前回の記事でも書きましたが、
まず最初にやるべき一番大事なことは、
自己分析を徹底して行うこと
だと思います。
(ここが浅いような気がしたので、強調しました。)
だいたい、自己分析なんてものは、
そう簡単にできるものではないので、
ちゃんとやっているかどうかなんてのは
経験者はすぐ話をすればわかります。
それにここも安易に、
ロースクールに行って(法律の勉強して)いたので、法務部を希望しますというレベルの分析では、正直NGでしょう。
もちろん、とっかかりはそれでよいかもしれないし、これだけでも評価される人はいると思いますよ。
でもそれには他の理由があるからでしょうし。
また、
仮にロースクール卒業し、
残念ながら法曹に行かないと決めたとして
じゃあ、何やりますか?
となった場合、
ロースクールなので、法律関係に行く、
というのはちょっと安易かなと。
そこは逆転の発想で、
せっかく法律ではない道へと行けるチャンスができたわけだから、
敢えて、法律以外の道にトライするというのも大いにありでしょう。
(むしろそのほうが法律知識があるという強みが活かせることこともある)
例えば、
ジェネラリストでいくのか、やはりプロフェッショナルにするのか、
企業に勤めるのか、
勤めるとして、どの業界に行くのか
もちろん起業を目指してもいいし、
それを前提にベンチャーに飛び込むのもあり
そういうあらゆる選択肢を考慮しながら、法務もしくは法律関係の仕事をするのかどうかということを、もう一度考えたほうが良いと。
逆に言えば、
この選択が自由であることは、ロースクール生にとってまさに一番の「強み」。
(これは非常に重要なことなので、説明はまた別の機会にして、今回は話を進めます。)
このような感じでしっかり自己分析を行い、そのうえでも、やっぱりどうしても企業法務に入りたいというのであれば、その時はじめて、尊重すべき素晴らしい決断になると思います。
そうであれば、企業法務での有効なキャリアパスを考えて、戦略的かつ効果的に動かないといけない。
それではどういう視点で考えるか。
自分は、企業法務を最初に経験するのであれば、きちんとノウハウがある組織や指導できる上司がいるところがベターだと思います。
具体的には伝統的な日本企業で商社かメーカーがおすすめです。
特にエレクトロニクスメーカーは、早くから海外に進出してきたことや、業法での縛りもなく、事業モデル的に、四方八方と利害関係が対立しやすいため、法務が発展しかつ鍛えられやすい土壌なので、ノウハウ(暗黙知含め)がたまっている可能性が高い。
加えて、
現在、日本のメーカーは、総じて調子が悪いし報酬も低いので、かつてほどの人気はない(苦笑)ため、その意味でも比較的ねらい目。
なので、そこである程度修行してから、次を考えるということも有効だと思います。
では、そういう商社やメーカーを狙うことを前提とした場合、どのような対策をとるべきか。
環境分析的に考えるなら、
そこで競争相手を設定するとすれば、同じロースクール生をまず意識すべきでしょう。
つまり、その中からいかに自分を選んでもらうかをまず検討すべき。
戦略的にも、(あるかないかは別にして)ロースクール枠のようなものを意識して対策を考えたほうが効率はよいと思います。
そして、
その戦略を深めていった結果、その延長線上を突き詰めていった結果として、自然とロースクール生以外の候補者をも超過している存在になっている、と。
それが理想でしょう。
なので、まずはロースクール生の中で自分が選ばれるにはどうしたらよいか、ここから考え始める。このアプローチをとることで、自分だけの強みを意識しやすくなり、結局一番効果的に自分の強みの分析が可能になると思います。
では、この場合のキーワードは何か。
それはズバリ
差別化
です。
つまり、いかに自分の強みを活かし差別化していくかということ。
現状のロースクールは、
基本的には司法試験に受かることを目指すところですよね。
でもこれは、究極には、
全員が均等な品質の答案を書きあげるような訓練を日々繰り返しているところでもあることを意味しているように思います。
これは、
司法試験的には正解なのかもしれません、
が、
逆に言えば、ある意味で、没個性化を目指していることであり、
結果として、差別化を失わせる方向に行ってしまっている可能性があります。
だからこそ、
ロースクール後を意識するのであれば、
敢えて、日頃から差別化を意識しておかないといけない。
そうしないと
ロースクール制度に埋没してしまい、
気が付くと、
他のロースクール生(それに限らないかもしれませんが。。)と争うときに、自分を効果的にアピールをすることができない、すなわち差別化ができなくなっている可能性がある。
では、差別化するには何をすればよいか。
シンプルに考えると、差別化とは
他の学生やロースクール生とは違う強みを持つこと、
もちろん、既に自分の強みが明確にあるならば、それを伸ばせばよい。
ただ、あまり明確化できないまま、ロースクールに入学したならば、逆にロースクールでないとできない差別化を考えればよいのではないでしょうか。
例えば、分かりやすいところでは、
海外との交換留学
なとの制度を活用するのもいいと思います。
それに、これは別の意味でも一石二鳥です。
だいたい、社会に出ると時間がない。
つまり、行きたくてもいけない。
行くとしても、
社費に勝ち抜くか、
それとも辞めるか。
辞めるとなれば、リスクがあるし、
その前に、テストに受からないといけない。それに、(仕事の傍らで)準備も必要だし、そんな時間的な余裕もない。
でも、ロースクールにいるうちは、
「無理をすれば」いけなくはない。
これは大きなアドバンテージ。
なら、積極的に検討しない手はないでしょう。(もちろん、本業の勉強も大切かもしれないけど。。でも、もっと長い視点でみるとこっちのほうは大切かもしれないですよ。)
だって、
よく考えてみればわかりますが、
日本は今や少子高齢化
すなわち人口減少が今後のトレンド
つまり、日本市場は縮小していくわけです。
つまり、
当然、日本語での法律関連業務は、
普通に考えたら減っていくと考えるのが合理的。
(弁護士も過払い金とかの神風がなければ基本的にそうでしょう)。
その意味では
むしろ日本語以外の法律関係の語学に通じた人材のほうが今後は何倍もマーケットバリューがでてくる可能性は非常に高い。
ただ、英語ができるのは、それはそれでいいのだけど、どちらかというと、今後はあまり差別化できない。
また、中国語もいいとは思うけど、
中国語は何億人といる中国人がむしろ日本語を勉強してくるわけだから
その意味では競争相手をあらかじめ吟味する必要があるかなと。
そうならば、TPPが無事批准されることを前提として、、
例えば、敢えて
東南アジア
とかも有望ではないでしょうか。
基本的に生活費もまだ安いですし。
なので、まずは、そのような日本語以外の市場に目を向けて対策を練るのも有効です。
ありきたりかもしれないけど、実際にやっている人はまだ少数派でしょう。
だとしたら、十分に差別化できるし、
その行動から派生した貴重な経験によって、その差別化はさらに強化されると思います。
これが一つ目。
加えて、
司法試験に受かることが目標の制度だから難しいとは思うけど、なので、可能な限りということになりますが、なるべく、外部と接点を持つようにしたほうがよいでしょう。
一定の集団にずっといると情報や感性が偏る可能性があるので。
その意味でも、インターンとか、そういうことにできれば積極的に参加するのが非常によいと思います。
そういうところを通じて、自分の感性のようなものを磨いておくこと、磨かないまでも少なくとも現状を維持しておくことは極めて重要なことです。こういうマニュアルではないところは、多分後になってその意味に気がつくと思いますが。
あと、くれぐれもマニュアル的な対応はしない方が、長いて目でみても、その方がよいと思います。
つまり、他のロースクール生が面接でこう答えたら通ったから自分も、、みたいなマニュアル的な対応はやめたほうがよいでしょう。
もちろん、最低限のNGワードはあるかもしれないけど、自分自身の言葉でしゃべらないと薄っぺらくなるし、後で後悔しますよ。
その意味でも、最初に戻るけど、やっぱり自己分析はとても重要ですよね。
そして、その結果として、自分だけの言葉をもった方がよい。
そこは、面接だけクリアすればよいわけではないとも思うので。
とまあ、すみません、今日も長くなってしまったので、これくらいで。
いつも気が付くと長くなり、
まったく構成を考えてなくすみません苦笑。
それにしても、
これだけ、若い人(そうとは限らないかもしれないけど)を一定期間集中して、かつリスクを冒して勉強させるのだからやっぱり、弁護士には米国並みに受からせたほうが制度として健全なように思うなあ。
弁護士の品質なんてのは、
例えば5年おきくらいに更新制度を設けておいて、実際に仕事をさせて質がよいかどうか評価すればよいのでは。
入り口で絞る必要は全くないように思いますがねえ(苦笑。まあ、部外者のたわごとなのかもしれません。。)
頑張れ、ロースクール生!
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