満月は、試写会のようなもの。
新月(4月26日)のときに始まったあるシークエンスに関する撮影がひと段落付き、
さて、いまそのまとまった素材をスクリーンに映し出してみて眺めてみようか、というところ。
できが良かろうが悪かろうが、とりあえず他者の目線からの客観的評価がもたらされることになる。
その意見をもとに、また次に続く行動をはじめましょう、というポイントだ。
ここで得られるのは必ずしも華々しい達成感とは限らない。
花丸がついて続く活動への気持ちを鼓舞されるかもしれないし、
反省を促され、作り直しを余儀なくされることもあるかもしれない。
とにかくひと段落ついて、ひとまずの評価がつくということ。
★牡牛座の太陽と蠍座の月の間で起こる満月だ。
太陽のある牡牛座の拠りどころとなるのが、自らの身体感覚。
外に新しいものを見つけては狩りに出ていた活発な牡羊座とは対象的に、
牡牛座は自らの内部感覚を味わう、ということに集中する。
獲りたての活イカを食って生きがいいねうまい!といい、また次を獲りにいくのに燃えるのが牡羊だった。
しかし、また出ていくのが面倒だし失敗も損なので、予めたくさん保存し、さらには保存しておくと熟成された旨味が出てくることに気付き、それを延々味わうことに夢中になるのが牡牛である。
同じことの中に隠されている無限の味わいを貪欲に引き出そうとして、どっしり腰を据える、というのが牡牛座の基本傾向。
月のある蠍座は他者たちの血が長期間煮詰められて結集して混ざり、プールされた濃厚な磁場だ。
自らの五感の味わいを反芻・蓄積しながら美感を確かめていた牡牛だが
今回の満月でそれが触れるのは他者の皮膚であり、その奥にある他者の血のうごめきから、ある反応が返ってくる。
ある歌声が、それを聴く者の内奥に届いて涙を流させるのかも
キスで触れ合うことが心と心の繋がり合いの確信へとつながったのかも
もちろん、そんなのまだまだだ、出直してこい、とか言われることだってある笑
気に食わん、別なのちょうだい、とかいわれることだってある笑
とにかくひと段落ついて、ひとまずの評価がつくってことだ
★サビアンでは
牡牛座の太陽21度:「開かれた書物の一文を指す指」
蠍座の月21度:「職務放棄兵士」
つまり牡牛座の指は、あるツボを突く。
それはある文化の中で受け継がれてきた書物の中に、ここが核心的なツボなのだ、と記されているツボそのもの。
伝統の知恵の書物の中にあるコードを探り当てるということ。
そしてその調べの深い味わいに啓示を受けたある兵士は、そこに帰依してしまい、既存のありふれた命令には従いたくなくなるのだ。
そのコードこそが何よりも深みを持つと確信したから、その確信のみに従って生きたいと思うのだ。
新月7度の「サマリアの女」では自らの固有の出自に根付く身体的な特性を掘り下げた。
そしてこの満月では
自らがそこに帰属する伝統の知恵のキーポイントに共鳴する核心的なツボを探り当てるかもしれない、
たとえば古事記やギリシャ神話の中の神々のふるまいの真相を自分の中に発見してしまったりする。
そしてそれが何か深い思いを開いて、探り当てた人、探り当てられた人共有の、信仰の対象となるかもしれない。
そんな満月のサビアンの組み合わせだ。
★この満月は冥王星に調和角で支えられている。
これはやはり内奥に埋もれたものを探ろうという意志をくれる。
深層に眠るものを探求せんとする意志、埋もれて死んでいる者をもういちど復活させんとする意志が、この満月を支えている。
★また、この満月は土星と木星のミッドポイントにある。
これは、明確な枠の設定と、その中で広められる知識。
今回の満月プロジェクトは、ある意味で多様な人々に遍く貢献する社会的な規範の設定にかかわる意志にも支えられている。
≪その他の天体配置について≫
★火星は海王星と90度。
これは活力が不安定になりがちな組み合わせ。
ここ最近、体調を崩した人も多かったかもしれない。
★水星が天王星と合、そして土星と120度。
アイディアにおける革新と伝統、反逆と保守の緩やかな結託。
いきなり現れたよそ者の新しい考えを、村長が村の教科書に書き加えることを許可。
古典からの引用を使って、反逆的な物言いをする。
みたいな。
★金星は牡羊座でノーアスペクト。
他人の共感は関係なく、好きと思ったものに勝手に勢いよく突っ走る感じか。
わたしはわたし、好きにさせて!と声高に主張する感じか笑
名著Astrology&Sexの翻訳と、わたしの占星術エッセイを載せている有料メルマガは↓
また、以下も主宰をつとめる勉強会です。
よかったら新規ご参加ご登録よろしくおねがいします。
個人鑑定も承ります。お気軽にお問い合わせください