ムシトリナデシコ(虫取り撫子) Silene armeria ハエトリナデシコ、コマチソウの別名があります。
ヨーロッパ原産で、世界の温暖な地域に広く分布します。
葉の形は卵形か広披針形ですが、葉の根元から茎が分岐しますが、茎上部の葉の下に粘液を分泌する部分があり、ここに虫が付着して捕らえられることがあります。
食虫植物ではないので、捕獲された昆虫を自らが消化吸収することはありません。
花の蜜を盗むだけで、効果的に受粉に一役かってくれないアリが、茎をよじ登るのを防いでいるのだと考えられているそうです。
蜜の盗られ損では面白くない虫捕り撫子の立場も解るような気がします。
甘い汁を吸って、一目散に逃げ出す人がいる人間社会と同じで、自らの身は自ら守らなければならないのは、植物とて同じですネ!(^~^)
