ガレノスは誰
私たちは、ガレノスの偉業を再び見直し、それを現代に生かすべく「日本ガレノス協会」というNPOを作りました。
このガレノスですが、ペルガモン生まれ(現在のトルコ・ベルガマ)129年に生まれたとされています。澤井先生の翻訳されたマターン著の「ガレノス」という伝記に詳しくその生涯が書かれています。これは歴史学者が書いているので、想像などではないガレノス文献から確認して書かれたもの。信憑性はとても高い。
ではどんな仕事をしたのか、というと400冊ほどの本を書き、今でも半分は残されていて(当時はパピルスに書かれていて、その後羊皮紙に転写された)、批判されているけれど、実は今の医学の元になっているのは現在でも変わりはないのです。
「医学の歴史」という読みやすい漫画があります。一人一人の偉人が面白く書かれていますが、ガレノスのことはよく書かれてはいません。ガレノスの死後にそれを権威化してしまった人たちがいたからでしょう。ガレノスの呪縛と言ったりして、今の現代医学においてのガレノスの存在の位置づけなのです。
順天堂大学のガレノスの研究者の坂井建雄先生の著書も参考になります。漫画「医学の歴史」書評
イリフ先生の新しい知見
ですが、これは実はすでにガレノスが書いていたことと結果的に同じでした。
18秒くらいから 7分40秒から ガレノスの話
この研究はこれだけではありません。その先があります。アルツハイマー病のアミロイドβの除去が上手くいかないことで、その病が起こるという仮説が立てられ、そこからまた研究が進んでいます。
このように、ナンセンスだとされていた古代の医学者の知見からまた再び新しいことがわかっていく、これは素晴らしく面白いことであり、伝統医療とされているものは、その中に真実もあり、新しい研究手法で解明され、未来にも繋がっていくということです。
温故知新という言葉にあるように、長い経験医学の中には、その観察という点では沢山の被験者がいたことになり、その蓄積を捨てる必要はなく、表現が現代的でなかったり、あるいは証明手法がなかったりというだけで、ガレノスの著作の中には沢山の興味深い彼の仮説があります。それは洞察力が高かったのだと思うのです。
これらは日本の伝統医学でも、インドの伝統医学でも同じことだと思うのです。
さらに極論すれば、なぜなのかの理由なんて必要なく、治れば良いではないかともなるのです。
東洋の鍼灸なども、なぜなのかは現代医学的には説明が出来ないのだけれども、でも治せる。そういう科学ではないというものも、長い人類の歴史の中には存在して、生活の知恵として存在している、こちらの方が本来は正しいのかもしれません。
つづく
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