昔々、世界中のねずみが集まり、猫の攻撃から身を守る最善の方法を巡って会議を行いました。
いくつかの提案に議論が戦わされたあと、地位と経験のあるねずみが立ち上がりました。
「皆が賛成して実行してくれれば、今後、必ずや我々を守ってくれる妙案があるのだが……。
我々の敵である猫の首に鈴をつけるんだ!奴らが近づけばその鈴の音で危険が近付いたことがわかるという寸法だ!」
この妙案にはみんなが大賛成し、採用が決定しました。
その時、年老いたねずみが立ち上がって言いました。
「わしは君の意見に賛成だし、この提案は妙案だと思う。
しかしちょっと訊くが、「誰が猫の首に鈴を付けるんだ?」 ………
出来もしないことを言うのはねずみ社会ばかりでなく、我々の日常社会で、どかの会社や家庭でもあることです。
子猫の首に鈴付きの首輪を付けるのは誰でも出来ます。どこへ行ったか分からなくなるのを防ぐためで、鈴をつけておくととても便利です。
ねずみが、猫の首に鈴を付けることはとても難しいことです。勇気が要ります。
勇気と実行力があってこそ困難と向き合うことが出来るのです。人は、それが解かっているから、時には口をつぐんだり、逃げたり、人の影に隠れたりします。
日本の社会も、今こそ実行力が必要とされているような気がします。
人の足を引っ張ってばかりいるような評論家が多すぎます。評論家ばかりでは日本は沈没します。
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