「ありがとう」 | 美容皮膚科医の日常ーペルラクリニック神宮前院長 本田淳

美容皮膚科医の日常ーペルラクリニック神宮前院長 本田淳

一美容皮膚科医の想い

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ペルラクリニック神宮前院長
本田淳のブログ

 また、私のメンター(私が勝手にそう思っているだけですが)の一人から、非常に深い話を頂きましたのでご紹介したいと思います。

 数十年前、未曾有の航空機墜落事故がありました。この事故に関して多くの書籍が著されましたが、その中に乗客の方々の「遺書」が公表されているものがありました。そのメンターは、しばらくの間、自身の生活を戒めるために肌身離さずその本を持ち歩いたようですが、その「遺書」には共通するいくつかの言葉が見出されたと、彼は説きます。

 そもそもこの事故は、トラブルが発生してからその命運が尽きるまで約30分ほどの間があり、その間、パイロットをはじめ客室乗務員の方々は文字通り生存をかけた死闘を繰り広げ、乗客の方々は、予想だにしない絶体絶命の危難に突然投げ込まれ、極限の精神状態の中、あらゆる力を振り絞り、何とか自分の大切な人々にメッセージを残そうとされた訳です。

 共通する言葉とは、「ありがとう」「愛してる」「しっかり生きろ」

 最初、この記事を書いた時に、これらの言葉が見出されることに、メンターが述べていたことと、私なりの解釈を書いていたのですが、結局消しました。人間の心の核心からいずる言葉であり、普段相手になかなか言えない言葉ではないか、と記すだけにします。