トルコ　ペルガモンの王様のパイ～ロピのレシピから

ペルガモンのクリスマス

この本の最初にロピが子供のころ、三姉妹で過ごした幸せな記述がありました。

「ペルガモンは四季が美しく、クリスマスはお菓子の季節でした。

　秋にはラクダに積まれた新鮮な果物が村からやってきました。

　彼らはコンポートを準備していました。

　家は色と香りでいっぱいでした。

　真っ赤なスイーツ：チェリー、ブドウ、マルメロ。

　オレンジのスイーツ：アプリコット、オレンジ。

　グリーンのスイーツ：クルミ、イチジク。

　倉庫は一年中すべての美味しいものでいっぱいでした。

　クリスマスには家の屋根に雪が凍り、子供たちに夢を見せる魔法の結晶を作りました。

　家の中では、オーブンが一日中燃え、クリスマステーブルの準備がすべて整いました。

　オリーブ油、マスチック、および少し砂糖で発酵させたパンを焼きました。

　カダイフィはシロップと牛乳が入った特別なものでした。

　クルミ入りのフェニキア（クッキーのこと）と、粉砂糖、フレッシュバター、ローストアーモンド入りのチョコレートチップクッキー。

　家族のテーブルには神聖さがありました。

　家族が集まり最初に祈り、そして彼らはその日のことを静かにそして敬意をもって話しました。

　クリスマスのテーブルはとても綺麗で、リネンのテーブルクロスと素敵な料理がセットされていました。」

王様のパイ

これはロピのレシピの一番最初に出てくるレシピです。

このお菓子はクリスマスに作って、大晦日にカットして新年に食べるケーキです。

ロピのレシピではギリシャ語なので、バジロピタとなっています。

意味は王様のパイです。

1オカの小麦粉、100ドラミアのバター、½オカの牛乳、½オカの砂糖、7個の卵、小さじ2杯のベーキングパウダー、小さじ½の重曹、小さじ1杯の酒石酸カリウムと少量のレモンの皮。

バターを泡立て、卵黄を1つずつ加え、次に砂糖を加えて泡立てます。温かい牛乳、ソーダ、クエン酸、ベーキングパウダーを加えます。メレンゲにした卵白と小麦粉を加え、さっくり混ぜます。焼き型にバターとセモリナ粉を塗り、オーブンに入れます。

オカは、オスマン帝国時代の重量単位です。

1.28キログラムです。

ドラミアはドラムと同じで1ドラミアは3.2ｇ、100ドラミアは320ｇです。

酒石酸カリウムは、白い無臭の粉末で、古いレシピによく出てきます。