一昨日久しぶりにテレビをつけて驚いたのが、イタリアに来てからちょくちょく耳にする、日本の歌謡曲にも有りそうなメロディーラインで、懐かしさが漂う曲の演奏が始まったのですが、私はかなりびっくり‼️だったのです。
実は曲名も昨日テレビを見て初めて知りました。
Anima mia という曲で、歌っていたのはローマのクジーニ・ディ・カンパーニャというグループです。
何がびっくりかというと、歌声が綺麗な高音なので、女性が歌っていると思い込んでいたのです。
学生時代、友達が、「うちのお父さんワムが女だと思って聞いてたんだよ」っと言っていた、同じ間違いをやらかしておりました。
下が歌詞付きのyoutubeの若い頃の演奏。
是非聞いてみてください。(ワム以上に女性の声にしか聞こえないと思うのですが)
1974年の歌という年代にも驚かされ(ここまで昔の曲とは思っていませんでした)
さらにこのグループのキャリアが53年で、グループキャリア最年長でのイタリア最大の歌の祭典サンレモにエントリーしたということで、彼らの最大のヒット曲も演奏されたのです。(私が見た番組は今年のサンレモ音楽祭を振り返ったものでした。)
そして今年のサンレモで演奏した曲が此方。
キャリアからすると、彼らの年齢は70歳を超えている⁉️
とは思えない容貌と相変わらず若い頃と変わらぬ高音のAnima miaの歌声でした。
今年の優勝は、
マルコ・メンゴーニのDue Vite
彼もけっこう高音です。
ヨーロッパ人種は男女の声のトーンの差が少ない気がします。
イタリアには個性豊かで、英語圏のポップスより日本のポップスと共通する魅力が多く近い印象で、歌唱力が高い魅力的な歌手がいっぱいです。
イタリアは伝統的な歌の国でもあり、歌に合った言語、でも日本の半分の人口で高齢化が進んだ国だけに、歌手にとってイタリアで有名になってもパイが限られている厳しさが有ります。
イタリアでヒットした曲の英語バージョンをリリースすれば良いかもしれないけれど言葉のアクセントに合わせて上手く韻を踏みリズム感を上手くメロディに合わせて整えられた歌詞は、単純に英語に訳して歌って魅力が伝わるものでもなく、言語によって声の出し方も違うので、音楽には壁がないというものの、歌になると言葉の壁はかなり残ってしまうと感じます。
私はイタリア語のオペラは好きだけれどドイツ語オペラも日本語オペラも苦手で、その原因は楽曲ではなく、歌声が心地よく感じられないからです。
国際化が進む中、マイノリティ言語文化は消えていってしまうのか?ちょっとそんな事が頭をよぎりました。
私はフィレンツェを拠点に活動している、イタリア政府公認観光ガイドです。美術館案内に街歩き、ワイナリー訪問など、プライベートガイドも承っておりますので是非、下記のホームページからお気軽にお問い合わせ下さいませ。
皆様今後ともよろしくお願いします。