赤いバジリカとも呼ばれるセラピス神殿

ギリシャ歴史地区をくだると、セラピス神殿に出てきます。レンガで作ってあるので色が赤いので赤いバジリカとも呼ばれています。
セラピスはどういう神かというと、エジプト人の宗教と統治者ら(マケドニア人)の宗教を統合するした結果 生まれた神様だそうです。アレクサンダー大王の死後部下のプトレマイオスがエジプトを統治した結果、神様の統合も起こったようです。ペルガモンもマケドニア系国家ですから、セラピス神殿があっても全く不思議ではないのかもしれません。
 
 
ここも博物館扱いですので入場料がかかるのと入館時間が限られています。
 
この神殿のことは、初めてここを訪れたときにピンと来なかったのです。
エジプトとは交易があったようで、クレオパトラも頻繁に来ていたようですし、ガレノスもアレクサンドリアに勉強に行ったりと、エジプトとの関係は深かった様子なのです。
 

ヨハネの黙示録7つの教会の一つ ペルガモン教会

 
ヨハネの黙示録に書いてあるように 
ヨハネは小アジアにある7つの教会に向けて手紙を送ったのです
ペルガモンには次のような手紙だったそうです。
ペルガモンにある教会の天使にこう書き送れ。『鋭い両刃の剣を持っている方が、次のように言われる。 「わたしは、あなたの住んでいる所を知っている。そこにはサタンの王座がある。しかし、あなたはわたしの名をしっかり守って、わたしの忠実な証人アンティパスが、サタンの住むあなたがたの所で殺されたときでさえ、わたしに対する信仰を捨てなかった。しかし、あなたに対して少しばかり言うべきことがある。あなたのところには、バラムの教えを奉ずる者がいる。バラムは、イスラエルの子らの前につまずきとなるものを置くようにバラクに教えた。それは、彼らに偶像に献げた肉を食べさせ、みだらなことをさせるためだった。同じように、あなたのところにもニコライ派の教えを奉ずる者たちがいる。だから、悔い改めよ。さもなければ、すぐにあなたのところへ行って、わたしの口の剣でその者どもと戦おう。 耳ある者は、“霊”が諸教会に告げることを聞くがよい。勝利を得る者には隠されていたマンナを与えよう。また、白い小石を与えよう。その小石には、これを受ける者のほかにはだれにも分からぬ新しい名が記されている。」』
そして、アンティパスというのは、紀元92年に銅の牛の中で火あぶりにされて殉教した司祭です。バラムというのは旧約聖書に出てくる人物で偶像崇拝を勧めた人だそうです。ニコライ派という指導者がいて(サンタクロースの原型になったニコラオスはもっと後の時代の人)これが間違ったことを教えていたということのようです。マンナはご褒美の食べ物で、白い小石は天国への入場券であろうと考えられているようです。
 
おそらくは、初期のキリスト教も色々な人と解釈によって、他の宗教と混じり合ったりなどと、混乱していたのだと思います。
 
 
この神殿の南の端には、聖アンティパス教会という教会が1923年まで存在していました。

 

ペルガモン教会の再建

 
世界遺産に指定されたことで、素晴らしいことが起こりました。
この神殿の一部が、実はモスクになっていたのです。
それを廃止して、古代にあったセラピス神殿とペルガモン教会に復元をしているのです。
トルコでは、博物館になっていた教会をモスクにしてしまったりと時代に逆行することが近年多いのですが、ここは世界の基準で仕事が行われていています。
 
 

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