<12月13日(日)>
家族と散歩したりお琴弾いたりしてのんびりできたし、X Factor(ポップ歌手発掘TV番組)もご贔屓が優勝したし、良い週末でした。
コンサート鑑賞記はやっと12月分になりましたが、溜まってるので先を急ぎましょう![]()
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12月2日、バービカンのフィリップ・ジャルスキーのコンサートに行きました。
若きカウンターテナー、容姿端麗のジャル君を聴くのは今年3回目(3月のパーセル・ルーム→こちら
と、パリのシャンゼリゼ劇場→こちら
)。
Handel 'Arrival of the Queen of Sheeba' from Solomon
J C Bach 'No,che non ha la sorte', Aria 'Vo solcando' from Artaserse
Handel 'Inumano fratel - Stille amare' from Tolomeo
Handel Water Music Suite No 1 in F major
J C Bach 'Perfida Cartismandua - Tra l’orror' from Carattaco
Handel 'Sta nell’ircana' from Alcina
J C Bach 'Cara, la dolce fiamma' from Adriano in Siria
J C Bach Harpsichord Concerto in F minor
Handel 'Scherza infida' from Ariodante
J C Bach 'Ch’io parta?' from Temistocle
Concerto Cologne
Philippe Jaroussky countertenor
ヘンデルとバッハ、バッハはバッハでも偉大なパパ・バッハではなく、ヨハン・セバスチャンの末息子のヨハン・クリスチャンでした。
パパ・バッハがドイツから一歩も出たことがなかったのと比べるとこの末息子バッハはオペラ作曲家として国際的に活動し、イギリスに長く住んでヘンデルの後継者のような存在となり、ロンドンを訪問した幼いモーツァルトを教えたことになってるみたいです。
生存中は売れっ子作曲家だったそうですが、こうしてヘンデルと一騎打ちとなるとやはり負けてしまい、ヘンデルの方が優れているのは明らかで、あまり印象には残らなかったですが、珍しいものが聞けたのは興味深かったです。
ジャル君が歌ったのはオペラのアリアばかりで、当時はカストラ-トが歌った高度のテクニックが必要な曲とシンプルで静かな曲を混ぜてたくさん歌ってくれましたが、私は自分でも意外なことに、優しい曲の方が楽しめました。あまり好きなタイプの声ではないと思っていたのですが、何度か聞くうちに慣れたのか、声だけで勝負するジャル君に初めて聞惚れました。
難易度の高い曲もスリルがあって面白かったですが、ヒヤヒヤさせられて、実際2、3度ついバリトンの地声が出てしまったり、高音がひっくり返ったりして、いかにカウンターテナーの歌唱法が不自然で技巧的に難しいかということを思い知らされました。
ここ数ヶ月でジャル君のイギリスでの知名度はかなり上がったにちがいなくて、3月のパーセル・ルームのリサイタルの時に比べると今回は登場しただけで「おぉーっ!」というどよめきが起こったくらいです。
華やかな容姿のお陰もありスターらしい華やかさと貫禄すら感じられましたが、バリトン声の余興もあったパーセルルームでの茶目っ気ぶりは押さえてオケを立てた控え目な態度は好感度大。声も姿も若くて美しくて、とてもエレガントな華のあるカウンターテナーの出現にロンドンの音楽ファンも喜んで、ファンも増えたことでしょう。舞台映えするにちがいないジャル君を次はオペラで観てみたいものです。
因みに、この後ちがうカウンターテナーのコンサートにも行き、ジャル君とも比較できて面白かったです。ジャル君は容姿も含めたパッケージとしては魅力的で人気あるのも納得だけど、力強さに欠けるのがわかりました。カウンターテナーに力強さが必要なのかどうかは好みの問題ですが、色んなタイプがいるのは楽しいです。



