<9月25日(土)>

仕事も忙しいのに旅行に2度も行ったりして、目の回りそうに忙しい9月もあと僅か。久し振りにのんびりできる週末、夏物と冬物衣料を入れ替えて冬にスタンバイ。折からしばらく穏やかだったのが急に冷え込んでいきなり冬に突入するかも。

お待たせのウィーン旅行記事、まずは着物編から。

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今回ウィーンにご一緒したのはオランダ在住で着物好きのレイネさんですから(ブログは→こちら )、オペラにはもちろん着物で行きましょうと、随分前から楽しく打ち合わせしてました。国際結婚でハーフの子持ちという共通点に加えて、オペラと着物趣味も一致する理想的な相棒のレイネさんとは去年春にROHに着物でご一緒して以来。


レイネさんは早くから決まってたコーディネートで初志貫徹なさったのに、私は天気も心配だし寒そうだしレストランに行ったり出待ちをするからんだから・・・ぐだぐだ・・・と最後まで迷いまくり、2度着たのですが、結局両方とも、日本的感覚から言うと季節感も素材もちぐはぐで、日本では絶対に一緒に見ることのない着物ペアになってしまいましたが、海外では色んな種類で見て頂くのも興味深いかも、といういつもの言い訳で大目に見てくださいませ。


オペラ三昧イン・ロンドン    オペラ三昧イン・ロンドン

まず最初の晩はアン・デア・ウィーン劇場でオペラ(ヘンデルのセメレ)。


レイネさんは、細い赤い縦線の入った紗の着物をソワレ風にお召しになり、帯はグレーの塩瀬に相良刺繡。本格的に帽子作りもなさるレイネさんご自作のカクテル・ハットを髪飾りになさったのがユニーク。


私はサーモンピンクの色無地にキンキラ袋帯。去年のスカラ座もこれだったし、パリで着たこともあるわ。袷にしては軽いし、食べ物ぶっちゃけてもドンマイと笑っていられる心配不要な着物だから旅行向きってことね


オペラ三昧イン・ロンドン
2日目の夜は、ウィーン国立歌劇場でバレエ「オネーギン」。


オペラが観たかったけど、生憎この日はバレエ。でも、やっぱりここに着物で行きたいじゃないですか。


ナイフとフォークまずは、オペラハウスの一部だけど切符を持ってなくても入れるクラシックな雰囲気のカフェで夕食。ここは食事もできるしお茶だけでも良いし、おそらく一日中開いてて便利。


レイネさんは9月にはぴったりな水色の色無地単衣。帯は絽塩瀬に波に浮かぶ南蛮船で、前帯には小さくてキュートな赤い人魚姫が描かれています。


私は白地に印籠柄の、豪華に見えるけど実は洗える着物。


オペラ三昧イン・ロンドン     オペラ三昧イン・ロンドン


ゴージャスなオペラハウスで着物を着るのはとても良い気分で、たくさんの方に誉めて頂きました。観客のお洒落度も高くて、ROHなんかよりずっと気合が入ってる人がたくさんいて、バレエなので子供も多く、珍しい着物姿をじーっと見てた少女たち。


オペラ三昧イン・ロンドン

「わー、きれい、一緒に写真撮りたーい」、と言ってくれた素敵なドレスの綺麗な女性と一緒に写真撮れるのも、着物ならでは。

           オペラ三昧イン・ロンドン
私の帯は、実は昨日と同じなんです。一本で二通り楽しめるこのリバーシブルの帯を使おうというのが結局私のコーディネートの基本になりました。


結局雨にも降られず寒くもなく理想的な着物日和でしたが、両方とも客席は妙に暑かったので、こういう所では冬でも単衣がいいかも。この彼女みたいにj薄いドレスを着てる女性も多いことだし。


ということで、私は又ニセモノ着物で誤魔化してしまったわけですが、海外遠征で、しかもお洒落度の高い豪華なオペラハウスで充分リッチな気分を味わうことができて満足です。これからも、荷物は増えるけど、なるべく海外のオペラハウスでも着物を着ることにしようっと。


尚、今日は着物のことだけで、アン・デア・ウィーン劇場も国立歌劇場も、中の様子は又別にアップします。



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