赤くならないと効かない!? | 美容皮膚科医の日常ーペルラクリニック神宮前院長 本田淳

美容皮膚科医の日常ーペルラクリニック神宮前院長 本田淳

一美容皮膚科医の想い

東京都渋谷区 原宿 表参道
ペルラクリニック神宮前院長
本田淳のブログ

今年の春あたりから、当クリニックは少し侵襲性の高い施術(レーザー系ですが)をいくつか試してきました。


4日ほどの間は、まったく化粧もできず外出など到底不可能といった施術から、確かに皮膚がかなり赤くなるが、直後から化粧でカバーすることができる施術まで様々です。


美容皮膚科の範疇の治療ですから、前者といえど普通に日常生活は送れますし、家庭でできる仕事であれば十分可能です。そういう意味では、absolute downtimeではありませんが、女性の場合その心中を察すれば、医学的に可能であっても心理的に不可能というのが実際のところでしょう。


後者の場合は、化粧はできても若干の違和感は残りますので(赤みを消すのはなかなか難しい)、会社勤めの方の場合、そこにハードルがないわけではないという感じでしょうか?


ただ、このような治療を志向される患者様は、よく「あまり赤くなりませんが、いいのでしょうか?」とか、「これだけ赤くなれば効きそう!」という類のことを、おっしゃることが多いのです。やはり直感的に、ダウンタイムの長さ・もしくは副反応の強さと治療効果が比例することを理解されているのでしょう。そして、その理解は、この場合おおよそ正しいと言えます。


だれしも、ダウンタイムは短く、効果は絶大・・・を望みますが、no pain no gain はこの世の常なのでしょうか? 逆も真なら、「苦労は報われる」ということになり、捨てたものじゃないとも言えますが・・・


ともかく、患者様の意識も少しずつ変容しているようです。施術前に意思疎通をきちんと行うという基本中の基本がいかに大切かということを再認識しました。


昨日も少し書きましたが、カウンセラーと適当に話した後、医師のところに案内され、何もコミュニケーションをとらずに施術同意書にサインさせられたじゃ、お話になりません。