手術以外の方法でも痩身が可能な(有望と思われる)機器が登場した、と前回までに書きましたが、これはあくまで部分痩せ、つまりボディラインを整えるためのものであり、体重の減量にはあまり寄与しません。
これは、よりアグレッシブな治療である脂肪吸引でも同じことです。脂肪の比重を考えれば、当然といえば当然なのですが、誤解されて、体重というパラメーターだけで判断されると、落胆されることになります。
効果の評価に関しては、自分の手で「つまんだ感じ」で判断される方も結構いらっしゃいますが、医師側は、いかにラインを出すかを念頭に考えていることが多いのです。脂肪吸引において、「いかに脂肪を残すかが大事だ」などという、穿った物言いをする人もいますが、ラインを出すために落とさねばならない部分をきちんと認識できる力は必要です。脂肪吸引の症例を数多積み重ねている医師は、その勘所をよく理解していると思われます。
今日業者の方から、ウルトラシェイプ(同じく超音波を体外から照射し脂肪を破砕する機器)が新しくなりましたよ、と告げられました。そこで、HPを早速見てみましたが、かなり外観が変わっていましたね。この機器は、超音波の熱作用を利用した機器ですが、さらに高周波を併用(吸引機能付)するようです。しかし、非熱効果の主原因であるキャビテーションも生じうると思うのですが、この辺りをどのように処理しているかな?という疑問はあります。通常は、フォーカスを可変するなどして照射法を工夫し、キャビテーションが生じないようにするのですが・・・