ミラドライに何かをプラスする? | 美容皮膚科医の日常ーペルラクリニック神宮前院長 本田淳

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この記事は、メルマガ 美容皮膚科医☆本田淳の思考 の過去記事を、かなり表現をマイルドにして投稿したものである。

今日は、多汗症・腋臭治療のミラドライに関する話題である。


手術以外の方法で、手術と同等の効果を出す方法は、今のところこの施術しかない。

ウルセラというたるみ治療器を流用する方法やフラクショナルRFを用いる方法では、理論上、十分な効果を得ることは考えにくいし、現に効果が感じられない、もしくは極めて効果が少ないとするケースを散見する。


昨今、ミラドライはかなり多くのクリニックが導入しており、競争が激しい。

そんな中、他院の広告を見る機会もあったわけだが、「まあ、広告だから致し方ないよな」というちょっと恥ずかしい表現はおくとしても、

さすがに医学的にまずいだろうという表現も見受けた。

マイクロ波治療であるミラドライに、超音波やレーザーを併用するという方法だ。

結論から言おう。

ミラドライに、超音波やレーザーを併用しても痛みが少なくなることもなければ、効果が上がることもない。

ミラドライに余計な手技を加えると、むしろトラブルの原因になりかねない。

他院との差別化のために、情弱騙しの文言を投入したに過ぎない。


このようないい加減な話は、美容医療の世界では数多ある。

〇×式、とか適当な名称を付けている場合は、だいたい上記のようなパターンだと思っていい。

その「〇×式」をgoogle して、当該施設しかヒットしなければ、まず間違いない。医師に広く認知され、コンセンサスを得ている術式ではないということだ。

もう、その精神構造からして信用に値しないということだ。


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