先週は2日間、南米チリからのお客様の通訳を務めました

 

チリからは、首都サンチアゴ→オーストラリア経由→成田(羽田) 

これが通常コースらしいのですが

彼は、ビザの関係で サンチアゴ→パリ(6時間待ち)→羽田 と

飛んで来られたそうで、パリから羽田だけでも飛行時間13時間だから

気が遠くなるほど飛行機に乗って来られた訳です

 

サンチアゴとの時差は13時間

ほぼ昼夜逆転状態ですが

精力的にお仕事をされておりました

 

チリから当地の受け入れ側へ

沢山のプレゼンをお持ち下さったのですが

その中にパッチワークのような手工芸品がありました

 

彼の説明によると、チリの独裁時代に係わる手工芸だそうです

 

独裁体制のもとでチリの人々に集会の自由はなく

貧富の差は急速に拡大し

数多くの人々が政治犯 として逮捕・収監されました

 

そうした状況下で、女性たちが中心となり

アルピジェラ(伝統手工芸)の技法を用いてメッセージ・アートを作り

自分たちの生の実態を国内外に伝える活動が起こりました

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(ウェブサイトからお借りした画像です)

 

今は民主的な国となったチリですが

この手工芸は今も大切に伝えられているとのことです

 

いろいろと学ぶ事の多いお仕事でした猫