26.入院3日目:手術日(卵巣がん) | Peridot Green☆闘病記 ~独身・卵巣がんサバイバー~

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2010年に卵巣嚢腫、卵巣がんの手術、抗がん剤治療を受けました。
その後、腸閉塞、リンパ浮腫を発症。
最初の手術から10年経過しましたので、
当時の記録をもとに振り返り記しておきます。

※当時の記録をもとに記しています。

 

 

- 2010年10月 -

手術は朝9時から。

 

 

看護師さんと一緒に、

手術室のある4階へ行く。

 

 

 

手術室の方へ進むと、

また、準備をしてくれる看護師さん達が

寄ってきた。

 

 

今回は前回より少なく、2人だったので、

ワーッと寄ってくる感じではなかった。

(『16.入院2日目:手術日(卵巣のう腫)』)

 

 

今回のほうが大きな手術なのに、

2人だったことに、ちょっと拍子抜け。うーん

 

 

 

手術室に入り、

細い手術台の上に仰向けになる。

 

 

1回目の手術の時には

見るもの全てが初めてだったので、

興味深く記憶に残っているが、

今回は気分が沈んでいるのもあって、

あまり記憶に残っていない。

 

 

A先生も見かけなかった。

 

 

さみしい…。ぐすん

 

 

 

背中に注射を打ち、

酸素マスクをしないうちに

まぶたが自分の意に反して閉じてきた。

 

 

 

1回目の時は深呼吸をしてから、

意識がなくなったのに、

今回は急だった。

 

 

 

なんだかこの、自分の意に反して

体が動いてくれない感覚は、

とても嫌な感じだった。

 

 

 

 

 

 *・*・*・*・*

 

16時40分 手術終了。

 

 

手術前に看護師さんに終了時間を

教えてもらうよう伝えておいた。

 

 

今回は術後もA先生の声はしなかった。

 

 

 

手術室から病室へ戻るエレベーターの中で、

突然、「腹減った~!」

と声がした。

 

 

研修医のK先生だった。

 

 

ベッドに寝ている私の意識があるのを

知ってか知らずか、大声で言っていた。

 

 

私は、聞こえているのが

申し訳ないような気持ちになり、

意識がないフリをした。

 

 

一緒にいた看護師さんは無言だった。

 

 

 

 *・*・*・*・*

 

術後の体には、

脚に血栓予防のマッサージ機、口に酸素マスク、

鼻に管、背中に痛み止め、

下腹部左右にドレーン、尿管、

そして、腕に点滴…

と、色々なものがついている。

 

 

この身動きができない状態で眠る夜が

一番しんどい…。ショボーン汗

 

 

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手術中、患者は麻酔で眠っているだけだから

分からないが、医師や看護師さん達は、

長い時間、集中して手術に携わってくださっている。

 

それは、お腹も減るし、

とても疲れるだろう。

 

研修医K先生の声は、

そんな手術の大変さを物語るような

叫び声に聞こえた。

 

有難い…。ニコニコ

 

 

術後、すぐに意識が戻れば、

耳は聞こえるが、

体は動かせない。

 

しばらくは目も開けられないし、

口も開けられず、

しゃべることができない。

 

 

ふと、

危篤状態の時って、

体は動かなくても、

耳だけはちゃんと聞こえているのではないかと思った。

 

耳は聞こえているけれど、

体で反応できないもどかしさがあるのかも…。

 

 

そんなことを感じた

全身麻酔の貴重な体験だった。キラキラ

 

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