※当時の記録をもとに記しています。
- 2011年4月 -
【6クール目】
最後の抗がん剤投与。
抗がん剤治療を始めた頃は晩秋だったので
化学療法センターの窓から見える
公園の木々も淋しそうな姿だったが、
最後の治療では
窓から満開の桜を見ることができ
嬉しいプレゼントとなった。
抗がん剤治療中は、
主治医のA先生、
化学療法センターの看護師さん、
臨床心理士さんが
私の副作用の訴えを受け止めてくれたので、
無事6クールを終えることができた。
伝わることで、
安心感を得られた。
*・*・*・*・*
■6ヶ月間の抗がん剤治療を終えて
臨床心理士さんに、
「この6ヶ月間が早かったか、長かったか…」
と聞かれて考えてみるが、
どちらでもなく
淡々と予定をこなした感じだった。
無事治療を終えることができた
というのは良かったと思うが、
まだまだ私の悩みや不安は残っているので、
あまり感情が湧かない。
「頑張った」という達成感はなく
「我慢した」「乗り切った」という感じか…。
そして、抗がん剤治療が終わって
ふと、自分の坊主頭を見た時、
悲しくなった。
信じられない…。