アファームMPX 経過 2. | 美容皮膚科医の日常ーペルラクリニック神宮前院長 本田淳

美容皮膚科医の日常ーペルラクリニック神宮前院長 本田淳

一美容皮膚科医の想い

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ペルラクリニック神宮前院長
本田淳のブログ

 今日で施術から5日目になりますが、ほぼ完全に皮膚の赤みが消失しました。フラクショナルレーザー1回の施術にしては、その治療感はかなり良好です。

 このマシンは、二つの波長(1320nmと1440nm)のレーザービームを、ごく短いインターバルで照射することができます。1320nmのビームは、組織の奥深くまでエネルギーを運び、タイトニング(たるみの改善)に寄与します。1440nmのビームは、皮膚の浅い部分に熱変性を起こし、いわゆる凝固円柱を形成します。
 また、このマシンは、CAP(キャップ)テクノロジーという特許技術により、レーザービームを分割します。詳細を述べますと、直径10mmのビームを(今は14mmのビームも照射できますが)特殊なレンズを使って、1000本のマイクロビームに分割します。そして1440nmのビームは、そのレンズの絞りにより、結果的に直径100μ(0.1mm)の凝固円柱が出来るように調整されているようです。妙な表現だと思われるかもしれませんが、このレンズの構造上、凝固円柱の間の、皮膚の組織像上何も変化がない部分にも実際はエネルギーが送られていることが、理論上キーとなる部分のようですので、上記のような表現にしてみました。ここで使用されているレンズの拡大図を見れば、このテクノロジーの原理が直感的に理解できるのですが、ブログに載せられません。申し訳ありません。
 これを前提に簡単な計算をすると、1cm2あたり、1270本程の凝固円柱が形成され、カバー率は10%程度になります。

 長くなりましたので、続きは後日にします。