<7月16日(土)>

日本の皆様に暑中お見舞い申し上げます、などと云うのが申し訳ないような冷たいで肌寒いイギリスです。夏らしくないので淋しいですが。

マダム・バタフライに着物参上シリーズの2回目です。

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強行スケジュールの1週間の終わりのビッグイベントは、マダム・バタフライに5人で着物で行くことでしたが、幸い雨も降らず暑過ぎず、一緒に行く人の着付けのお手伝いもなんとかこなし、交通渋滞もなく、全て順調に終了。
オペラ三昧イン・ロンドン

まずは私のいでたちですが、前からこれにするかもとジョークで書いてた、3年のMバタフライでムスメに着せたお振袖を本当に着ちゃいましたよ~んにひひ

だって、再来年60歳になる前、まだ五十振袖という言葉が(揶揄であっても)あるうちに一度着てみたかったのよ。それに、ほら、蝶々さんの花嫁衣裳に似た感じでしょ?だから絶好のコスプレ。


   オペラ三昧イン・ロンドン

金銀の蝶々の刺繡が施されてるこの綸子の振袖は、ロンドンの着物グループに呉服屋さんのお嬢様が送ってどっさり下さった中の一枚で今は私がお預りしてるんですが、地紋も凝ってて一見地味だけどよく見るとなかなかのものです。

薄いペパーミント色の着物に白衿ではぼけてしまうので何か必要なんですが、パステルカラーの伊達衿があればいいのですが持ってないし代用布で作るヒマもなかったので、苦肉の策として抹茶色の刺繡半衿をつけてみました。
オペラ三昧イン・ロンドン
派手なオレンジ色の袋帯にも前後ろともでっかい蝶々が舞ってます。振袖にお太鼓というのもヘンですが、蝶々柄を見せたかったので。お太鼓に蝶々を出そうとすると「手」が長くなってしまい、それがはみ出てみっともないことになってしまいましたが・・。


         オペラ三昧イン・ロンドン    




オペラ三昧イン・ロンドン       オペラ三昧イン・ロンドン


今日は会社の同僚3人がご一緒して下さったのですが、会議室で大騒ぎで一時間以上掛かって着付けをし、タクシーでロイヤルオペラハウスに着いたら早過ぎてガラガラ。ちょうどいいので混む前にあちこちで記念写真を撮りましょう。ーチャンも来てるので撮って頂戴ね。


オペラ三昧イン・ロンドン
お三方ともオペラハウス着物デビューですが、着物バッグも抱えて正統的な着こなしでとても素敵。


何度も一緒に写真を撮らせて下さいと頼まれてポーズなさってましたが、今日の経験で着物にハマって下さったらいいなというのが私の陰謀にひひ     


        オペラ三昧イン・ロンドン  



オペラ三昧イン・ロンドン    オペラ三昧イン・ロンドン

しばらくしてレギュラーのA先生が森英恵さんデザインの蝶々柄でご登場クラッカー

お振袖なんですが、さすがにそのままではと思われた先生は袂を内側で少し縫い上げてお召しに。へえ、そういう手もあるんだ(私のは同じようにすると蝶々が隠れちゃって勿体ないのでしませんが)。

オペラ三昧イン・ロンドン
長い間相談して二人で思い切って振袖着ましょうよ、という冗談半分の野望が実現して満足な私たち、お若い方々と一緒に勢揃いして写真撮りましょう。


皆さん、たくさんの方に誉めて頂けて気分良かったですね。日本を舞台にしたオペラがあることに感謝ですが、オペラ部門のトップであるエレーン・パドモア女史に「ありがとう」と言われたことが私は一番嬉しかったです。


注目を浴びたのはロビーだけではなありません。なんたって今日はオーケストラ・ストールの3列目(昨日アラーニャがトスカで座ったのと同じ席かも)5人並んでいるんですから回りからの視線を感じ、もしかしたら撮影もされたかも(3Dカメラって一体どこを向いてるのかよくわからないのよ)。




カメラが視界を遮って申し訳ありませんということで切符代がうんと安かったのですが(普通は200ポンドくらいの席が37.5ポンド)、オペラ自体は嫌というほど聴いていて、おまけに今日は私の嫌いなLiping Zhangが蝶々さんだったのでパフォーマンス自体はナンでしたが(皆がスズキのほうが上手だと言ってたくらい)、初めて正面からみて全体像がわかったし、トーチャンはじめたくさんの人にお勧めして一緒に貴重な体験ができたお得で価値ある夜でした。


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