5月19日の15時29分~5月22日の3時48分まで、月は蠍座にある

ということで、わたしの選ぶ蠍座ソング。(まさか美川憲一なんて絶対選ばない笑)

Björk - Pagan Poetry(下の方に歌詞も和訳して載せた)


動画は何故かリンクできないので↓から(自らの服を激しく剥ぎ取って裸になっていくPVも蠍座感満載)

https://youtu.be/55HFEs81RTw



出生チャートにおいて、太陽・月・海王星、アセンダント、これらすべてが蠍座ゾーンにあるビョークこそ蠍座の権化だと言えよう(また海王星@蠍座世代の申し子、ともいえるだろう)。曲とPVを鑑賞し、詞(一番下に抜粋と自分の翻訳を載せた)を読めばそれは伝わると思う。2分過ぎくらいから登場するビョーク本人はなかなかに強烈

Hidden Placeという、まさに!なタイトルの曲もあるが、この Pagan Poetryのほうがより「濃くて激しい」し、歌詞も蠍座感満載だ。

個人的にビョークはかなり好きで、大学時代なんかはよく聴いていた。ラースフォントリアー監督の主演映画「ダンサーインザダーク」もアホみたいに感動して泣きまくってしまった想い出がある笑。これがただ絶望的な映画だと言って毛嫌いしている人は何も分かっていない。トリアーはたしかに露悪的過ぎかもだけど(ところで去年みたニンフォマニアックは最高だった)



さて



蠍座は共感と融合の水サイン。持続と熟成の固定タイプ。

蠍座は深海潜水士のカラーを帯びる




前回の天秤座の段階で、異なる肩書きの者たちが活発な交流を持った。

しかし、そつのない調和の中で言葉が交わされている限り、誰もが氷山の一角しか見せてはいない。

さて、月が蠍座に移行すると、その下にあるまだ見えていない深みにある闇の匂いがよく嗅ぎ取れるようになってくる。

そこに吐き気を覚えるか、魅惑されてしまうかは一概には言えない

しかしひとたび魅惑を感じたとすれば

公共の言葉の覆いの裏側へと侵入していかざるをえなくなってくる。すべてを知りたくなってきてしまう。

ただし、すでに知覚は破壊されてしまっている。

よって

相手を飲み込むために、自分を相手に飲み込ませるしかなくなってくる。




あなたは誰なのだ?と問い詰める。



問い詰め、突きつめた先に、結局のところ見つかるのは自分自身だったりする




あなたの中でももわたしの中でも、身につけた技能やロジックで分節化され、囲いに覆われた心は、分離の痛みにずっと嗚咽していたのだ。




水源に帰ろうとする涙は、目の前の他人の流す涙の中にそのよすがを見つけるだろう。




混ざり合いたい、差異を壊してその同じ源へと帰りたい、と切望してしまうだろう・・・







月が蠍座にあるときは

愛、痛み、憎しみ、それまでに抑えていた感情の質量に気が付くときかもしれない。これは慎重に扱わなければダム決壊の洪水となる。

または嫌な形で蓄積され、しまいには腐臭を放つようになる。

深くはまれるものを探して、のめりこめれば吉だ。秘密を探るようなこと、たとえば探偵とかするのも良い笑





5月20日の夕方から夜にかけては、この月が「海王星」や「木星」と調和角をとる。

眠って夢を見ているときに浸りに行くみんなの共有プールの水に感染してしまう。規制緩和で気が緩み、囲いの外に誘われる。
情緒的共感の対象は、国や時代を超えて広がるだろう。

芸術に触れよう。普段馴染みのないものにもはまれそうだ。なるべくエモーショナルなものがいい。

また夜にはこの月は、ジャーナリストでレポーターである「水星」と180度で向き合うので、その芸術の醍醐味を誰かに伝えたくなる。または誰かがそれを教えてくれる。誰かとの言葉のやりとりが活発化する。





21日の夜には、牡牛座ゾーンにある「金星」と180度で向き合う。

心地よいもの美しいものと出会う。その快感にとらわれる。入り込む、入り込まれる。
これはわりとセクシャルな組み合わせであるとも言える。

すでに海王星と木星の影響を受けて規制が緩み、抵抗力は弱まっているから、まあ、なかなかいい感じだろう笑





ところで、20日の夜中には「太陽」は双子座に移行する。

ムーヴメントの熱源は、アトリエや厨房、または果樹園のようなところから、開けた都会の路地のようなところに移るだろう。






Björk - Pagan Poetry 歌詞の一部

和訳 by 一樹


Pedalling through
The dark currents
I find
An accurate copy
A blueprint
Of the pleasure
In me

暗い流れの中へ
ペダルをこいでいくと
見つけたのは
私の中にある
喜びの
正確な青写真



Swirling black lilies totally ripe
A secret code carved
Swirling black lilies totally ripe
A secret code carved

渦を巻いて旋回する黒いユリの花は、完全に熟してて
秘密の暗号が刻まれている
渦を巻いて旋回する黒いユリの花は、完全に熟してて
秘密の暗号が刻まれている



He offers
A handshake
Crooked
Five fingers
They form a pattern
Yet to be matched

彼は握手の手を差し出す
曲げられた5本の指は
ある模様を形作るが
まだ一致しない




On the surface simplicity
But the darkest pit in me
It's pagan poetry
Pagan poetry

表面はシンプル
だけどわたしの最も深い穴の奥底には
異教徒の詩が




Morsecoding signals
They pulsate and wake me up
from my hibernating

モールス信号が
脈動するように打たれ
私を冬眠から目覚めさせる





I'm gonna keep me all to myself
(She loves him, she loves him)
And he makes me want to hand myself over
(She loves him, she loves him)
(She loves him, she loves him)
And he makes me want to hand myself over

私は自分の分をすべてとっておこうとする
(彼を愛してる、彼を愛してる)
そして彼は私に、自分を明け渡してしまいたくさせる
(彼を愛してる彼を愛してる)
そして彼は私に、自分を明け渡してしまいたくさせる






ところで、なぜPagan Poetry、「異教徒の詩」なのか?


pagan はキリスト教からみた「異教」を指す。キリスト以前の原始的・土俗的な信仰から無宗教まで、あらゆる非一神教的思想を含む。

つまり、なぜPagan Poetryなのか、それは、キリスト教的価値観、つまり性に非寛容で一神教的な教えに対して異を唱え、原初的(本能的な)な結合の神秘を取り戻そう、ということではないか。

わたしたちの重んじる理性や道徳的な言葉が、自分たち自身の本性自体を排斥し、異物として退けてしまっている。という皮肉。

蠍座は(蠍座に今ある月のパワーは)その言葉や理性の鎧を壊して侵入し、本性を暴きたくさせる















西洋占星術洋書読み会を主宰しています。こちらもどうぞよろしくお願いします。

個人鑑定も随時承っています

出張鑑定も行います。

お気軽にご連絡ください。