『61.リンパ浮腫外来』の続きです。
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リンパ浮腫のその後に関しては、
今現在、外科的治療中であることと、
手術をしてスッキリとした『腸閉塞』とは異なり、
ブログでどのようにお伝えしたらよいのか
なかなか定まらないため、
詳細は控えて記していることをご了承ください。
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※当時の記録をもとに記しています。
- 2011年 -
卵巣がんの手術後、
約1年でリンパ浮腫を発症。
リンパ浮腫外来にかかり、
夜寝る時以外は
弾性ストッキングを履いて過ごすことで
なんとか現状維持できていた。
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- 2017年 -
リンパ浮腫を発症してから6年後。
右脚の浮腫みの状態が
今までとは違う。
椅子に座っていると、
弾性ストッキングが膝裏に
食い込むようになってきた。
今まで履いていた弾性ストッキングでは
押さえきれない浮腫み。
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毎年、暖かくなる春くらいから調子が良くない。
血流の問題か、冬の方が脚の調子は良い。
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リンパ浮腫外来の先生に
他のストッキングをすすめてもらい
購入して履いてみるが、
脚の形に合わないのか
太ももに、また初期の頃のような
一段、皮膚が盛り上がった腫れができてしまった。
既製の弾性ストッキングの中から
自分の脚に合うものを探すのは、
なかなか難しい。
患者会で、たびたび耳にしていた
『リンパ管静脈吻合術(LVA)』
“リンパ管と静脈をつなぐ手術”なんて
聞いているだけでもゾッとするが、
今は、リンパ浮腫の増悪のほうが不安は大きい。
このままでは、
浮腫みが悪化する一方。
なんとか食い止めたい。
リンパ管が弱ってからではなく、
リンパ管が元気なうちに手を打っておきたい。
リンパ管静脈吻合術に心が傾き始め、
手術を行っている形成外科の
リンパ浮腫外来を受診した。
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リンパ浮腫外来では、
見た目ではわかりにくい
リンパ管機能を評価するため、
リンパ管造影(リンパシンチグラフィ)検査をする。
検査の結果、
右太ももの内側にリンパ液が漏れていた。
形成外科の先生から
手術のメリット、デメリットの話を聞き、
リンパ管静脈吻合術を受けることにする。
手術は半年以上待ち状態。
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手術を待っている期間が長くなればなるほど、
手術をすれば(治る)…
という期待感がどうしても増してしまう。
それゆえ、手術後、期待するほど効果が
みられないと感じてしまうこともしばしば。
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入院期間は約一週間。
手術では、3ヵ所吻合してもらった。
術後、すぐに効果を感じられるというものではないが、
リンパ節郭清によって滞ったリンパの流れに
新たなルートが確保されたという安心感はある。
リンパ管静脈吻合術を受けても
圧迫は引き続き必要。
夜間圧迫用に『エアボウェーブ』を購入し、
日中は弾性ストッキング、
就寝中は『エアボウェーブ』で
一日中圧迫をする。
※『エアボウェーブ』は医療機関経由で購入。
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手術から半年後、
浮腫みが軽減したという実感はあまりない。
むしろ、また春先になると
浮腫みが増悪。
(圧迫が不十分だったのかも??)
患者会でリンパ管静脈吻合術の体験談を
語ってくれた患者さんが、
私の手術と同時期に
2回目の手術を予定している
と言っていたことを思い出す。
あわよくば…と、外科的治療に踏み切った
私の頭にも、
『2回目の手術』がチラついてきた。
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その後、脚の状態に満足できず、
リンパ管静脈吻合術を複数回受けている。
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リンパ浮腫の症状は人それぞれ。
リンパ管や静脈の状態も人それぞれ。
よって、
リンパ管静脈吻合術の効果も人それぞれ。
どの状態で、
自分自身、納得できるか…。
リンパ管静脈吻合術という
手立てがあることはとてもありがたい。
ただ、リンパ浮腫に対する外科的治療も
まだ、確立されたものではない
と、形成外科の先生がおっしゃっていた。
リンパ浮腫への外科的治療が、
今後、ますます発展して
より良い治療法が見つかることを
願うばかり…。
願わくば、
弾性ストッキングから
解放されたいー!
保存療法の本が多い中、タイトル通り、外科治療のことも書かれています。
リンパ浮腫には保湿が大事!