出かける前から沸々とモヤモヤする気分が渦巻く、6月の渡航計画。

 

懸案のパスポートにぺたんと貼られたシール英国永住権証明からeVisa移行手続き中の私。少なくとも永住権が失効する訳でもないので、トンボがえりで欧州大陸に行くことは問題なさそうだと、だんだん自信がついてきた。宿の件はケチがついたが、そもそもあてにならない前世マグロ疑いを「待った」ということが間違いだったのだ。キャンセルができる状態にしてさっさと予約してしまえばよかったのだ。

 

代替え宿を探す。

私のサーチスキルならば、見つかるはず。。。見つかるはずだよね?何だって、こう高いのだ?観光都市とは言えやめてケロ〜という塩梅だ。ならば何故に先に目をつけておいたところが良心価格なのか、と疑問になるところだが。

 

私は彼の自宅=ご両親宅に転がり込む訳ではない。ご両親ともお目にかかったこともないし、お目にかかるのかもわからない。ご両親には私は何処の馬の骨かもわからぬ輩なのだ。21世紀になり、公序良俗のあれこれもだいぶ緩んできているとはいえ、ご両親との同居息子が私の宿泊先に転がり込むというのも、「私」の道徳規範的にやってはいけないこと、だと受け入れ難い。

 

町の観光目玉「美観保存地区」にはバスで行くしかなく、言葉のわからぬ外国人観光客にバスはハードルが高い。彼がトコトコ歩いて(あるいは前世マグロ疑いらしくドタバタ走って)朝、私の宿に迎えに来て、一緒にバスで出かけまひょ、ということなので、自宅=ご両親宅からアクセスのしやすい立地条件で探すのだが。。。

 

ない、ない、何もない。

 

かろうじて、Air B&B形式で人様のアパートメントの借り上げというオプションがいくつかあるだけだ。私は未だかつてこういった形式の宿に泊まったことがない。転ばぬさきの杖でぼろっちくともホテル(フロントデスクあり)を選ぶからだ。これらの場所は、鍵の受け取り時間締め切りが割合早く、夜に到着する私は鍵の受け取りが間に合わない。

 

彼に代理で行ってもらうとしても、「宿泊者」でもない相手に鍵を渡すだろうか?渡したとしたら、セキュリティが杜撰ではないか。旅先で刺されるとか、身包み剥がされる、なんて、嫌だ(旅慣れない者の被害妄想全開)。また設備のチェックをして問題がある場合、英語が通じなければ私にはお手上げだ。

 

仕方がないので、宿泊者2名で予約を押さえた。彼は宿泊する必要はなく、鍵の受け渡しと、設備チェックのために立ち入ることさえできれば良い。そのための経費だ。差額はそれほど大きくならないのがAir B&B形式の救いだろう。その他にも宿をまず押さえてから、どちらがよりアクセスが良いのか彼に問い合わせ、その後、キャンセルという形にした。同時に最初に目をつけていた宿にキャンセルが出ないか、執念深く待つ。

 

一応、前世マグロ疑い自身が、「こんな所あったよ」と知らせてきた場所の予約状況がどうにも胡散臭く、キャンセル自由でもなかったのでムムム、と悩み抜いたが、結局は前世マグロ疑いは役にたたなかった、ということは続きにしようと思う。