<12th Oct Mon>

昨日はコロナ以来初めてのミュージアムに行くことができました。しかも着物で。

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10月7日のブライトン観光、展望タワー(→こちら)、桟橋(→こちら)に続いて3つ目(最後)。

 

ブライトン観光と言えば、7月末にコロナから蘇ったロイヤル・パビリオンThe Royal Pavillion。詳しくは日本語ウィキをご覧下さいですが、ジョージ4世(在位1820-1830、ビクトリア女王の叔父)が摂政皇太子時代に建てた別荘で、外見はインド風、内部は中国風というエキゾチックと言うか独特のケバい趣味がなんともユニーク。

ジョージ4世はちゃらんぽらんな性格の放蕩な浪費家で王室のイメージダウンが著しく、ビクトリア女王が正反対の健全ファミリー路線で必死で人気挽回に努力したわけですが、後世の私たちが芸術を愛したジョージ4世のゴージャスな異国趣味を楽しめるわけで、長い目で見ればこれも又良しってことでしょうか。

 

 

ここには少なくとも2、3度行ったことがありますが、やっぱりここまで来たら行かなくちゃだし、以前は公開されてなかった二階も新たに加わってたし、コロナの人数制限でゆったり見学できて、とても楽しめました。入場料約15ポンド。

中国風と言ってもイギリス人によるイメージなので、あちこちにある漢字も全て変テコリンで、今は沢山来るであろう中国人は不思議な気分になるでしょうね。日本人がプッチーニのマダム・バタフライを観て複雑な気持ちになるみたいなものかしら。

 

 

裏側からの眺めをお見逃しなく。

風が吹いてた海岸とは違い、街中は穏やかな天気なので、一枚脱ぎました。おそらく13、4度くらい。

目玉の豪華二部屋のひとつ、蓮とドラゴンの晩餐会ルームナイフとフォーク

 

 

  

 

 

 

↑↓ 晩餐会部屋の天井とは対照的で爽やかな天井のサロン

 

 ミュージック・ルーム・ギャラリー。 金ぴかゴテゴテのミュージック・ルームのコンサートの前後にくつろぐ渋い空間。

 

この離宮の真髄とも言えるミュージック・ルーム音譜。政治には無関心でも芸術を愛したジョージ4世は、ピアノとチェロがお得意だったそうです。

 

 

 

有名なジョージ4世の肖像画ですが、これがなんとモザイク。50万個近いピースで凄く細かい細工。

 

 

  

竹を模した手すりの階段で二階に行ってみましょう。 全体的に質素で、壁とかに竹のモチーフがある以外は中国色がぐっと減ってヨーロッパ風の雰囲気。ここまでゴテゴテチャイニーズでは疲れますもんね。

 

   

 

 客室だけはチャイニーズ色濃いですが、

 ビクトリア女王の寝室は、壁紙がそれっぽい以外は普通の部屋。彼女はここには4回来ただけで、「小さ過ぎて役立たず」と思ってu売り払ったそうです(代わりにワイト島にでっかい別荘を建造)。

 

 

 

 

  

 通常時はカフェですが、今は閉鎖のサウス・ギャラリー。

   

階段で下に降りて、一時間の見学終了。

 

この後15分くらい歩いて又海岸に行きましたが、さほど綺麗な夕陽ではなくてがっかり。

トーチャンの万歩計で22、000歩。坂道も多いし石浜を歩くのも大変でしたが、レフレッシュできた遠出だったので、またどこかに(できれば泊りで)行きたいですが、逆戻りして規制が厳しくなるとの予想なので、難しいかな。

因みに、食事で時間を無駄にするのが嫌いなトーチャンが計画したので、ランチは持参、夕方はItsuというお店でなんちゃって寿司。