オクラ Hibiscus esculenthus L. 英名 Okra。
江戸時代末期に渡来しました。若い果実は野菜として栽培されています。
茎は1本または数本に分岐して、葉のつけ根に黄色い花をつけ、花は1日で終わります。
オクラの原産については、アフリカ起源説とインド起源説があります。
オクラ黄蜀葵の原産地はエチオピアのエリトリア、スーダン、マリ、ブルキナファンの一部などのアフリカ東北部とされています。
エジプトでは、2000年以上前から栽培され、果実はビタミンAとタンパク質を多く含んでいます。
栽培の記録は13世紀のエジプトでみられ、その後、エジプトから小アジア、バルカン半島、ペルシャ、アフガニスタン、中央アジア、ナイジェリア等に伝わり、さらに、インド、南洋等へと伝わったとされています。
一方、南米のブラジルへは17世紀に、北アメリカへは18世紀に伝わりました。わが国への渡来は19世紀で、その頃の資料に黄蜀葵が始めて記載されています。
最近までは国内での栽培は僅かなものでした。大正時代後期から徐々に栽培され、各地に普及しました。
花は、ハイビスカスやムクゲなどとそっくりです。
スーパーマーケットで買い物したときに、オクラの産地がアフリカの何処かにになっていたことがありました。珍しいなーと思っていましたが、原産国なのですね~。
