ロスジェネをクールな世代と言わせたい -9ページ目

ロスジェネをクールな世代と言わせたい

日本人が最も不幸を感じると言われる40代後半に向けて、団塊ジュニア世代の普通のサラリーマン(かつ診断士)が、充実した40代にするにはどうすべきかを考えつつ日々感じたことを発信するブログです。

ちょっと前のロースクールの記事が意外と反響が大きい(どなたかにご紹介していただいたのでしょうか)ので、
今日もちょっとロースクール関係の記事を。

前回は、ロースクール生が企業法務の面接を受けに来てもあまり評価が高くなかった話をしました。

【前回記事】
これでいいのか、ロースクール?


(ちなみに、根拠は自分の経験のサンプルと、僕の周りの法務ネットワークの人たちの意見を参考にしたものなので、なにぶんに主観的であることは、最初にご容赦くださいませ。)

今回は、それでは、この経験を踏まえ、
ロースクール生と
企業法務などでのキャリア戦略をちょっと考えてみます。

まず、診断士の基本に基づき、SWOT分析のS(強み)とW(弱み)から。

ものすごくざっくり考えるとすれば
ロースクール生のS(強み)は、
長い間勉強してきたこと(それ自体)で、
W(弱み)は、
実務経験が(あまり)ないこと
といったところでしょうか。

ただ、ここで、例えば強みとして

少なくとも3年間勉強してきた広範な法律知識があります!

とか、面接とかではいうかもしれません。。。

が、

これが、企業法務ではあまり響かない

だって、

企業法務の業務内容は、

契約審査
取締役会
株主総会
自社事業の法律相談、等々

がルーチンで、

M&Aや訴訟準備や法令改正対応などのプロジェクト

がそれと並行して行われる。

そうすると、
これに必要な法律知識というのは、
そんなロースクールでやるような広い法律知識などというよりは、
それに特化した部分を深く理解していくようなものが必要で、

ましてや、企業法務に新人や、まあ新人ではないとしても若手で配属されるような法務部員は
一応、勉強が好きな人たちであることが多い(相対的に学歴が高い人たちが多い)から

そんな彼ら(彼女ら)も、一応それなりに勉強はするわけで、
それに実務の経験が付加されると、
その理解は格段に深くなる可能性が高くなると

それに、それなりに大手の企業だと、
それまでに十分なノウハウが積まれてきていて、
そのノウハウはあなどれないもので、
それを学ぶだけでも非常に貴重な経験

加えて
株主総会、取締役会でも、
外部の弁護士などに聞くのは
教科書に普通載っていないようなことを聞くわけで、
逆に教科書に載っているようなことは、
法務部員が調べないと、それこそ存在価値がないのといっしょ。

また、主要業務の契約レビューだって、
それなりにできるというレベルになるまでに時間がかかるもの
(下手すると、自分で勝手にできると勘違いしてしまう。。)

ちょっと前までは、
日本語の契約審査は、5年
英文であれば、10年の法務経験が必要と言われていたし。

また、
契約レビュー実務も、実は奥が深く、
これは、正直マニュアル本を読んでも、あまり実力は伸びない。

経験からいうと、
契約審査の実力がある上司などから
実際の実務に即して、
直接指導を受けないと、
これは、本当の意味で理解できないように思います。
(反対に、一度実力が付くと、なかなか落ちないものでもあると思いますが。)

それが、実務の実態。

また、面接官になるであろう人たちは、

いわゆる、ロースクール誕生前からの企業法務経験者。

たとえば、
90年はじめからやっていれば、
日米半導体摩擦などの貿易摩擦を経験してきた国際的な世代
海外で訴訟に巻き込まれたりも、会社によってはあったであろうし、
海外での交渉や和解なんかも日常茶飯事で経験してきた猛者もいるだろうし

2000年代であれば、
M&Aとかバンバンやっていた時代。
ある程度大きい法務部であれば、
外部のリソースなどの使用はなるべく抑え
自分たちの実力でそれなりに切り盛りして来た人も多いはず。

そのような面接官たちに対して、
説得力をもって自分の魅力をアピールしなければならない

そのうえでも、
3年間勉強してきた法律の知識があるということは、
果たしてアピールになるのか。。。

むしろ、これは
ロースクール生の
致命的な弱みである
社会人経験がないこと(少ないこと→つまり、考えが浅い、短絡的、表面的などのネガティブな印象を持たれやすいということ)という点を補強してしまうことになって、逆効果ではないか
そのリスクをはらんでいないか、
そこまで考えて発言する必要があるように思います。

そうであれば、
ロースクール生がアピールすべきポイントは、例えば
なぜ、敢えてロースクールを選んだのか
とか、むしろ自分の内面を深く掘り下げて、それを非常に論理的に説明することができれば何十倍も説得力をもつアピールになるのでは。。

つまり、企業分析同様、深い自己分析に基づくアピールのほうが受ける印象を含めて響きかたが全然異なってくるのではないかと思います。



長くなったので今日はこの辺にしますが、、
次回は機会があったら、
ロースクール生が考えるべきキャリア戦略的なこととかももう少し考えてみたいなあと。

前回の記事でいろいろな方からコメントをいただきました(ありがとうございます!)。
その中で、企業法務は弁護士事務所に入れなかった弁護士がいくところとのコメントがありました。

確かにまあ、そうなんだろうなあ、と。
でも、僕は、企業法務をずっとやってきてるけど、
企業にもよるだろうけどエキサイティングで面白いかなと、思いますよー。

ただ、確かにそのかたの意見のように企業法務に来るためにロースクールに行く必要はないかもしれないけど。。
(むしろ前回も書いたようにマイナスとなる可能性も正直にいうとあると思います。)

もちろん優秀なロースクール生もいると思います(統計学的にも逆にいないとおかしいでしょうし)、
実際に大手企業に入って活躍している人もいると思う。

ただ、やっぱり現実的にはそうならない人のほうが多いようにも思います。

だからこそ戦略的にキャリアを考えて行動しないといけないのかなと。

その方法はいくらでもあると思うので。。
基本的に勉強が好きな優秀な人の集まりなのですから。

その辺りは、また別の機会に。

今日もとりとめのない内容で失礼しました。

ではでは。

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