パリオリンピックの柔道混合団体
日本チームは最初のスペインにこそ苦戦したけど
セルビア戦、ドイツ戦と順調に勝ち上がり
決勝の相手は東京オリンピックと同じフランスチーム
東京の雪辱を果たしたい日本チームですが
フランスチームはどの選手もえげつなくデカイ
日本チームは、自分より階級が1つか2つ上の選手との戦い
フランス国歌「ラ・マルセイエーズ」の大合唱
完全アウェイ状態
試合中くらいは静かにしてほしい
そんな中、怪我で欠場した曽根選手の代わりに
70㎏超級に出場した高山莉加選手
相手のディコ選手はこの階級の銅メダリスト
身長差11㎝、体重差20㎏以上もある相手に
高山選手は立ち向かった
力も上背もある相手に帯を掴まれ
持ち上げられて場外へ運ばれる場面もあり
手も足もでず、消極的と判断され
高山選手への警告は2つに
これはダメだと、諦めムードが漂うなか
必死にディコ選手の下半身に食らいつく高山選手の
渾身の大内刈りがさく裂
巨人が後ろ向きに倒れ、技ありとなった
「柔よく剛を制す」とはよく言うけど
完全アウェイの中、小山のような相手にひるまなかった高山選手の姿に
胸が熱く熱くなったのでした
残念ながら、その後、フランスに追いつかれ
あの怪しげな代表戦ルーレットが「+90㎏」を示し
再びフランスの英雄リネール選手に立ち向かった斉藤選手が
一本負けを喫して日本は銀メダルとなりました
柔道がグローバル化した証左なのか
よく分からない戦い方をする外国人選手もいる中で
阿部選手が試合後に正座して深々と行った一礼
自分より大きな選手に
果敢に立ち向かっていった日本選手達
勝負とは違うところにある
柔道の神髄を示してくれた選手達に
心からの拍手を送りたいです