5月27日、ウィグモア・ホールのエリザベス・ワッツElizabeth Wattsのリサイタルに行きました。
Roger Vignoles piano
Schubert - Spring Journey:
Frühlingslied/Gott im Frühling/Im Frühling/Die Blumensprache/An die Nachtigall/Das Rosenband/Liane/
Die Liebe hat gelogen/Über Wildemann/Wehmut/An den Mond/Frühlingsglaube
Liszt
Die Loreley/S’il est un charmant gazon/Oh! Quand je dors/Comment, disaient-ils/Enfant, si j’étais roi
Britten
Come you not from Newcastle?/Early one morning/The last rose of summer/Little Sir William/
There’s none to soothe/The brisk young widow
イギリス人のワッツ嬢は、2年前のCardiff Singer of the WorldコンテストでSong Prize(歌曲賞)に輝いたソプラノで、私好みの軽やかな鈴のような歌唱をいつか生で聴いてみたいと思っていたところ、ウィグモア・ホールの最前列の切符が買えました(22ポンド)。
最初のシューベルト(「春の旅」って聴いたことないですが)は、彼女がちょっと前に出した初CDの中からの選曲でしょうが、有名な「冬の旅」よりは明るめなので、初々しい女性向きで、充分上手だったのですが、私には地味な通好み過ぎだったような。
彼女の本領を発揮したのは後半のリストとブリテンで、ほとんどフランス語のリストはわかり易いメリハリがあって素晴らしかったし、英語のブリテンは、やっぱり直接心に響いてくるし、ワーキングクラス風の歌い方も少しあり、これは生粋のイギリス人じゃないとできないでしょう(彼女はノリッチ出身で、トーチャンと同郷)。
この舞台に立っていると、同じ英国人ソプラノであるフェリシティ・ロットを彷彿とさせるワッツ嬢ですが、ピュアで張りのある美声は、声だけの魅力という点では、すでに大先輩ロット老嬢を追い越したかもしれません。
と私が思ったほどの出来だったワッツ若嬢、満席ではなかったけれどやんやの喝采に嬉しそうでした。ロット嬢が貴婦人タイプなのに対してワッツ嬢は女中系なので、フィガロの結婚のスザンナなんかきっと素敵でしょうねえ![]()
たっぷりの黒いサテン地のロングドレスが、渋くて格調高いウィグモア・ホールの雰囲気にマッチして素敵でした![]()
花柄はプリントではなくどっしりとした刺繡で、これまた豪華。
こう言っちゃ失礼ですが、何を着ても素敵ね~、と言って貰えるような美貌を持ち合わせていないワッツ嬢のような女性は、こういう材質で勝負するドレスがぴったりで(日本人は着物があるけど)、クラシックと言うかややダサいデザインも彼女らしく素朴で好感度アップ。
Cardiff Singer of the World
私がワッツ嬢を見初めたカーディフの歌コンテストが6月6日から始ります(HPは→こちら )。
1983年から1年おきに行われてきたコンテストの過去の出場者は(詳細は→こちら )、古い順に、カリタ・マッティラ(初代優勝者)、イソコスキ、ターフェル、ホロストフスキー(なぜかブリンを破って優勝)、リサ・ガスティーン(ROHのブリュンヒルデ)、フランツ・ハウラタ、ニーナ・シュテンメ、クリストファー・マルトマン、John Relyea、アニャ・ハルテロス、エリーナ・ガランチャ(えーっ、覚えてないけど)、ニコル・カベル、アンドリュー・ケネディ等々、なかなかの顔ぶれでしょ?
今年は私にはすでにお馴染みのROHヤング・アーチスト在籍中の二人が出場します。中村恵理さん(日本代表)とJi-Min Park君(韓国代表)ですが、二人とも上手なので期待大。特にご贔屓のパーク君をハラハラしながら応援してしまうでしょう。頑張ってね~![]()
そうだ、恵理さんとパーク君は、7月19日のROHでのコンサートで共演します。マスネのマノンを少し一緒にやってくれるんですよ。両方が東洋人のマノンとデグリューというのもイメージと違い過ぎですが、それ見たさに、私はオーケストラストール席を奮発しましたもんね
僅か25ポンドだからですが・・一枚余ってますので、どなたかご一緒して下さい。



