一般の模試はあくまでも模試であり、冠模試や過去問が重要だと思います。とは言え、相対的な実力を図る上で、無視は出来ないものではあります。


1.早稲アカの復習・クラス分けの模試(特訓選抜、志望校判定模試)

・特訓選抜は入塾当初はB or C合格で特訓クラスの下位クラス→中2・1月(中3最初のクラス分け)・中2・6月(夏休みのクラス分け)はS合格

・2回あった志望校判定模試は惜しくも筑駒レベルに届かないレベル(1回目<2回目)

・特訓選抜と志望校判定模試の前は塾のテキストを復習し臨むこともあり、比較的好成績(且つ、慣れもあってか、着実に上昇)

・これらの模試が無いとテキストの復習をしなくなってしまうのが残念


2.早稲アカの普段からの実力判定①(ハイレベルテスト)

・中2は55前後〜60前後のレベル

・中3夏休み前までは60ちょっとのレベル+1回だけ好成績→夏休み以降63以上をキープ+1回だけ60以下

・概ね中2<中3前半<中3後半とレベルアップ

・合格可能性の見極めには中3の9月〜12月のデータを使用。本来的には重要度は高いはず

・しかし、クラス分けにどう活用されているのか今一分からないため、長男は注力せず


3.早稲アカの普段からの実力判定②(難チャレ)

・中2で初めて受けた際は3科目偏差値55程度

・中3の6月最終回では偏差値70弱レベルへ

・試験の難易度が大幅にブレる傾向あり


4.早稲アカの普段から実力判定/外部模試(駿台模試)

・中2・8月の入塾前の受験では偏差値60弱程度。特に国語は偏差値30台からスタート

・その後、中2・1月、中3・6月、中3・9月、中3・11月を受験。4回中3回は3科目偏差値70以上、5科目でも最後は70以上(5科目は、着実に改善)

・特に英語・数学の相性が良い模試で、本人は全体的に得意と認識


5.冠模試(○○オープン、シミュレーションテスト)

・開成の2回目、3回目では失敗も、国立実戦含めた残り3回のオープンは合格レベル

・STは、1回目は余裕を持って合格、2回目は・3回目は、僅かに合格ラインに届かず、4回目は余裕を持って合格の2勝2敗

※長男の校舎では、前年度、ST2勝はほぼ全員合格とのこと(今年度は不明)


6.公立用の外部模試

・夏休み直後くらいに1回受験したのみ。公立トップでA判定で、その後は受験せず

・但し、中学校で公立模試に近い内容の外部模試はあった模様


7.Z会の実力判定Vテスト

・中1、中2前半に受験。受験層は公立トップ〜上位志望者

・3科目偏差値60+α、5科目偏差値55弱のレベル

・志望校内順位等を見ると、このVテストは、ハイレベル対比で偏差値5以上、上振れていると思われる


8.総括

・模試との相性あり。最後は過去問との相性が1番重要ながら、同じ模試の中での成績推移がどうかを見てみると、実力の推移が分かるかもしれない

・全体的には、ハイレベルテストの相当で、中1:55弱→中2:55〜60弱→新中3+中3前半:60+α→中3後半:63〜65のイメージ

・英語:難しくなるにつれて実力が発揮されるようになった

・数学:着実にテスト慣れ、難問に対する対応力アップ

・国語:発射台が低過ぎで、底から改善

・理社:焦らず伸び代を残し、最後まで追い込み


結局、ピークが来た、成績が落ちてきたということ無く、全般的に右肩上がりのまま、受験を迎えました。偏差値は相対的なものであり、皆んなが頑張っていると簡単に伸びないですし、科目別の強化のタイミング、順番なども、良く考える必要があると思います(伸びなくなるとモチベーションが保ち辛いのではないか)。


また、もっと漢字力・語彙力強化に時間を割くか小さいうちからコツコツ取り組んでいたら、国語の成績アップのみならず、他科目にも良い意味での波及効果が出せたのでは無いかと思っています。


(補足:2024年開成入試と模試について)

・開成入試は、数学の平均点が高く、「数学が苦手」であった人には相当厳しい入試だったのではないかと思います。数学の難易度が高ければ、結果的に差が付かず、数学が苦手でも挽回可能ですが、簡単になってしまうと、大幅なビハインドを負う可能性があります。

・逆に「数学一本足」で勝負しようとした場合、差が付けられなかったと思います。

・早稲アカのオープンとSTでは、ここまでのセットは無かったように思います(総じて数学の難易度は高)。やはり、様々なセットの過去問で合格ラインとの差を見ておくことは重要であると感じました。

・実は、長男は、難易度の観点では駿台模試のイメージに近かったと感じたようです。

・早稲アカからは、ハイレベルテストで、英語、数学、理科は偏差値60以上、国語と社会は55以上を目指すように言われていたと思います。この通り、苦手を作らず、少数科目に依存しようとせず、最終的に/入試時点でバランスを高めることも重要と思います。