「おかーさん、去年はロンドン行ってない!」
む?なんですと?一瞬ボケたかとドキッとした。ペンギンの小さな巣の立地はGreater Londonという括りでは余裕のロンドン圏にある。区役所の行政区ではギリギリロンドンというところか。でもロンドンだ。なんこっちゃ?
下宿時代はZone2に居住しており、東京だと山手線内側という感じだろうか?自宅購入はそんな立地はまず無理であり、山手線から私鉄に乗り換えて。。。という感じの距離感になった。母の居住地秘境千葉から千葉県県庁所在地の千葉市には1時間、東京駅には2時間だ。それを思えば、よほど都会だと思うのだが。。。
よくよく話を聞くと、去年えいやっと思い切って渡英した際は私のフラット近辺をうろうろし、ドイツへゆき、それで帰った。今年は去年より長くいるので、ロンドン中心部にも行ってみたいそうな。ふむふむ。で、どこがいいのかな。。。。?
「ロンドン塔でピカピカの宝石みたい!」
そうかそうか、あそこには王室の宝冠とか収蔵されているしね。夏目漱石の小説やら、牢獄だった経歴やらで暗いイメージのあるロンドン塔だが要塞だったのは確かだし、だからこそ王室の宝物を管理しているということもある。では行ってみよう。。。
母はアイコニックなホワイトタワーを横目に宝物殿にまっしぐらだ。人の流れとしてはまずホワイトタワー→宝物殿なので開館後、まだ宝物殿に人がぎゅぎゅっと集まる前に入場だ。目が眩むようなピカピカお宝がてんこ盛りで、母のお目あての宝冠ショーケースの前は動く廊下で静々と進む。ゆとりがあったので、戻ってはまた動く廊下に乗って、と3回も繰り返した。
その後、ホワイトタワーへ。もちろんエレベータもエスカレータもない。その中をえっちら、おっちら白髪の小さなお婆ちゃんが階段を登ってゆくのだ。どうなるかとヒヤヒヤしたが、途中で休み休み、それでも上階まで登りきり、その後はゆっくりと降りた。いやはや驚いた。我が母ながら大したものだ。土産物屋でヘアバンドをプレゼンとし、ご機嫌、ご機嫌。
ペンギンの短い足でもうんしょ、うんしょと登ったり降りたりしたが、ペンギンが85歳の時にわが母のようにできるだろうか?50代半ばですでに2cmも身長が縮んでいるという由々しき事態になっているのだ、どうだろう。。。。?
流石にこのまま帰宅では後が怖いので、日本人マッサージ師のところに母を送り込み、全身アロマセラピーマッサージでメンテナンスをしてもらった。
「おかーさん、エッセンシャルオイル欲しいなあ。」
おおう。。。ショッピングですな。