皮膚の栄養管理 続 | 美容皮膚科医の日常ーペルラクリニック神宮前院長 本田淳

美容皮膚科医の日常ーペルラクリニック神宮前院長 本田淳

一美容皮膚科医の想い

東京都渋谷区 原宿 表参道
ペルラクリニック神宮前院長
本田淳のブログ

昨日の続きです。

真皮について。

表皮の下にあり、その厚さは表皮の約10倍です。線維芽細胞などの細胞成分、コラーゲン(膠原線維)、エラスティン(弾力線維)、そしてこれらを埋めるムコ多糖(ヒアルロン酸など)で成り立っています。コラーゲンやヒアルロン酸は、飲み薬や塗り薬、あるいは化粧品が多数出回っていますね。


しかし、内服した場合、当然消化管で一度分解されるわけですが、それらの成分が真皮まで到達して、ヒアルロン酸やコラーゲンに再構成されるかというと・・・残念ながら、そのパーセンテージは非常に低いと言わざるをえません。


また、皮膚に塗布したとしても、吸収されて真皮まで到達するとは思えません。そもそも美容皮膚科(そして機器メーカー)の世界では、そういった薬剤を真皮までデリバリーさせるために、四苦八苦して手技の考案、マシンの開発を行っているのですから・・・分子量を小さくしたものもあるそうですが、これもどうでしょうね・・・

ちなみに、当クリニックでは、エレクトロポレーションという技術を使って、これらの美肌成分を皮膚の奥深くまで浸透させていき、美白、小じわの解消、たるみの改善などを図っています。

このエレクトロポレーションは、従来は針で刺して美肌成分を注入していたことを(メソセラピー)、針を使わずに導入していくことを可能にしたため、ノーニードルメソセラピーとも言われています。