<12月12日(日)>
やっと寒さも和らいで普通になった途端にちょっと風邪気味になってしまった私ですが、コンサートや観光やパーティで忙しい1週間を乗り切りました。来週はヒマなので溜まった記事を片付ける予定ですが、まずはショル・ジャルから。
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一年近く前に切符を買ってからとても楽しみにしてた二人の人気カウンターテナー(アンドレアス・ショルとフィリップ・ジャルスキー)の夢の競演が、12月7日にバービカンありました。
だけど、嗚呼、なんてこと、のっけにショル兄がhark!と歌った途端に、あちゃー、駄目だこりゃ、今日のショル兄は絶不調。顔面蒼白だし体調悪いに違いない、と思ったら、声に全く張りがなくて声量も乏しい上に咳払いもするようになって、風邪ひいてるのがすぐに明らかに。
一人だけのコンサートだったらきっとキャンセルしてただろうに、ジャル君のために無理して出てくれたのね。デュエットもできる折角の稀な機会を自分たちも楽しみにしてたに違いないのに、歌う方も聴く方も残念無念![]()
何度も聴いて彼の素晴らしさを知るファンの私は好調だったらきっとこんな風だと想像できるし、かぶりつきで2メートルくらいの距離なのでどんな小さな声でもちゃんと聞こえるけど、これじゃあ遠くの席だと聴こえないでしょうから、なんだショルってこの程度か、新旧CTの共演はまさに、盛りを過ぎて腐りかけたショルと、今が旬で瑞々しく最高にお美味いジャル君の対称だと思う人がいたらどうしようかと口惜しくて、休憩時間にはショルを初めて聴く音楽仲間たちに「お願いだから、今日の出来でショルを判断しないでね」、と何度も念を押しましたわ。まあ、ショルはロンドンでは人気があるし長年に渡って培った実績はこれ一回の失敗ではゆるがないでしょうけど。
Ensemble Artaserse
Andreas Scholl countertenor
Philippe Jaroussky countertenor
Purcell
Overture: Bonduca
Hark how the songsters of the grove - Duet
Fairest isle - Philippe Jaroussky
Strike the viol - Andreas Scholl
Hark, hark each tree - Duet
Abdelazer suite (overture + autre pièce + célèbre rondeau )
In vain the am’rous flute - Duet
Now that the sun Philippe Jaroussky
One charming night Andreas Scholl
Sound the trumpet - Duet
Interval
Purcell
Overture: Fairy queen
Bid the virtues - Philippe Jaroussky
Either this way - Philippe Jaroussky
Sweeter than roses Andreas Scholl
O solitude - Andreas Scholl
Suite - Fairy Queen
My dearest, my fairest - Duet
Music for a while - Andreas Scholl
O let me weep - Philippe Jaroussky
Now the night - Duet
Ensemble Artaserse
Andreas Scholl
アンコール(bonnjourさん情報)
What Power art thou (Cold song) from King Arthur - Scholl
See even night herself is here" - Jaroussky
Hark! How the songsters of the grove from semi-opera "Timon of Athens" - Duet
専門的かつ的確な説明はジャル君の大ファンのbonnjourさんのブログでご覧下さい(→こちら
)ですが、
プログラムはバロックで、しかも全てヘンリー・パーセルというイギリス人にはストレートに理解できる嬉しい選択。おまけに、ドイツ人のショルとフランス人のジャルスキーの英語はとても上手な上、ネイティブには出せないえもえわれぬ魅力もあり、英語ってこんなに美しいんだとあらためて聞惚れました![]()
同じ作曲家のものばかりでも変化に富み、ソロとデュエットのバランスも良く、これでショル兄の調子が良かったらさぞや素晴らしいかっただろうにと、しつこく残念がる私ですが
、苦しくても必死で頑張るショル兄と、それを心配そうに見守るジャル弟の美しい友情まで感じられて、心温まる印象的なコンサートとなりました
。
休憩の間に何か手を打ったのか、後半は素晴らしさの片鱗も見せてくれたショル兄だったし、ジャル弟は絶好調で(リサイタルは3度目の筈だけど)これでしっかりロンドンでの地位と人気を確立したと思います。
この二人、ちょっとだけバリトンの地声を愛嬌にご披露することが多いのですが、これだけは今回もショル兄が勝ったかな。先回のコンサート(→こちら )でショルのバリトン声をたくさん聴いたのですが、結構上手なんです。
しかし、ブログ用に必死で写真を撮る私にとっては音譜台が本当に邪魔で、歌っている時はちゃんと顔が見えるのに、お辞儀するために後ろに下がると顔が隠れてしまうので、もう最前列席は辞めようかと本気で思ったくらい
お辞儀の途中とかちょっとだけ外れた瞬間を狙うしかないですが、それだけではあまりにもチャンスが少ないので、動画も撮ってみました。でっかいショル兄とタテヨコ一回り小さいジャル弟はどちらもハンサムねえ。
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