<22nd Apr Mon>

明日の誕生日は会社を休むので、職場の皆さんに今日カード頂いたり「ハッピーバースデー」と言って頂いたりして、すでに誕生日モードに突入祝日。今日トーチャンに偵察に行ってもらったところ、やっぱり公園の八重桜は全然咲いてないので、毎年恒例の桜並木の下で記念写真を撮るのは諦めてしょぼん、午前中は家でブログでも書いてましょうかね。ムスメの手描きカードもご披露する予定ですので、見に来て下さいね。午後からはトーチャンとあちこち出掛けます。
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London Opera-loving Kimono-girl (着物でオペラ in ロンドン)
4月21日、ロイヤルフェスティバルホールで人気ドイツ人テノールのヨナス・カウフマンのコンサートがありましたが、今日のイブニングスタンダード新聞の評価は、なんと5つ星クラッカー

そこまで素晴らしかったかどうかは、もうこのレベルだと趣味の問題なのでなんとも言えませんが、歌唱力は文句なく卓越したカウフマンが絶好調で歌うのを、最前列ど真ん中の誰よりも近い席で全身に浴びた私は幸せ者でございますラブラブ
London Opera-loving Kimono-girl (着物でオペラ in ロンドン)     London Opera-loving Kimono-girl (着物でオペラ in ロンドン)  

同じ日にバービカンでフローレスが歌ってるのを知らない筈はないので(しかもそっちはディドナート姐さんという強力な助っ人)、「おいらの方に来てくれて感謝だぜ。一人だけど、こっちに来て良かったと思ってもらえるようにサービスするからなDASH!」、とでも意気込んだのか、カーテンコールは嫌と言うほど何度も出て愛嬌をふりまき、アンコールは4曲も歌ってくれて、スタンディングオベーションで大いに盛り上がりました。

前半はヴェルディ、後半はワーグナーと、今年生誕2百年を迎える二人のプログラムでしたが、オケの水増し演奏がちと長過ぎた気はしますが(特にワーグナーは長い序曲と短い歌の組み合わせだったから)、結局3時間近い長いコンサートになり(もう終わりだろうと思って帰った人も結構いた)、あれだけ歌ってくれたら文句は言えないでしょう。


London Opera-loving Kimono-girl (着物でオペラ in ロンドン) Philharmonia Orchestra
Jochen Rieder conductor
Jonas Kaufmann tenor



Giuseppe Verdi: Overture, Luisa Miller
Giuseppe Verdi: Oh! fede negar potessi from Luisa Miller
Giuseppe Verdi: Quando le sere al placido from Luisa Miller
Giuseppe Verdi: Overture, Nabucco
Giuseppe Verdi: O inferno! Sento avvampar nell'anima from Simon Boccanegra
Giuseppe Verdi: Cielo pietoso, rendila from Simon Boccanegra
Giuseppe Verdi: Prelude to Act 1 from La Traviata
Giuseppe Verdi: Io l'ho perduta! from Don Carlos
Giuseppe Verdi: Overture, La forza del destino
Giuseppe Verdi: La vita è inferno from La forza del destino
Interval
Richard Wagner: Ride of the Valkyries from Die Walküre
Richard Wagner: Ein Schwert verhiess mir der Vater from Die Walküre
Richard Wagner: Overture, Die Meistersinger von Nürnberg
Richard Wagner: Am stillen Herd from Die Meistersinger von Nürnberg
Richard Wagner: Prelude to Parsifal, Act 3
Richard Wagner: Amfortas! Die Wunde! from Parsifal


アンコールは4曲で、(おそらく)ワーグナーの歌曲2つ、ワルキューレの一番有名なとこ、最後はおそらくマクベス(ヴェルディ)からAh, la paterna mano (Macduff's aria)

London Opera-loving Kimono-girl (着物でオペラ in ロンドン)
2年前のコンサート(→
こちら )でも同じ席だったのですが、あの時はヨダレと唾がすごくて、タキシード汚してたし、目の前の私にツバが飛んできました。今回は譜面台があったせいでちょっと遠かったせいもありますが、なぜかほとんどヨダレもツバもなかったのは不思議。歯の矯正は先回も今回もしてましたが、今回はそう目立たなかったので、種類を変えたのが理由でしょうか? (左の写真で歯の矯正が見えるでしょ?)
尚、譜面については、本人が最初に「最近忙しいので、精神安定剤として今日は譜面を置いておくのさ」と言い訳してましたが、意外にもヴェルディよりもワーグナーの方で必要だったみたいで、特にマイスタージンガーはかなり目で追ってました。

カメラ一年半ぶりにまじかで見て、「あら、白髪が増えてちょっと老けたわね」、とは思ったもののむっ、私好みではないとは言え、渋みも加わって超ハンサムなカウフマン様キラキラ、長いカーテンコールだったし、写真はどっさり。連写で軽く200枚は撮ったので選ぶのが大変でしたが、下から見上げるまずい角度ですけど、色んな表情のカウフマン様を見て下さいね。クリックで拡大しますので。先回のタキシードから今回は燕尾服にグレードアップして更にカッコいいですしね。

映画一つおいた席のPrimroseさんの動画は→こちら  

London Opera-loving Kimono-girl (着物でオペラ in ロンドン)    London Opera-loving Kimono-girl (着物でオペラ in ロンドン)  

London Opera-loving Kimono-girl (着物でオペラ in ロンドン)     London Opera-loving Kimono-girl (着物でオペラ in ロンドン)    

London Opera-loving Kimono-girl (着物でオペラ in ロンドン)     London Opera-loving Kimono-girl (着物でオペラ in ロンドン)

London Opera-loving Kimono-girl (着物でオペラ in ロンドン)    London Opera-loving Kimono-girl (着物でオペラ in ロンドン)

というわけで、たしかに超一流の感動的なコンサートではありましたが、まるでバリトンのような野太い声(今やバリトン役をしてるドミンゴ先生よりカウフマンの方がバリトンっぽい)はあまり好みではないので、「うーん、ルイーザ・ミラーはやっぱり丸ちゃん(マルセロ・アルバレス)でなくちゃ、とか、ワーグナーは絶対クラウス君(クラウス・フロリアン・フォークト)の方が良いわあ」、とか思ってしまったのでしたショック! 「贅沢言うんじゃねえっパンチ!」、って、石が飛んできそうですけど。

カウフマンのワーグナーの全オペラは生で聴いたことがないので意見を言う資格はないかもしれませんが、今夜もヴェルディの方が私はうんと楽しめました。今まで生で聴いたカウフマンのオペラで一番好きなのがドンカルロなので、もうすぐROHで聴けるのは凄く楽しみ。
そして、昨夜は聴き逃したフローレス王子、明後日またバービカンに違う演目で出てくれるので、そっちは行きます。

それにしても、カウフマン、フローレス、そして私にとっては真打とも言えるクラウス君を週末にハンブルグで聴けるし、テノール好きの私にとっては恵まれた一週間ドキドキ、もうすぐ耳が遠くなるかもしれない年齢なんだし、他にも何が起こるかわからないわけだから、楽しめる時に楽しんでおかないとね、とことさら感じる今日この頃。


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