※当時の記録をもとに記しています。
- 2011年10月 (手術から1年後)-
リンパ浮腫の予防・対処法が
イマイチ腑に落ちない状態でいた矢先、
ついにリンパ浮腫を発症してしまった。
一日遠出をして帰宅した夜、
ひざ上内側の柔らかい部分が
一段こんもりと腫れて
少し白っぽく硬くなっていた。
“やってしまった…“
いつも外出をする時は、
少しでも脚を支えるためにと、
持っていた着圧ハイソックスを履いていた。
この日は一日外出で疲れてはいたが、
夜、帰宅して着替えをするまで
浮腫みに対する違和感は感じられなかった。
着圧ハイソックスを履いていると、
ひざ下までは圧があるが、
ひざ上は無防備な素足。
ふくらはぎのポンプ機能が増した分、
ひざ上部分にリンパ液が溜まってしまったようだ。
あ~~~、もうヤダ。
発症したら治らないって聞いた。
一生、気にしなきゃいけないなんて…。
悔しくて涙が出る…。
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発症以前の状態を振り返ってみる。
入院中から左脚が浮腫み、
太ももがボコボコ膨らみ、
脚の付け根が脈打つ痛み。
これは手術でリンパ節郭清をしているので、
行き場を失ったリンパ液の一時的な影響か。
その後、抗がん剤治療中からあった違和感。
- 左内ももの柔らかい部分が少し痛い。
翌日、リンパ液が溜まっている感じ。 - 左脚が若干浮腫み、重い感じ。
- 左脚の鼠径部がピリピリと痛い。
- 右脚(反対側)の付け根が膨らんで痛い。
(少し硬い部分がある)
看護師さんから教わったマッサージをしたり、
挙上して寝ていたり、2~3日安静にしていると
少し脚全体の浮腫みが治まってきた。
…が、また、気づいた時には
脚の付け根の内側の柔らかい部分に
リンパ液が溜まってきて痛くなる。
(水風船がぶら下がって、皮膚が引っ張られているような感じの痛み)
そんなことの繰り返しだった。
※上記は、あくまでも私の感じた違和感です。
今から考えると、
もうこの時点でリンパ浮腫外来にかかっておくべきだった。
『リンパ浮腫の予防』の中には
「疲れさせないように」というのがあるが、
これから一生、疲れないように生きていくなんて無理!
活動量の多い時や、
脚に負担がかかりそうな時のためにも、
弾性ストッキングを準備しておくべきだった…。
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今日は東日本大震災から10年。
私の卵巣がん治療からも10年。
10年前の3月11日は通院日だった。
病院の外で体験した大きな揺れ。
電線が波打っていた。
震災と私の病気、
被災者と私の気持ち、
いつも重なって感じられる
忘れられない出来事。
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