることが示されている(以下、前述されているものもありますが)。
    Smithらは、大腿部のたるみを有する女性にMFU-VとCaHAを併用療法施行後、外見上の心理社会的苦痛が36%減少したと報告しており、皮膚に対する自信と肌質の向上が示唆された []。(既出 36%減少したという件は、アブストラクトには記述なし
    Casabonaは、MFU-Vとスレッドリフトの併用療法が患者満足度を有意に高めることを示した。具体的には、90日で3.21から4.46に上昇し、1年時点でも4.29を維持したと報告した []。(n=48。MFU-V治療によりPLLAスレッドの構造・強度が変化しないかを検証。臨床的安全性と満足度をretrospectiveに評価。Aging Face Scale(AFS))による評価で、90日で有意に低下(改善, P<0.001)。満足度スコアは90日・1年で有意に上昇(双方P<0.001)。スレッド単独群なし。非ランダム化
    一方で、併用治療においては安全性と有効性を担保するため、その順序の重要性も指摘されている。
    Harnchoowongらは、皮内ボツリヌストキシンの注射後14日以内にMFU-Vを施行すると、発汗抑制効果を有意に減弱することを確認し、少なくとも2週間の間隔を推奨している[]。(n=15。prospective split-site RCT 。前額に対してMFU-Vは10 MHz、1.5 mmトランスデューサ(0.18 J/line)で2パス照射。対照(A):1.10 ± 0.33 cm² 注入直後MFU-V(B):0.73 ± 0.35 cm²(p<0.001 vs A) 7日後MFU-V(C):0.89 ± 0.32 cm²(p=0.005 vs A) 14日後MFU-V(D):0.93 ± 0.30 cm²(p=0.021 vs A)。有意水準の記載はない。 14日より長い間隔での比較データがなく、最適間隔は確定できていない
    Vachiramonらは、HAフィラー注入後14日以内にMFU-Vを施行するとフィラーの持続性が低下するが、28日以上の間隔をあけることによりフィラーの構造が保持されることを報告した []。(n=13。 prospective pilot study。 腹部に4か所(2×2 cm)にHAを0.25 mLずつ皮内注入。割付 Site A:対照(MFUなし) Site B:注射60分後MFU Site C:注射14日後MFU Site D:注射28日後MFU。同日と14日後MFU群では有意に減少。28日後MFU(D):減少傾向あるも有意差なし(3.7→3.3, p=0.073)。皮内注射モデルであり、実臨床(顔面・皮下〜骨膜上注入)への外挿に注意が必要。多重比較補正の記載はない

     
  • 結論
    本レビューでは、MFU-Vに関する70件の研究を選定した。臨床評価、組織学的解析、前臨床データ、患者報告アウトカムを網羅している。
    皮膚のskin firmnessに関しては、下顔面、顎下、頸部、大腿、上腕といった多部位について、総計52件の研究で改善が報告され、エビデンスは強固であった(強固かどうかは、緑字を参考にして以下略)。改善の評価は医師スコア、盲検化評価者スコア、組織学的解析、画像解析ツールによる定量評価を用いて裏付けられている。フォローアップ期間は多様で、90日および180日で評価した研究が多数を占め、7件の研究では12か月以上に及んでおり、短期的なリフティング効果と長期的なリモデリング効果の双方が示めされた []。(既出

    Surface evennessは35件の研究で評価され、顔面および眼周囲領域において、テクスチャ、シワ、毛孔径といったパラメーターにおいて有意な改善が示された。一方、Tone evennessおよびglowはそれぞれ4件にとどまり、測定ツールは研究間で統一されていない。glowに関しては、直接的な定量化は限定的であり、トーン、テクスチャ―、平滑性の改善から間接的に推測されるにとどまる。近年、Erythema Index(EI)、Melanin Index(MI)、gloss metricsなどの検証済み画像解析手法が広く導入されつつあり、これらのアウトカム評価における客観性が向上しつつある[]。(女性300名を対象に、顔面(前額・頬)と顔面以外(頸部・デコルテ・手背)の皮膚弾力指標を計測し、年齢との相関を解析。Rパラメータ(Cutometer)および角層水分量(Corneometer)の基準範囲を確立。R2, R5, R7が全部位で年齢と中〜強 負の相関。R1, R4, R6は年齢と正の相関を示し、加齢で皮膚の回復遅延と粘弾性比率が増加。角層水分量はほとんど相関を示さず、加齢指標としては不適切以下略

    本レビューではMFU-V単回プロトコルが大部分を占めているが、瘢痕や肝斑等の病態においては複数回の治療を検討した研究が少数存在する [](既出)。複数のセッションは皮膚弾性の改善に寄与し、施術を分割することで患者の快適性や費用負担を調整できる利点があると報告されている[](既出。少しレビュー内容がずれています)。また、PIH発生については複数回施行と明確な関連を認めず、むしろ深層に対する(4.5㎜)治療が関与するとされる[](前額部に4.5㎜トランスデューサーを使用したらPIH を引き起こしたとする、なぜそんなことをやったのか?という意味がわ以下略)。肌質に関する主観的および客観的改善は、一般的に時間経過とともに増強・維持される傾向にあったが []、単回治療と複数回治療の直接的な比較は依然として限られている。

    MFU-Vは、良好な安全性および忍容性プロファイルを有しており、報告されている有害事象の多くが一過性(紅斑・浮腫・治療時不快感)にとどまる []。
    MFU-Vは、顔面、頸部、顎下、さらには適応外の体幹・四肢部位において施行され、同時に幅広いFitzpatrick スキンタイプの患者に使用されており、美容医療における汎用性を物語っている。さらに、フィラーやボツリヌストキシンとの併用が19報告に及び、安全かつ有効なマルチモーダル戦略の一環として組み込める点も示唆されている []。

    肌質に対しては、MFU-Vの正式な適応ではないものの、肌質の各評価領域において、定量的評価および視覚的印象の両面で臨床的に意味のある改善をもたらすことが示唆されている。今後は、生物物理学的指標、知覚評価、患者報告アウトカムを統合し、EPC(Emergent Perceptual Categories)モデルのような標準化された枠組みを適用することが、研究のさらなる発展と個別化医療の指針策定に極めて重要となる。さらに、治療間隔、照射深度、併用治療戦略の最適化により、治療成績と患者満足度の双方が改善されると考える。


    以上となります。
 

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2025年の論文

 

Microfocused Ultrasound With Visualization in Skin Quality: A Narrative Review

 

 

前回の続きです(全文からの抜粋です)

緑字は私の低レベルなコメントですので、お読みになる必要はございません。

 

  •  Skin Surface Evenness(皮膚表面の均一性・平坦化)

    Surface Evennessは、毛穴のサイズ、シワ・小ジワ、たるみ、瘢痕、毛、そして透明感を含む総体的な概念である。これらの改善は視認しやすく、健康的な印象にも影響する。MFU-V治療においては、特に真皮のリモデリングを介して皮膚を改善するため、シワやテクスチャの視覚的改善が報告されている。
    Continiら、およびLingとZhaoによるシステマテックレビューでは、顔面のタイトニングとシワの有意な改善が確認されており、MFU-Vが触覚的な質と視覚的なテクスチャの両方を改善することを示唆している []。MFU-Vは皮膚表面の不均一性を改善することにより、光の反射を均一にし、平滑で明度の高い肌の外観をもたらす。
    77:選定論文16件のSR。結論 MFUは女性の軽度~中等度の皮膚のたるみに有効で、安全性も比較的高いが、長期効果や最適プロトコルは未確立。多くが小規模試験または非無作為化試験で、写真評価やIGAIS/SGAISといった主観的スコアによる評価がメイン。 78:選定論文13件のSR。結論 MFUは顔面の若返りとタイトニングに有効であり、患者満足度も高い。ただし、最適な治療パラメータを決定するためには、大規模・多施設・RCTが必要。効果の評価は90日と180日まで。対象13件は小規模かつ単施設研究が多く、プラセボ対照や二重盲検RCTは少数。評価はGAISと患者満足度に依存しており、写真解析や客観的3D評価などは限定的)。

    複数の研究により、MFU-V治療がテクスチャ改善および毛孔縮小に有効であることが示されている。Leeらは、アジア人を対象とした研究で、毛孔のサイズが有意に減少し、さらに弾力性とsurface evennessが改善したと報告した[]。
    Parkらは開大した毛孔に対して、カスタマイズされたMFU-Vプロトコルを用いた。10 MHz/1.5 mmトランスデューサを用い、片頬あたり100ラインを照射したところ、治療3か月後の毛孔の数およびサイズが有意に減少した(p=0.018およびp=0.017)。毛孔評価スコアにおいて2段階の改善がみられ、テクスチャは著明に改善した。さらに、医師および患者によるGAIS評価はいずれも「非常に改善した」と判定された[]
    20:n=22 。 研究デザイン ランダム化し、片側に1.5 mmトランスデューサー、反対側に3.0 mmを単回照射。 盲検化写真による臨床的改善度、患者満足度、副作用の評価。弾力性(Cutometer)、皮脂量(Sebumeter)の経時的測定。結論 1.5 mm・3.0 mmいずれのトランスデューサーも安全で有効。弾力性改善が毛孔縮小に関与している可能性を示唆。ただし、サンプルサイズが少なく、対照群は存在しない。  79:n≒150。 評価は、MorpheusやMarkVuによる肌解析システム、GAIS、写真比較。著者らの臨床経験に基づく研究で、前向きRCTや大規模対照試験ではない。解析機器は、国際的に標準化された機器ではない。当該治療パラメーター選定の理由は示されていない)。

    MFU-Vと注入療法の併用は、毛孔縮小に寄与することが示されている。
    Parkらは、MFU-Vと皮内ボツリヌストキシン注入の併用により、毛孔数と密度が最大62%減少し、この効果は24週間にわたり確認されたと報告した[69]。
    Vachiramonらは、MFU-V単独治療とMFU-V+ヒアルロン酸(HA)併用治療を比較するsplit-face を試験を施行した。結果、両群とも毛孔容積の減少を示したが、満足度および毛孔スコアは併用群で有意に良好であった[70]。
    69:n=20。 retrospective。対照群は存在しない。片頬にMFU-V(10 MHz/1.5 mm、0.18 J、100ライン)、同部位にボツリヌストキシン10 Uを注入。測定機器の国際的標準化や再現性は未確立。 70:n=46。 ランダム化・単盲検・split-face試験。客観的指標(毛孔体積)では併用群が優れており、患者満足度(VAS)も併用群の方が高いが、盲検化された医師の主観評価では有意差なし)。

    Loweによる前向き症例集積研究では、表在性のシワを有する9名の女性に対して10 MHz/1.5 mmトランスデューサを用いた単回治療を行い、180日後に眼周囲・アコーディオンライン・口周囲のシワに対して明らかな改善が認められ、満足度と忍容性も高かったと報告した(Figure 4)[]。
    Suhらは、Fitzpatrickスキンタイプ III–IVの韓国人女性10名に対し、10 MHz/1.5 mmトランスデューサによる単回治療を行い、crow's feet wrinklesについて客観的改善スコアを得た(p=0.043)。組織学的所見によれば、真皮上層におけるコラーゲン量が28.2%増加し、真皮下層における弾性線維量が33.0%増加しており、MFU-Vのリモデリング作用を証明した[]。
    23:n=9。 1.5 mmトランスデューサにより最大340ライン(目周囲120、口周囲100、accordion lines 120)照射。治療に関与していない医師による写真評価(validated wrinkle scales)、PGAIS、SGAIS、満足度調査。統計解析なし。対照群なし。標準プロトコルとの比較なし。 6:n=10  韓国人。対照群なし。定量的解析なし。深いシワの改善は乏しい)。

    Kozaらは、MFU-Vと1550 nmフラクショナルレーザーとの治療効果を比較するため、無作為化split-face試験を施行した。結果、MFU-Vの眼周囲シワに対する有効性を示した。MFU-Vは3か月時点で63.2%の改善を示し、第2セッションにおける疼痛スコアも有意に低下した(p=0.05) [](原著確認できず)。
    Parkらは、韓国人20名を対象とした前向き研究で、MFU-V単回治療後に顔面の7部位すべてにおいて、医師評価スコアに有意な改善が認められたと報告した。特にフェイスライン、頬、口周囲の改善が顕著であり、患者満足度も高く、安全性プロファイルも良好であった[](7部位とは、眼窩上部、頬骨部、眼窩下部、口周囲、頬、耳前部、フェイスライン。3.0㎜および4.5㎜トランスデューサーを用い、400–500ショットを顔全体に照射。治療非介入の医師2名が、治療前、3か月、6か月に撮影された写真を比較。対照群なし。定量評価なし。患者満足度に関しては、3か月と6か月で統計的有意差なし(p=0.375)。むしろこれは効果の優れた継続性を示している)。

    MFU-Vによる顔および頸部のリジュビネーションに関する前向き試験では、単回治療後にシワの重症度と肌質の改善が認められている。3.0/4.5㎜の2種のトランスデューサ―を用いた治療プロトコルの治療効果は、医師および被験者のGAISスコアによってされ評価され、タイトニングおよびシワ改善が確認された[]。Luらの研究では、治療後90日にVISIAスコアに基づく顔のシワの有意な改善(p=0.0222)が示され、さらに90日および180日において、GAISに基づき、84%〜88%が改善を報告した。改善は特に顎下および眉毛部において顕著だと示された[]。
    40: n=50。1200ライン照射(1.5・3.0・4.5㎜ 各深度400ラインずつ。対照群なし。 66:n=20。600〜700ライン照射(3.0・4.5㎜)。PGAIS(Physician-assessed GAIS)では90日・180日で100%、1年で95%が改善と評価。SGAIS(Subject-assessed GAIS)では90日90%、180日・1年95%が改善と評価。57:N=25。アジア人に対して800ライン照射。最も顕著な変化は90日後の顎下で認められた。ただし、180日では皮膚解析、眉毛リフト、顎下リフトとも統計的有意差なし)。

    Fabiらは、1.5 、3.0 、4.5 mmの3種のトランスデューサを用いてデコルテの治療を施行し、90日、180日、360日において動的および静的なシワが有意に減少したと報告した(p<0.01)。患者満足度は時間とともに向上した[]。
    Goldらは、4 MHz・4.5 mmおよび7 MHz・3.0 mmトランスデューサを用いて膝上部に治療を実施し、患者の50%が皮膚が平滑になり、シワが減少したことを報告した。盲検評価でも90日および180日に改善が確認された[]。
    Werschlerらは、二層・高密度照射プロトコルに垂直方向ベクトル照射を追加した治療により、12か月後も95%の患者が審美的改善を維持していたことを示した。そのうち、58%がシワの減少を、47%がテクスチャの改善を報告しており、デコルテや頸部に対する個別化した照射法の意義を強調した[]。
    75: N=20、完遂者は15名。 評価法は、Merz Décolleté Wrinkle Scaleならびに患者アンケート。対照群なし。 51:n=30。 前向き、オープンラベル、非ランダム化試験。 アブストラクトを見る限り盲検評価ではないと思います。また、改善は86%(PGAIS)と原著には記載されています。  66:これも当ブログで紹介しています。n=20。盲検評価は14例。前向き、オープンラベル、パイロットスタディ。 58%がシワの減少を、47%がテクスチャの改善を報告しており、デコルテや頸部に対する個別化した照射法の意義を強調した…こんなことはどこにも記述されていません)。

    Fabiの先行研究では、デコルテに対して、3.0 、4.5 mmの2種のトランスデューサを用いた治療(1セッションあたり270ライン)で有効性が報告された。180日後には、参加者の62%がシワ評価スケール(検証済み)で2段階以上の改善を示した[]。
    Aracoは、顔と頸部のリジュビネーションに焦点を当て、1.5、3.0、4.5 mmの3種のトランスデューサを用いた単回治療の6か月後に、Antera 3D画像による解析を施行し、臨床的に意義のあるシワおよびテクスチャの改善を報告した[]。
    18:  n=24。 単回治療。対照群なし。Chest Wrinkle Scale:90日で46%、180日で62%が1〜2ポイント改善(p<0.0001)。Mid-clavicular to nipple distance:平均20.9 cm→19.8 cm(90日)、19.5 cm(180日)と有意短縮(p<0.0001)。  40:  n=50。 単群、オープンラベル)。

    Dohらは、MFU-V、CaHA、HAフィラー、ボツリヌストキシンの併用治療(単回)後に、頸部の水平方向のシワが有意に改善したことを報告した(治療前後1.525±0.257→0.75±0.154、p=0.007)[]。
    CasabonaとNogueira Teixeiraの報告によれば、頸部およびデコルテのシワに有意な改善(p<0.001)が見られ、患者満足度は93〜94%であった []。
    Woodwardらは、MFU-VとアブレーティブCO₂レーザーの併用治療について検証し、たるみとシワの改善を示した。同時に有害事象発生率の増加はなかったと報告した []。
    Fabiらは後ろ向き診療録レビューで、MFU-Vと注入治療の併用について有害事象が増加しないことを確認し、併用治療の安全性を主張した []。
    30: n=10。 単群前向き観察、単回治療。治療プロトコルを見ると、そもそも頸部の水平シワに対してはフィラーを主に使用しています。  74: MFU-Vと1:1希釈CaHAの併用療法の検証。 計47名の被験者のうち、頸部のみ29名、デコルテのみ5名、両部位13名という内訳。ベースラインと90日後の写真を、2名の盲検化された治療非介入の医師が判定。 Merz Aesthetics décolleté wrinkle scale・Fabi-Bolton chest wrinkle scale・Allergan transverse neck lines scaleで評価。retrospectiveで各治療の単独群は存在しない。  37:retrospective analysis。 n=100。3施設の顔+頸部の併用治療例を集積。対照群なし。アブストラクトのみ見られますが、詳細不明。80:アブストラクトも見いだせず

    MFU-Vは瘢痕のskin evennessも改善する。
    MaasとJosephは、中等度から重度の萎縮性ざ瘡瘢痕を有する18人の患者に対し、10 MHz/1.5 mmおよび7 MHz/3.0 mmトランスデューサーを用い、30日間隔で3回の治療を行った。盲検化された評価者は、90日および180日の時点で全被験者を改善と判定し、多くはAcne Scar Improvement Scale(ASIS)で25〜50%の改善を達成していた。被験者および治療医師の評価も一致しており、MFU-Vが頬や側頭部のざ瘡瘢痕における真皮リモデリングに有効であることを示した []。(ここから各レビューの直後に注釈を入れます。読み飛ばしてください。盲検評価について、 90日:n=11、100%が改善と判定、画像識別正答率(画像を見て治療の前後を識別できた割合)64%。 180日:n=15、100%改善、識別正答率40%。 対照群は存在しない
    Woodらは、標準的な二深度治療(4.5 、3.0 mmトランスデューサー使用)と、解剖学的条件にフィッティングしたカスタマイズプロトコルを比較検証した(ランダム化・評価者盲検デザイン)。skin evennessの改善は、GAISスコア(治療者評価)でカスタマイズ群の方が有意に良好であった(p=0.01)。
    CasabonaとMarcheseは、CaHA、マイクロニードリング、アスコルビン酸による瘢痕部のプライミングの後にMFU-Vを施行することで、ストレッチマークが有意に改善し、Manchester Scar Scaleスコアが低下、70%以上の患者が高い満足度を示した []。(n=35。MSSスコア:平均12.0 → 7.1へ有意改善(p<0.001)。赤色・白色双方のストレッチマークに有用。retrospective で非ランダム化・対照群存在しない。併用療法の相乗効果を証明する統計的デザインではない

    Casabonaは、ざ瘡瘢痕に対してCaHAと二深度MFU-V併用療法の有用性を示し、重度の瘢痕を有する被験者で最大の改善が認められた []。(n=10。 retrospective で非ランダム化・パイロットスタディ。MFU-V:3.0 mm、1.5 mmトランスデューサーでクロスハッチパターン、75ライン、2〜3 mm間隔で照射。直後に1:1希釈 CaHA1.5mlを注入。Goodman Acne Scar Scale(治療非介入の医師2名による評価)。重症例で最も顕著な改善とはGoodmanスコアで3〜4の患者がスコア改善幅が最大だったことを言及しているようで、統計的有意差を伴う厳密な解析ではなく、「視覚的に改善が目立った」とするレベルの記述です)。

    Jonesらは、頸部の中等度のたるみを有する20人の被験者を対象に、MFU-Vと皮下モノポーラRF(SMRF)の効果を比較検証した。副次評価項目としてテクスチャーとちりめんジワ(Crepiness)の評価も行った。MFU-V群ではテクスチャーとCrepinessの有意な改善が認められ、医師および被験者の双方の評価で治療後30日までに外観上の皮膚の平滑化が認められ(p=0.0004)、180日後まで持続した。一方、SMRF群では同等の改善に達するのに180日を要した。(p=0.0017)[]。(n=20。 ランダム化、評価者盲検試験。主要評価:Neck Laxity Grade(医師評価)。副次評価:被験者によるfirmness, texture, laxityの自己評価。両群間で改善度、満足度、安全性に統計学的有意差なし、と原著アブストラクトには記述されています
    SasakiとTevezの前向き試験では、眼周囲、デコルテ、上腕、臍周囲、膝、手、臀部において、小ジワ・crepinessの改善(医師評価)が報告され、特に眼周囲とデコルテ、上腕、膝、臍周囲の改善が顕著だった[]。(n=82。眼周囲:眉高1–2 mm上昇(7–8%増)。Class I–IIのシワ・弛緩で中等度改善。体部:上腕・膝・腹部・デコルテで3〜6か月以降に皮膚の平滑化・引き締めを認め、効果は6〜18か月持続。prospective、対照群なし。Class III(重度のたるみ)の患者は除外。統計手法の記述なく、定性的記述が主体


    Smithらは、MFU-VとCaHAの併用慮法により臀部および大腿外側で満足度スコアが4.9ポイント改善し、ボディラインと皮膚の平滑性について改善が認められたと報告した[]。(既出
    Chengは、MFU-Vとボツリヌストキシンの併用療法により、顎下およびオトガイにおける肌質と小ジワの改善を報告した[47]。(単一症例報告に近い内容で、n=15の経験を述べているが系統的解析はなし
    Barbarinoは、眼周囲領域において、MFU-V施行後3か月の時点でHAフィラーを注入したところ、小ジワの減少とティアトラフの修正により眼下のcrepinessが改善したことを示した。また、この治療により全被験者が「非常に改善した」と自己評価した ]。(n=10。 pilot case series。医師と被験者によるGAISスコア、満足度アンケート。MFU-V単独:4名「much improved」、5名「improved」、1名「no change」。MFU-V+HA併用:9名「very much improved」、1名「much improved」。被験者満足度:MFU-V単独でも高いが、併用後は全員が「very much improved」と評価。HA単独群はなし
    Parkらは、MFU-V、HAおよびボツリヌストキシン併用療法で有意な改善を示した。平均・最大眉毛高は治療後12週時点の評価で有意に上昇し(p<0.05)、眼周囲、眉下垂、眼窩下陥凹(infraorbital hollow)のVAS(医師評価)も経時的に重症度が低下した。GAISスコアは医師と被験者いずれも、治療直後と比較して12週時点で有意に上昇し(p<0.05)[35]。(アブストラクトのみ。n=20。 MFU-V:眉上部、外眼角、上眼瞼陥凹に施行。フィラー:上眼瞼陥凹、眉毛外側、上眼瞼陥凹に注入、ボツリヌストキシン:前額、眉間、 crow's feet、眼窩縁外側に注入。すべて同日施行。単群前後比較デザインで対照群なし
    RhoとChungは、眼瞼形成術2か月後に、10MHz / 1.5mmと7MHz / 3mmトランスデューサーを用いたMFU-V治療ならびに眼窩下領域にPDOスレッドを行った症例報告を行った。結果、追加治療から10週間後に中顔面のたるみと小ジワに著名な改善を見た ]。(70歳男性1例。経結膜下眼瞼形成術を施行したものの、皮膚弛緩とシワの改善が不十分として追加治療。片側10 MHz/1.5 mm ・0.1J × 25ライン、7 MHz/3 mm ・0.25J× 25ライン → 両側で100ライン。PDOスレッド:両側下眼瞼に15本ずつ、扇状にsubmuscular層へ




    今回はここまでとさせてください。
 

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