当院の妊婦健診に関する基本的な考え方ですが、妊婦健診は風邪やインフルエンザ等の単発の診療で完結するものではなく妊娠初期から出産まで(厳密には妊娠前から出産後まで)継続的にサポートするのが理想の診療・看護の姿勢と考えております。
当院の診察においても毎回の診察ではそれまでの妊娠経過・検査結果などの推移を踏まえて診療しております。当院は高次医療機関のように重症・ハイリスクの患者様を最先端の医療技術・十分な人的資源で対応するということはできませんが、正常の経過をいかに正常の経過のまま出産までサポートしていけるか、マタニティライフを過ごすにあたって日常的に発生する様々な不安などをいかに払拭して安心して出産を迎えることができるか、ということを心がけて診療看護を行っております。
一つ前の「助産師さん募集」の記事にも書きましたが、当院では毎回の妊婦健診、超音波検査の後に保健指導として必ず助産師さんとお話する時間を設けております。この保健指導は開院当初からこれまでの16年半、私自身ずっと大切に思って実践してきたことです。
保健指導の内容に関しても16年半、常にミーティングで内容も吟味しているものです。妊婦さんの何気ない日常の不安を解消するだけでなく、出産に臨む妊婦さんと出産をそばでサポートする助産師さんとの信頼関係を外来妊婦健診の段階から築くことができるという側面もあります。
正常の経過をいかに正常の経過のままサポートするか、ということを心がけて診療を行っておりますが、時として高次医療機関に精査依頼、または転院依頼をした方がよい妊婦さんもいらっしゃいます。そのような妊婦さんを適切なタイミングで適切な医療機関へ依頼するということも妊娠経過をサポートするにあたっては大切にしております。
マタニティライフを送っている間には時として夜間等緊急対応が必要な事態が発生することがあります。これまでの妊娠経過を一番把握しているのは妊婦健診を実施している医療機関であると思いますので、もちろん当院で妊婦健診を受けられている妊婦さんが夜間緊急対応を要する場合には当院にて対応させていただいております。今までの経過を踏まえ、診察の結果高次医療機関への転院が必要と判断した場合には当院から高次医療機関への転院依頼をする流れとしております。
先日、近隣の他の医療機関で妊婦健診を受けられている妊婦さんに関して当院にて夜間・緊急対応が可能かどうかのお問い合わせがありました。他院通院中の妊婦さんをこれまでの経過・検査データなどの紹介状が無い状態で当院のような個人クリニックが診療にあたるのは難しいとお答えさせていただきました。何も情報が無い状態での緊急対応は設備的にも人的資源的にも適切な医療を提供できない可能性があり、患者様にもご迷惑をおかけしてしまう可能性があるからです。
病診連携(病院と診療所の連携)として妊婦健診は近所の診療所で診察を受け、夜間・緊急時、出産時などは病院で対応するというシステム自体があることは承知しておりますが、当院はそこまでの医療資源が備わっていないのが実情です。
他院で妊婦健診を受け、当院で出産希望されている妊婦さんにはご迷惑をおかけしますが、これまでの上記内容を踏まえなるべく早い段階から当院にて妊婦健診、保健指導を通してマタニティライフをサポートさせていただけたら幸いと存じます。
当院を妊婦健診を受診する医療機関として選んでいただいている妊婦さんにつきましては丸ごと包み込む覚悟でスタッフ一同サポートさせていただきます。
医療法人社団 恵輝会
ペルフェ滝山マタニティクリニック
理事長・院長 佐分義之