皆さん、こんにちは。介護士Sです。
身体介護のコツの続きになります。今回は移動介助のコツを見ていきます。

〇杖を使用する場合のコツ
杖を使用している方と一緒に歩く際は、倒れた時にすぐに身体を支えられるようにすぐそばに立ちます。身体の片側に麻痺がある場合は、杖は麻痺していない側で持ってもらい、介助者は麻痺がある側に立ちます。そうすることで、杖を前に出す際に介助者にぶつかることがなくなります。また、転倒する場合麻痺がある側に倒れやすいので、転倒時に身体を支えやすくなります。
杖を使用した歩き方には2動作歩行と3動作歩行があります。2動作歩行では杖と麻痺している方の足(杖を持っていない方の足)を同時に出し、次に麻痺していない方の足(杖を持っている方の足)を出します。3動作歩行では、まず杖を斜め前に出してから、麻痺している方の足を出し、最後に麻痺していない方の足を出します。歩行が不安定な場合は、3動作歩行の方が安定します。
階段を上る場合は、①杖、②麻痺していない方の足(杖を持っている側の足)、③麻痺している方の足(杖の持っていない側の足)の順に上ります。階段を下る場合は、①杖、②麻痺している方の足(杖を持っている側の足)、③麻痺していない方の足(杖を持っている側の足)の順で下ります。


〇歩行器を使用する場合のコツ
タイヤが付いているタイプの場合歩行器に体重をかけすぎると、足を動かす前に上半身だけ前に進んでしまい転倒してしまうことがあります。前かがみになっていたら、一度止まって姿勢を直してから歩き始めるようにしましょう。タイヤがついておらず、自分で歩行器を持ち上げながら進むタイプもあります。外での移動には適さず腕の力も必要になりますが、上半身だけ前に出てしまう場合はこのタイプも検討してみると良いでしょう。


〇車椅子を使用する場合のコツ
車椅子で坂道を上る際は前向きのまま上りますが、下る際は後ろ向きで下がります。前向きのまま下ってしまうと、前かがみになり車椅子から落ちてしまう危険があります。
車椅子で段差を上りたい場合、①キャスタが段差に直角にぶつかるところまで進む、②ティッピングレバーを踏みながらグリップを介助者の腰の当たりまで押し下げてキャスタを上げる、③そのまま駆動輪が段差にぶつかるところまで進む、④ティッピングレバーから足を外してキャスタを段差に乗せる、⑤介助者の太ももを車椅子のバックサポートにつけて、全身を使って車椅子を前上方に押し上げながら車椅子の駆動輪を段差に乗せるという手順で行います。段差を下る場合、①後ろ向きで駆動輪を下す、②ティッピングレバーを踏みながらグリップを介助者の腰の当たりまで押し下げてキャスタを上げる、③そのまま後ろに下がり、ティッピングレバーから足を外してキャスタを下すという手順で行います。
車椅子の各部位の名称は下のイラストを参考にしてくだい。



ここまでお読みいただきありがとうございました。