現代は、それとは違う。
次から次へ身の回りのものが、進化してゆく。
新製品や新システムが続々と登場する。
しかし、火や道具に命を救われていた時代とは違う。
たいがい日常生活のレベルで、この道具が無ければ死ぬという新製品はもうない。
洗濯機は横型ドラム式の乾燥器付。
音楽CDは、ダウンロードが主でショップに聞けば「CDはジャニーズのしか売れないよ」と言い、
冷蔵庫は保温までできて、電子レンジは焼き物と温めを一室で同時に行い、
テレビは14チャンネル同時に受信できるとか、風呂は24時間沸いている。
これら有用か不要か。
楽をすると人間は退化する。
薪を焚き、洗濯板、固形石鹸を使い、レコードを聴き、七輪と網でサンマを焼き、ご飯をおひつに移していた時代と比べたら、人は自分というものを使わなくなったと言っていいだろう。
