<3rd Mar Sat>
ロンドンの雪は終わったようで、我が家の周辺もほとんど溶けました。
昨夜は小雪の中、ちょっと不便なハックニーまでオペラを観に行ったのですが、乗った電車がなかなか動きなかったり、バスが途中で故障して放り出されたりはしましたが、なんとか無事に行くことができました。
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２月２４日、天気が崩れ始めた土曜の夜、冬物語の２回目に行き、正面立見から良い写真が撮れました。
ベスト・キャストの筈だったのにワトソンがキャンセルして予定が狂った２月１３日の初日のことは→こちらでご覧下さいですが、２４日のキャストはこちら。 高田茜ちゃんがドタキャンしたのは残念でしたが、ボネリと金子扶美ちゃんのロールデビュー、ルーカス君の抜擢と、見所の多いパフォーマンスでした。
Choreography Christopher Wheeldon
Scenario Christopher Wheeldon and Joby Talbot
Music Joby Talbot
Designer Bob Crowley Conductor Alondra de la Parra
Hermione Fumi Kaneko
Leontes Federico Bonelli
Perdita Francesca Hayward（Akane Takadaちゃんの代役）
Florizel Alexander Campbell
Paulina Tierney Heap
Polixenes Lukas Bjørneboe Brændsrød
妻の浮気を疑って嫉妬に狂う王様はフェデリコ・ボネリ。 私は彼が好きだし、上手だけど、この役は彼のキャラには合わないです、やっぱり。ワトソン以外は誰も合わないと言ってはお終いなのですが、ボネリはどう見ても良い人というキャラなので、違和感あり過ぎ。 平野さん同様、一生懸命役になりきろうと努力して大熱演なんですが不自然。 最後に、死んだと思った妻が実は生きていて、追放した娘とも再会でき、幸せが戻ってきた時の演技は善人キャラにぴったりでとても良かったですが。プレミエの時は嫉妬されるもう一人の王様だったボネリが今回は敢えて困難な役に挑戦したのは素晴らしいことだし、平野さんよりはうんとナチュラルな感じで気味悪さはなかったです。 あ、平野さんの凄みのある不気味さも、それはそれで面白かったので、甲乙はつけ難しってとこでしょうか。
平野さんがカーテンコールでも役の苦悩を引きずってたのに対し、ボネリはずっとニッコニコ。二人ともやるだけやったという達成感が違う形で出たんでしょう。
夫に浮気を疑われて絶望する王妃様も難しい役ですが、金子扶美ちゃんは、細やかな動きと演技で、若いのにこれでうんと成長したと思える出来でした。この役は何度もやって余裕が感じられた初日のローレン・カスバートソンのゆったりとエレガントな王妃様と比べると、当然だけどロールデビューで緊張してたのでしょう、ちょっと硬かったですが、これだけ出来ればきっと又やらせてもらえる筈ですから、次回どんな王妃様になってくれるか楽しみ。 この役に抜擢されただけでも凄いわけですが、この経験は他の役でも特に演技面で絶対に活かせるでしょう。
扶美ちゃんにはたくさんの花束が。
ルーカス・ビヨルンボー・ブレンツロドは、子供の時からの成長ぶりが見られるBallet Boysというドキュメンタリーに出てたノルウェー人。 まだ一番下のランクなのでいつもは後ろの方でその他大勢で立ってたりちょっと踊ったりするだけなのですが、今回はいきなり嫉妬される王様という準主役に大抜擢。長身なだけでも担ぎ役として貴重な上に、この通りの美男子君なので、今はまだ踊りも演技も硬くて初日のマシュー・ボールの方がうんと上手だったけど、大事に育てて欲しいルーカス君です。
でも、ルーカス君のアップ写真をたくさん撮ったのに、緊張し過ぎて手が震えたのか、ほとんどピンボケだったのはショック・・・
高田茜ちゃんの代役はフランチェスカ・ヘイワード。プリンシプルだし、小柄で軽やかでファンも多いのですが、私はいまいち惹かれなくて・・・。この日は前半は生脚で妙で色っぽかったのもこの清純乙女役には合わないのでは？
相手の王子はプリンシパルだけど小柄で華もないアレクサンダｰ・キャンベル。 この日は相手役が茜ちゃんじゃなくなったし、キャンベルには全く視線が行かず。この役は余程好きなダンサーでないとつまんないので、初日はムンタ君だったので、なんでこんなに短いの？とすら思ったけど、長くて死ぬほど退屈な中盤でした。
私の冬物語は以上、２回で終わり。他のチームあるけど、そんなにバレエばっかり行ってる訳にいきませんしね。