「かーちゃん、かーちゃん、週末どこ行っていたの?」
「パーシー?」
「僕達、お留守番いい子でしていたよ、パトロールもしていたよ。」
「ありがとうね。パーシーとペドロはいい子だね」
入国管理局(?)関連のあれこれで黒い丼に出頭後、1週間が経った。身近な同じ立場の方々は危機感があまりないようだが、ブログ界の長期滞在邦人ソサエティでは着々とeVISA取得を目指して準備をされている様子が見て取れ、アナウンスを入れてくださった方への感謝で一杯だ。
。。。あまり天候には恵まれなかった4月最終週末、前世マグロ疑いの某天文学者が英国に上陸した。種々思うことはあるが、最後に3Dの本人を見るのは3年以上前になる。とりあえず、まだ実在しているということを確認した。
「かーちゃん、僕たちは外出しないから、前世マグロ疑いを見てないよ」
「そうだね、ペンギンずはレストランになんか行ったら匂いやら汚れやらついちゃうかもしれないもんね。」
「うん、僕たち綺麗にしてないとだもん」
我が母を激怒させた前科があるので、彼は私のアパートには来たこともないが、既に出入り禁止なのだ。ランチに招待した我が上司とその夫から、事前に何を彼がしでかしたのか尋ねられた。かくかくしかじか、、、と話したところ「ああ、それはもっともだ」と深く深く頷いていた。
全ての科学者が100%そうだという訳ではないが、Scientists do strange thingsというのは真実でもある。彼らは何処か地上の瑣末なことに(現実的社会生活を円滑に行うための術や常識)明るくない。上司たちは私の家族のことをよく知っている。我が母は毒母ではないが、それなりに個性が強烈である。「我が」母なのだから当然と言えば当然なのだが。
「お母さんに100%報告する必要はないんだよ、君はもう半世紀以上生きている大人何だから。」
「どういうわけか母は第六感が発達しているのか、何も伝えなくとも何だか知られてしまうんです。。。誤魔化すと後が厄介なので。。。とほほ」
「ああ、そうだったね。。。」
とにかくランチだ。上司の夫は食べるのも作るのも大好きという方なので、彼が選んだレストランならば間違いがない。偏食の前世マグロ疑いもリラックスして食事ができるよう、ステーキレストランを探してくれた。彼はなろうと思えば、好印象のテーブルメンバーになることができる。私が常日頃全面的に世話になっている恩人たちとのランチだということで、積極的に面白い話題を提供し、また良い聞き手にもなった。上司とその夫は楽しいランチだったと後から話してれた。
。。。。あれこれ指を折ると両手では足りないほど思うことのある相手なのだが、場面場面ではきちんと役割を果たすことができる。こういうところがあるから、内心モヤモヤとすることはあれど、まあ、いいか。。。となってしまうのだろうな。。。