美容皮膚科医の日常ーペルラクリニック神宮前院長 本田淳 -2ページ目

美容皮膚科医の日常ーペルラクリニック神宮前院長 本田淳

一美容皮膚科医の想い

東京都渋谷区 原宿 表参道
ペルラクリニック神宮前院長
本田淳のブログ

いつも当院のブログをご覧いただき、誠にありがとうございます。

美容皮膚科 ペルラクリニック神宮前 院長の本田 淳です。

 

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以下本文となります。

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Xに投稿した内容ですが、埋もれてしまいますので、備忘録として記事にしています。

 

セミナーで新機器の紹介を聞いていたところ、「40.68MHzの高周波機器で、極性分子=水分子の位相遅れによる摩擦熱、つまり誘電加熱を主加熱機構とする」といつもながらの虚構。いつまで、こんな茶番を・・・

 

 わかりやすく書こうとすると、かえって誤解されるので、正確に説明すると、以下のようになります。 (前にもポストしたように、そもそも分離して論じるべきでないものを便宜上分けるまでは許容するとしても、それが根本的に間違っているという救いがたい以下略)

 

 

 

 

要は、水分子の誘電緩和時間という概念が、どういうわけか、あるいは意図的に隠されていて、意味不明の理論が形成されているわけです。

*β分散に関しては、前のブログで書きましたので、割愛。

 

*簡素化しているので、AIも隙を見せていますが、

ここでの ε′′ は以下略

 

 

 

追記

どこかのメーカーかセミナーでの説明で、誘電加熱〇% ジュール加熱〇%という、適当な理屈を聞いたことがあります。

モデルを固定すれば、便宜上出せなくはないのですが、あまり意味は以下略

 

しかし、その時の見たor聞いた説明自体は破綻していました。数式が面倒なので、AIに解析させたのが↓

 

 

 

ここで、「ε”は、〇×でこのように定義した純粋な、分極由来の虚部だ」と言い張ったとしても、

 

 

普通に考えると、QJ​,QD​を別々に入れて熱収支方程式を2回解き、TJ​,TD​として以下略

 

 

以上となります。

 

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以下本文となります。

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1996年の論文(Gabriel et al. 1996)

 

The dielectric properties of biological tissues: I. Literature survey

 

The dielectric properties of biological tissues: II. Measurements in the frequency range 10 Hz to 20 GHz

 

The dielectric properties of biological tissues: III. Parametric models for the dielectric spectrum of tissues

 

 

今回は、上記3論文(Ⅰ~Ⅲ 章) のうちⅡ章の、ごく簡単な要約をご紹介いたします。

 

Ⅲ章は、別記事でご紹介したいと思います。

 

緑字は私の低レベルなコメントですので、お読みにならなくて結構です。

 

では、

 

本研究は、生体組織の誘電分散スペクトルを 10 Hz〜20 GHz にわたり連続的に計測し既存文献にみられる周波数帯の不統一やデータ形式のばらつき、測定範囲の空白といった不整合を埋めることを目的とした、体系的かつ網羅的な実験研究である。

 

10 Hz〜10 MHz を HP4192A インピーダンスアナライザ、300 kHz〜3 GHz を HP8753C、130 MHz〜20 GHz を HP8720 で測定し、すべて open-ended coaxial probe によりサンプルと高周波回路を結合した。

これら 3 つの周波数帯は互いに重なるように設定されており、同一試料を同一温度条件(体温)下で連続的に測定することで、装置間の連続性と整合性が検証された。その結果、得られたスペクトルは既存文献のデータと比較しても周波数依存性に矛盾がなく、連続した一つの分散特性として再構成できることが示された。

 

10 Hz ~ 10 MHz の範囲で測定する場合、単純な正規化では不十分であり、測定は電極分極(electrode polarization) と リード線インダクタンス (lead inductance)の系統誤差の影響を強く受ける。

前者は試料–電極界面に形成される分極インピーダンスであり、とくに水和イオンを含む導電性媒質で顕著となる。低導電性の生体組織では電解質溶液ほど強くはないものの、1 kHz 以下の周波数で顕在化する。

後者は、測定治具に固有のリード線インダクタンス(stray inductance, L = 2×10⁻⁷ H)が直列リアクタンスとして作用し、高周波側で見かけの負の誘電率を生じ得る。

 

このため、測定値(Cm, Gm)は補正式
 

  C = (Cm + L Gm ω² + L Cm² ω²) /[(1+ω²LCm)² + (ωLCm)²]
  

  G = Gm /[(1+ω²LCm)² + (ωLCm)²]


により補正し、さらに低周波領域では導電率が同等の電解質溶液(塩化ナトリウム水溶液)を基準として正規化することで電極分極を補正した。これにより、電極分極による 誘電率の異常上昇(100 Hz以下)や stray inductance による高周波側のアーチファクトが除去され、既存文献と整合する連続的なスペクトルが得られた。

 

本研究の意義は、同一試料を 3 種類の測定装置で連続的に測定し、その結果を一貫したスペクトルとして提示した点にある。脳灰白質、心筋、腎皮質、肝臓、肺、脾臓、骨格筋(線維方向の異方性を含む)、皮膚、子宮など、多数の動物・ヒト組織における ε′(f), σ(f) を実測し、その周波数依存性から典型的な誘電分散(α・β・γ分散)の特徴が確認された。

とくに骨格筋では、open-ended coaxial probe先端から広がるフリンジ電界が放射状に広がるため、筋線維に平行な電場と、線維を横断する電場に対する誘電特性の上限値・下限値を提示するものではない。とはいえ、得られたスペクトルの一部には線維方向に依存した異方性が明瞭に現れており、Gabriel I(文献調査)で整理された「筋組織の方向依存性」を実測データとして支持する結果になっている。

 

さらに、in vivo と in vitro の差異、および 動物種間の差異 には規則性はなく、むしろ同一種内の個体差が大きいことが確認された。脂肪組織では含水率のばらつきが大きく、含水量が多く多血性の脂肪と含水量の少ない脂肪とでは σ(f) が大きく異なる。骨髄も骨側ほど血液の含量が増えるため、測定位置によって誘電率が変化する。このような生体の構造的不均質性は、測定値の変動幅( 100 MHz以上では±5–10% 、低周波領域で±15–25%)として定量化された。

 

既存の文献(Kraszewski, Stuchly, ICRP など)のデータと比較すると、本研究で得られた測定値は、周波数依存性・絶対値のいずれにおいても良好な一致を示した。とくに 10 kHz 未満の周波数帯については、従来データの乏しかった領域に新たな実測値を提示した。

 

これらの結果は、生体電磁界線量評価(EM dosimetry)における境界条件および分散モデルの整合性を高めるとともに、後続の Part III で行われる Cole–Cole モデルへのパラメトリック統合の基盤データとして機能しています。

 

総括すると、本稿(Part II)は、生体組織の誘電特性を 10 Hz から 20 GHz まで連続的に測定し、従来の文献で分断されていた周波数帯を実験的に一つのスペクトルとして統合した点に大きな意義があります。低周波域の電極分極と高周波側の寄生成分といった系統的誤差を丁寧に補正したうえで、動物・ヒト、in vivo・in vitro を横断する広範なデータを収集し、誘電特性の全体像を整合的に一貫性をもって提示しています。

これらのデータセットは、その後の生体における電磁界線量評価や SAR 評価、医用 RF・マイクロ波デバイスの設計、安全基準策定に至るまで、広い領域で物性に関する基盤情報として参照され続けています。

 

 

 

 

以上となります。

 

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以下本文となります。

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1996年の論文(Gabriel et al. 1996)

 

The dielectric properties of biological tissues: I. Literature survey

 

The dielectric properties of biological tissues: II. Measurements in the frequency range 10 Hz to 20 GHz

 

The dielectric properties of biological tissues: III. Parametric models for the dielectric spectrum of tissues

 

 

今回は、上記3論文(Ⅰ~Ⅲ 章) のうちⅠ章の、ごく簡単な要約をご紹介いたします。

 

Ⅱ、Ⅲ章は、別記事でご紹介したいと思います。

 

緑字は私の低レベルなコメントですので、お読みにならなくて結構です。

 

では、

 

本研究は、電磁界線量評価(EM dosimetry)の高度化に伴い、高解像度ボクセル人体モデルへ 周波数ごとに一貫した誘電特性を割り当てるための基礎データ を整備する必要性から始まったものである。
当時利用可能だった既存文献の測定値は、測定された周波数帯がばらばらで、データ形式も統一されておらず、内部電磁場の計算に使えるだけの整合性を持っていなかった。
そこで 、過去約 50 年にわたるデータを網羅的に収集し、10 decade(10Hz~100GHz)に及ぶ周波数領域で各組織の誘電特性を批判的に整理し直すという、初の包括的レビューを行った。
本稿は、既存データの空白領域や測定法に起因する系統誤差を明確に示し、これらの問題を踏まえて後続の広帯域測定計画(Part II, Part III)を合理的に設計するための基礎として位置づけている。

 

まず、Schwan、Foster、Pethig らによる過去の理論的レビューを整理し、生体組織に特徴的な誘電分散の基本構造(α・β・γ分散)とその物理的起源を概括している。α分散は主としてイオン拡散や細胞膜周囲の界面分極に、β分散は細胞膜そのものの分極応答やタンパク質をはじめとする有機分子の誘電応答に、そして γ分散は水分子の緩和過程に由来する。

これらの分散が周波数応答の大枠を規定し、誘電率 ε′、誘電損失 ε″、および導電率 σ が周波数とともに大きく変動する理由を与えている。特に ε″ = σ/(ε₀ω) という関係式は、導電性の寄与と誘電損失の寄与を明確に位置づけるうえで重要であり、生体組織の複素誘電率を精密に再構築するための基礎をなす。

 

次に、文献データの収集手法を明確にし、ヒト in vivo を最優先とし、次点として死後変化や温度差の影響が最小限に抑えられた in vitro データのみを採用した。多数の文献がグラフ形式(とくに対数軸)で記載されているため、各周波数 decade ごとに値を読み取り、すべて SI 単位へ統一したうえで再構成した。また、温度補正は意図的に行っていない。

理由は、誘電率および導電率の温度依存性が組織固有であり、周波数帯によって 1–2%/°C の差が出るうえ、低周波領域ではデータの散乱が大きく、信頼できる補正式が確立されていないためである。

 

さらに、主要組織(血液、脂肪、海綿骨・皮質骨、灰白質・白質、腎臓、脾臓、心臓、肝臓、肺、筋、皮膚等)について、10 Hz〜100 GHz の ε' と σ のデータを統一スケール上に図示し、組織間の差異、同一組織内の大きなデータ分散、測定法や前処理条件の違いによる系統誤差を明確に示した。とくに脂肪組織では組成の自然変動が大きいこと、脳組織は 100 kHz 以上では比較的よく特徴づけられているが、髄液・硬膜等のデータが不足していること、筋組織では低周波で強い異方性が確認されていること、肺は含気量によって物性が大きく変わることなど、組織固有の問題点も明示された。

 

総括として、既存の文献データには三つの根本的な問題があることが判明した。

1. 先行研究では、多くの組織で 100 kHz 以下のデータが欠落している。

2. 多くの研究が限られた周波数範囲しか測定しておらず、そのまま平均すると本来の分散曲線が歪む。

3.信頼性の高い周波数応答・依存性のデータを得るには、単一サンプルについて広帯域スペクトルを連続的に測定する必要がある。

これらの問題は、この後の Part II(新規測定)および Part III(Cole–Cole 統合モデル)で検証されていきます。

 

Part I は、既存文献から得られた膨大かつ不統一な測定値を体系的に再構成し、生体組織の誘電特性を標準化するための基礎的枠組みを確立した点に、その学術的価値があるとされています。

後続の EM dosimetry に不可欠な物性データの整備につながり、内部電磁場分布の推定、SAR の定量、RFやマイクロ波を用いた医療デバイスの設計評価、さらに生体加熱モデルの数理的な安定性の保証にいたるまで、広範な応用領域における重要な基盤となっていて、これを理解せずには何も語れない以下略

 

第2項 Overview of dielectric properties: terms and definitions は極めて重要ですので、詳述しますが、数式表記が面倒なので、AIと議論した画像を一部貼ります。ご参考まで 

 

 

β分散が誤解されると厄介なので・・・

 

 

 

 

以上となります。

 

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