土曜日朝にNHK総合で放送されている「あの人に会いたい」
今朝は今年2月に亡くなられた赤松良子さんでした
女性官僚の草分け的存在で
お飾り的だった女性官僚の扱いに
「もっと私に仕事をさせて下さい」と直談判して
子育てもしながら道を切り開かれ
女性の地位向上のために大変尽力されました
今回の放送で知ったのですが
赤松さんが女学生だった頃
日本ではまだ女性に投票権はなかったそうです
調べてみると、日本で婦人参政権が認められたのは
昭和20年(1945年)79年前
実際に女性が投票したのは翌年の選挙で
まだ1世紀、経っていないのですね
朝ドラの「虎に翼」でも弁護士になった寅ちゃんが
「女性」というだけで依頼人から弁護を断られ続け
「心底くだらないと思うが」と言いながら
社会的地位を得る手段として身を固める決意をして
親にお見合い相手を探してくれと頼むシーンがあり
身につまされました
過去に女性だからとお断りされたことがあります
エージェントからのお仕事で
打ち合わせのお電話を頂けるとのことで
電話を受けたところ、開口一番、
「女か…」って耳を疑うような言葉が
続けて、「それならうちにも担当できる女性職員がいるから…」って
電話の声は初老の男性のようでしたが
「ご希望に添えず残念です。どうぞ男性をお探し下さい」と電話を切りました
例え思ったとしても、言われた相手の気持ちを考えれば
おそらく、普通の想像力のある人なら言わないだろう言葉を
こんなにストレートに伝えられるこのおっさんの頭の中は
一体、どうなっているのだろうと
(かち割って)覗いてみたい衝動に駆られたのは
そんなに前のことではありません
後からエージェントに聞いた話では
交渉事も含まれる業務で相手に足元を見られないよう
男性の方がよかったらしいです
しかし、性差別の問題は女性自身の意識の問題でもあります
長いものに巻かれない赤松さんや寅ちゃんのような
先達が歩んできた長く険しい道に思いを馳せた朝でした