少々立て込んでいたり、調子が変ロ長調であったりと、なかなか長靴国訪問の総括ができずにいる。変ロ長調になる理由?もちろんHome OfficeとNHSのせいだ。それ以外に何があろう?

 

4月に長期在英邦人はBRPをとり、それからeVisa取得をしなければならないという情報発信があり、それこそ狂乱状態で黒い丼(クロイドン、英国内務省本部のある地名)に出頭してきた。過去に黒い丼に煮湯を飲まされた経験から、あえて痛い出費であるプレミアサービスで手続きをしてきた。「プロセスには8週間」と、言われた。。。Home OfficeのWebサイト上の情報では6ヶ月以内、ということだったので、やれやれ8週間なら助かるよ、と胸を撫で下ろしたものだ。

 

さて、今、私は待機9週間目に入っている。もちろん、黒い丼からの連絡はない。5月に2回祝日があったからか?解散総選挙がアナウンスされたから?あるいは、やっぱり口先情報は口先情報で、6ヶ月なのか?進捗状況を問い合わせる手段がないので、悶々とするのみ。

 

ああ、また長期帰国して治療受けるのに。。。基本、今保持している永住権の権利を剥奪されるわけでもなく、権利の停止があるわけでもないのだから、2025年明けを跨いでも再入国を拒まれることも、職務停止になるわけでも理論上はない。だが、「理論」が通じるのが黒い丼ではない。

 

実は、書類を記載するときに、「6ヶ月以上英国外にいたことはあるか」という欄があった。他のケースも同じ書式を使うので、時には英国外に一定度以上出国していることが問題になることもある。自らのケースにあった適切なチェックボックスをマークしたり、選択をして、私はパスポートにシールぺたん永住権保持者、と最終的な書式作成をしたので、私の出国上限は2年だ。(黒い丼のWebサイトにも明記されている)

 

とはいえ、黒い丼のこと、出国が6ヶ月と数日ということが一度あったことが記載されているので、それに飛びついて「こいつ、要審査」と振り分けられたのでは。。。そもそもこれだけ長期日本にいたのは、治療のためだ。NHSが私を手当する気もなければ、意思もなければ医師もいない、で「障害者まっしぐら」をなんとしても避けたいから起死回生の一手をかけて日本で治療を受けたのだ。NHSがもっとやる気と本気を出してくれれば(治療方法はあるのだ、なぜしないんだ!)これほど長く出国する必要もなかったのだ。

 

ちなみに、長期治療第一弾は6ヶ月と数日、第二弾は4ヶ月、第三弾は3ヶ月を予定している。第三弾は6週間ほどでなんとかなるかな?と楽観視していたのだが、第二弾を終えて英国に戻ってからNHSからのフォローが全くなっていないので、絶望度が深刻さを増し、三度目の正直で長期治療第三弾を受けるべく申請を人事することにした。

 

黒い丼からの連絡が入り、無事eVISAに切り替えてからフライトを取りたいというのが本音だが、黒い丼は予測不能な煮湯を用意することに才能があるから踏ん切りがつかない。

 

手首のレファーはまず超音波画像を撮る必要があり、建前では4週間以内にはアポが来るはずだが来ない。どうなっているの?と問い合わせをしたが、たらい回しで、誰も何もわからない。定期的に摂取している薬の処方がなんだかわけわからぬことになっていて、もうすぐ切れるのに処方箋が出ない。ああ、もう、このままくたばるのか?とやさぐれてしまった。

 

。。。。。処方箋のことでGPのアポイントを取らねばと、挫けた気に鞭打って電話をした。なんと、とても親切な職員が電話をとってくれ、「Dr xxは今休暇で、復帰は7月11日だけど、7月11日のアポイント枠は明日の朝解放されるのよ。」とのことで、本当に翌日朝、7月11日のアポイントオファーのために電話をくれた。

 

本当に英国の医療システムの一部なのか?という驚愕の有能さではないか。

ペンギン「かーちゃん、僕なら黒い丼、ペロリっと食べちゃうことできるよ!」ペンギン

「そうだね、パーシー、海苔たくさんの丼は美味しいね。」