<11th Nov Sat>
今週末は寒いらしいが、私は家から一歩も出ないつもりなのでちょうどいいわ。久し振りにお琴も出して来月の準備。 歌の伴奏のためのアレンジもしなくては。
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写真は正面からと上からのが混じってますが、小さいのはクリックで拡大します。
先月のことですが、10月9日(リハーサル)と25日に聴いたヴェルディのシチリア島の夕べの祈りLes Vêpres siciliennes(フランス語版)の記録。
13世紀、フランス統治下にあるシチリア島の首都パレルモで実際に起こった住民の暴動とフランス軍虐殺事件(→こちら )を背景に、敵の大将が父とわかってジレンマに苦しむ若者の恋をでっちあげた作品で(詳しいストーリーは→こちら )、グランド・オペラの要素を全て備えたヴェルディらしいオペラ。テノールとソプラノにそれぞれ盛り上がる有名アリアがあるのに、なぜか上演機会が少なくて勿体ないオペラです。 オーソドックスだけど古めかしくない大掛かりなセットと美しい衣装という素晴らしいプロダクション、4人の熱い演技でドラマも盛り上がり、良いレビューが並んだと言うのにね。クリックで記事に飛びます。
Express ★★★★★
Guardian ★★★★
Evening Standard ★★★★
Financial Times ★★★★
Independent ★★★★
Bachtrack ★★★★
The Stage ★★★★
What's On Stage ★★★
Music Giuseppe Verdi
Libretto Eugène Scribe and Charles Duveyrier
Director Stefan Herheim
Set designer Philipp Fürhofer
Costume designer Gesine Völlm
Conductor Maurizio Benin
- Hélène Malin Byström
- Henri Bryan Hymel
- Jean Procida Erwin Schrott
- Guy de Montfort Michael Volle
- Ninetta Michelle Daly
- Daniéli Nico Darmanin
- Thibault Neal Cooper
- Robert Jihoon Kim
4年前のプレミエでは初日(→こちら)プラス2回(→こちら)観てスケールの大きさとドラマ性に感激し、あちこちでやってくれるようになるだろうと期待したのにそうはならなかったようで、4人のうち3人が前回と同じ歌手。ミヒャエル・フォッレとアーウィン・シュロットは上手だからだからよしとしますが、ここには出過ぎのブライアン・ハイメルだけは変えて欲しかった。ロンドンで彼のやった中ではこれが一番合ってる役だとは言っても、あのベチャーっとつぶれた声にはヘドが出る。
紅一点のヘレナ役、4年前は代役騒ぎで3人乱立して混乱したのですが、今回はマリン・ビストロムが無事全て勤めたようです。オペラ界のバービードールであるすらっとした超美人ですから、クラシックなドレスで更に美貌が輝いて、本当に綺麗。 でも、ロンドンにはよく出てくれて、ちょっとクセのある厚味のある声が私は好きですが、ヴェルディは向いてないのでは? もっと正統的に歌って欲しいので。 でも、彼女の来年1月のサロメはいいぞ~、きっと(→こちら)。
声だけの迫力で圧倒的なシュロットは不気味な女装姿もご披露
「わーい、お父ちゃんとお揃いの軍服だ」。 同じ服じゃなくてもちゃんと親子に見えて演技の絡みも良かったフォッレとハイメル。