マツヨイグサ。花は夕方になってから咲くので、宵を待つ草という意味でマツヨイグサといいます。
大別して、3種類の花が見られます。
学名
Oenothera stricta (待宵草)
Oenothera biennis (荒地待宵草)
Oenothera erythrosepala (大待宵草)
待宵草(マツヨイグサ)は、南米チリー原産。嘉永4年に渡来し、最初は観賞用でしたが、野生し、帰化植物になりました。
夏の夕方開花、黄色花し、花が終わったあとのくしゃくしゃ状態は赤っぽい色になるのが特徴的です。
荒地待宵草(アレチマツヨイグサ)は、ヨーロッパ原産。昼頃から花が咲き、野生化して荒地などにおおくみられます。これが、これが名前の由来です。
大待宵草(オオマツヨイグサ)は、北アメリカ原産。明治初期1870年に渡来。
夏の夕方、宵になるのを待つようにして開花します。これの別名が「月見草(つきみそう)」だそうです。
見分けがつきにくいですが、荒地待宵草の花が若干小さめのようです。(写真がそうらしい)
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待宵草と言えば、竹久夢二のあの名曲を思い出します。美人画と共に大正ロマンを感じずにはいられません。
待てど 暮せど 来ぬ人を
宵待草の やるせなさ
今宵は 月も 出ぬそうな
やるせない感傷をうたった曲です。いくら待っても恋人はこなかったのですね。
因みに、「待宵草」という植物はあっても「宵待草」という植物は無いそうです。