9月24日の土曜日、ファウストの3回目の公演(私は2回目)に行ってきました。
オペラの内容やプロダクション、過去の歌手については過去の記事(→こちら )をご覧下さい。
4回分確保してあり、ストールサークルの片側は閉鎖されてるので毎回ほぼ同じ席なのはつまんないですが、この豪華な顔ぶれを、指揮者を斜め前から見るような舞台横の席で(セットはかなり見切れるけど)、しかも僅か15ポンドで観られるのは、世界で一番恵まれたオペラ環境かも。(但し、超人気のこのセクションの席を取るためにちょっとランクが上のROHフレンズになる必要があり、それが高い!)
角度は同じでも、カーテンコールの動画は前回よりもズームアップで撮ってみましたので、一番下でご覧下さい。特にグリゴーロがはしゃいで「I love you all!」と投げキッスしてるのが可愛いの。
Composer Charles-François Gounod
Original Director David McVicar
Revival Director Lee Blakeley
Set designs Charles Edwards
Costume designs Brigitte Reiffenstuel
Lighting designs Paule Constable
Choreography Michael Keegan Dolan
Revival choreography Daphne Strothmann
Conductor Evelino Pidò
Faust Vittorio Grigolo
Méphistophélès René Pape
Marguerite Angela Gheorghiu
Valentin Dmitri Hvorostovsky
Siébel Michèle Losier
Wagner Daniel Grice
Marthe Schwertlein Carole Wilson
有名な4人の中では、ファウスト役の若きイタリア人テノールのヴィットリオ・グリゴーロが抜きん出て素晴らしいと思いました
ほとばしる若さととエネルギッシュな身のこなし、楽々と出るバカでかい声(←最大の誉め言葉よ)だけでなく、マノンの時は声だけに頼って硬い直球しか投げられなかったけど(それだけでも凄いけど)今回はメリハリのついた変化球歌唱で、さらに細やかな演技(特に目が
)素晴らしくて、好感持てるハンサム君だし、全ての面でまさに待ちわびたセンセーショナルなテノールの出現!![]()
オペラ自体の出来は無駄も多くて退屈な部分もあるので、そんな時は4回も観るのは苦痛かも、と思うのですが、グリゴーロが歌ってる間は、「彼を聴きにくるだけでも価値あるから、よし全部来ようっと
」、と握りこぶしでしたもんね、私![]()
でも、居並ぶスター歌手の中でもグリゴーロが特出してたと思ったのは、やっぱり私がテノール好きだからなのかもしれなくて、トーチャンはルネ・パーペが一番と言ったし、先入観のない知り合いはきっぱりホロが良かったと仰ったんですよね、これが。(ホロというのは勿論ロシアの銀髪男ディミトリ・ホロストフスキーのことで、ファンの皆様は愛を込めてディーマと呼んでますが、このブログでは素っ気無くホロと呼び捨ててます)。
まあ、たしかにホロはこの日絶好調で、初日よりも声も出てたし、嫌というほど聴いた中でもベストのひとつだったかもしれません。
しかし、ホロさんよ、自分の都合で出演日を変更しないで欲しいわ。10月4日はホロが出なくて、ROH若手アーチストの可愛いチャイニーズ・バリトンのZhengZhong Zhou君が大抜擢されたので切符を買ったのに、いつのまにかホロに変ってるじゃないの
ホロの都合でそうなったに違いなくて、その変更に喜びこそすれ怒るのは私と 君の親戚だけだと思うけど、ひどいわ。(一方で10日はホロが出ると言って切符を売っておいて 君に変更になったので、これには怒り狂うホロ・ファンが続出でしょうよ。
しかし、傲慢に変更(キャンセルを含め)してしまうという点では、アンジェラ・ゲオルギューの右に出る者はいませんよね。つい最近も、「来年のラボームに夫アラーニャと一緒に出ることにしたわ」、とのたまったそうですよ。きっと来年6月のROHのことでしょうが、そうだとしたら、ちょっと、、それってあんまりじゃない? だって、出る予定だったのはバーバラ・フリットリよ。フリットリ嬢が「フィガロの結婚」以来4年ぶりでROHに来てくれるからすんごく楽しみにしてたの、なんてこった!
アンジェラは自分がROHの女王様だと思ってるみたいだから、上手で美人の他のソプラノはROHから追い出そうとしてるんじゃないの? ったく、ひどい女だわ。「もうアナタとは一緒に歌わないわ」と言い続けてたのはアンジェラの方らしいので、また共演できるのをきっとアラーニャは喜んでて、それはそれでアラーニャが幸せになれるのならファンとして嬉しいけど、そういう変更は大した歌手が予定されてない時にして下さいよね
それに、くっついたり離れたりしてるお二人さん、共演したら又お互い嫌なところが鼻について、折角仲直りしたのにまた破局かもしらないから、ちょうど今みたいに同じファウストをロンドンとパリでお互い違う相手とやるってのが無難じゃないの?
ルネ・パーペはこの日ちょっと精彩欠いてたかも。いつもの深くとどろくような低音の迫力がなくて、声量ですらホロに負けてたくらい。これなら、普通に上手なバスバリトン並で、天下のパーペはこんな筈じゃないわよね。
それに、この役はプレミエの時のブリン・ターフェルが大袈裟なふてぶてしさと茶目っ気で強い印象を残してるので、それに比べるとパーペはダンディだけどあっさりし過ぎかな。でも、ブリンの真似する必要はなくて、パーペはパーペのスタイルを確立すれば良いわけだから、あと2回観れば私もパーペらしい大人の悪魔キャラに慣れることでしょう。因みに、この日は大切な女装シーンでヴェールがティアラに引っ掛かってなかなか外せず、ハラハラしました。
しかし、カーテンコールのホロの仏頂面はなんだ! 珍しく私が褒めてあげたってのに。今日はやけに気合の入った死人メークだったから、ニコニコするのに抵抗があったのかしら?
有名な4人以外も上手で、「スター4人ってどの4人だ?」、とトーチャンにも知り合いにも尋ねられたくらい、シーベル役のロシエも隣のおばさん役のウィルソンも、兵士役のグライスも文句なし。本当に隅々までレベルの高いパフォーマンスでした。
良かったのは歌だけではなく、エログロ好みのマクヴィッカーらしいお下劣なダンス・シーンも素晴らしく、日本人のケイコさんも大健闘だったし、ソロの男性ダンサーもすげーハンサム。
ファウストに次に行くのは28日。この日は大スクリーンで生中継されるので、皆さん更に張り切るでしょうから、楽しみです。












