研修医の頃、上級医によく言われていたのですが、「他の人の手技を見ていて『そこは、自分ならこうする』という印象を持ったとすれば、その人と自分は、ほぼ同じレベルだと思え。明らかに上手いと感じるなら、自分より遥かに上だということだ」と。さらに上のクラスになると、どこがどう上手いかわからないが凄い、というレベルもありますが・・・
仕事に限らず、あらゆる物事に関しても同じことが言えると思いますが、自分が「できる」ようになると、あるいはあるレベルに到達すると、それが「できていない」人の動きを見ると違和感を感じると言います。皆様も、そのようなご経験は少なからずおありになると思います。
人間のやることですから、その日のコンディションによってパフォーマンスは変わるでしょうし、違和感といった感触の問題ですので、それまでの話と言えばそうなのですが、姿勢や身体の動きというのは、その人間のスペックを現しているように思えます。逆に、姿勢や動作を、そしてその時の心のあり方を洗練させていくことにより、スペックを向上させていくこともできるのではないかと考えています。