皆さん、こんにちは。介護士Sです。
投稿の間隔が空いてしまい、すみません。

今回は前回の続きで、認知症のBPSDへの対処方法を紹介していきます。


ケース④ 自宅にいても「家に帰る」と言って出かけようとする
これは場所の見当識障害により、今いる場所が認識出来ないことが原因です。今いる場所が自宅以外の所だと認識してしまう為、家に帰ろうとします。また、昔は女性が家のことをやるのが当たり前だった為、夕方になると家族の食事の支度をしなくてはならないから早く帰らなきゃならないと思ってしまい、出ていこうとする方が多いようです。ちなみに、男性は会社や学校に行くと言って朝方に出ていこうとすることがあります。
家に帰ろうとしている際、家はここだからと止めてしまうと混乱したりそんなはずはないと怒ったりして、無理やり出ていこうとしてしまいます。止めるのではなく、一緒に外に出て家の周りを回ってみると良いでしょう。その際世間話などをして気をそらせると、家に帰ろうとしていたのを忘れることがあります。歩き疲れた頃休憩しましょう等と声をかけて家に戻ると落ち着くことがあります。

ケース⑤ お風呂に入らない
お風呂に入らないのには様々な理由があります。体調が悪い、面倒くさい、臭わない・汗をかいていないから入らなくて良いと思っている、浴室で怪我をしそうになった経験があり怖い、介助する人に裸を見られたくないなどが挙げられます。お風呂に入っていただく為には、理由に合わせた対応が必要となってきます。
体調が悪い場合は無理に入らず、シャワーや身体を拭くだけにします。身体を拭く際はお湯で流さなくても良いシャンプーやボディーソープを使用すると清潔を保持できます。
お風呂に入るのが面倒、汚くないから入らなくて良いと感じている方には、まず洋服を着替えることから始めましょう。洋服を脱いだら、「ついでに身体や髪の毛も洗いましょう」「寒くなるので湯船に浸かりましょう」のように段階に分けて声をかけると入浴できることがあります。洋服を脱ぐステップを達成すると入浴へのハードルが下がるのか、身体を洗うのはスムーズに行えることもあります。好きな香りのする入浴剤を使用するのもおすすめです。ただし、本人が嫌がる場合は無理をせずに時間を空けて声をかけましょう。嫌な記憶ほど残りやすいので、無理やりお風呂に入れられた記憶があると、ますますお風呂に入りたくないと思ってしまいます。
怪我をしそうになったことがあり怖いという方には、浴室内を整備するのが有効です。手すりを設置する、滑り止めマットを使用する、浴槽内にすのこをを入れたりバスボード(浴槽の縁につけて、座りながら浴槽をまたげるようにする物)をつけて浴槽をまたぎやすいようにする、浴槽内に椅子を入れて立ち上がりやすいようにするなど様々な方法があります。使用方法が分からないと不安に感じてしまうため、どのように使うのか手本を見せると安心感を得ることができます。自宅の浴室では安全の確保が難しい場合は、デイサービスで入浴する、訪問入浴介護を利用するのも良いでしょう。
裸を見られるのが恥ずかしい場合は、バスタオルで身体を隠してもらう等の配慮をしましょう。身体を洗う際は背中や足先等手の届かない場所だけ手伝い、自分で洗えるところは自分で洗ってもらいます。介助する際はできるだけ同性が行うのが望ましいです。

ケース⑥ 汚れたパンツをタンスに隠してしまう
汚れたパンツを隠すのには、トイレの失敗を家族に知られたくない、恥ずかしい、怒られたくないといった心理があります。怒ると余計に隠そうとしてしまうため、汚れたパンツを見つけてもそっと回収しましょう。
汚れた下着を入れておくスペースを作っておくのが良いでしょう。蓋つきの容器を使用するとにおいを軽減することができます。また、失敗の原因には、尿意を感じにくい、出そうと感じてから出るまでの時間が短い、身体が動かしにくく脱いでいる間に出てしまうなどがあります。トイレに行きたくなってから行くのではなく、食事の後などトイレに行く時間を決めておくと、汚してしまう回数を減らすことができます。

ケース⑦ お通じを触ってしまう
お通じを触ってしまうのは不快感があるというのが一番の理由です。また、トイレの失敗を隠す、下着に付いたお通じを取ろうとして触ってしまうこともあるようです。
対策としては、いつお通じが出ることが多いのか把握し、お通じが出る前にトイレに連れて行くのが良いです。オムツをしている方は出たらすぐに取り換えるようにしましょう。
福祉用具貸与に自動排泄処理装置というものがあります。陰部に専用のカップを当てて置くと自動で尿や便を吸い取ってくれますが、メンテナンスが必要、カップがずれたり外れたりすると漏れてしまう、皮膚状態が悪かったりお通じが硬かったり下痢だったりすると使用できないなど注意点が多いです。


今回の4つの事例を挙げてみました。続きは後日載せていきます。
ここまでお読みいただきありがとうございました。