当クリニックで稼動中のライムライト(光治療器)に関してですが、以前、ご紹介しましたように、ユニークなテクノロジーを有しています。
患者様は目にすることがないのですが、このマシンのコントロールパネルには、A、B、Cの3つの治療プログラムがあります。メーカーさんから頂いた資料には、色白の人、普通、色黒・・・のような感じで、素人にも分かるようなプロトコールが記されていますが、医師であれば当然、各モードの分光分布、フルエンスとパルス幅の相関を理解した上で、設定を決定し、施術を行っています。
ここからが本題ですが、このA、B、Cのモード切替(分光分布を変化させる)を、ガス圧を変化させることで行っているとメーカーさんは説明しています。実際は、キセノンフラッシュランプ発光管窓剤に何かをドープさせたりして、ある波長帯をカットしているはずですが、根幹となるテクノロジーは「ガス圧の変化で分光分布を変化させることにある」ということらしいのです。それで一応、具体的にどういうことかと、メーカーさんに聞いてみましたが、企業秘密で(少なくとも私には)教えられないとのご返答でした。まあ、無理からぬことですね。
ただ、常識的に考えれば、ランプの各波長帯の分光効率を決定するパラメーターの一つとして、ピーク電流値があり、さらに、この回路の抵抗値は、キセノンガス圧(正確にはインピーダンスパラメーター)で表現されるわけですから、この筋しかないのかな、と勝手に想像しています。ここから先にも、リサーチマインド(オーバーですね)は及びますが、何しろ私の貧弱極まりない頭での想像に過ぎませんので、この辺りにしておきたいと思います。